山育ちのブログ一覧

梅雨が明けたこの時期(ちょっと過ぎてしまいましたが(;^_^A)
暑いなか思い出すのは長野県は松本から向かう乗鞍岳大雪渓のことですね。　

乗鞍岳大雪渓とは、日本で数少ない真夏でもスキーが出来る雪渓です。雪に飢えたスキーヤーには有名な場所ですが、一般のスキーヤーはほぼ知らないんじゃないかな？
自分はポパイって雑誌で知りましたが、スキージャーナルとかグラフィックでは触れたこともないと思いますよ。だって商売にならない場所だから(;^_^A

自分が初めて大雪渓を滑ったのは20数年前のこと…当時はまだ自家用車で登れたんですよね。当時の愛車MR2でヘアピンカーブをギヤを合わせて走り、高度をグングン上げて行くのは無茶苦茶面白かったですね。まるでアメリカの「パイクスピークヒルクライム」みたいでワクワクしました。

しかし、当時の大雪渓はただのスプーンカット状の雪面でガチャガチャのアイスバーンでした。大所帯の人達はデラ掛けして整備してましたが、自分は単独行なので端っこでショートターンやロングターンで滑ってましたよ。でも、直ぐに飽きて早々に帰った記憶があります(;^_^A
（大雪渓にはリフトなんて無いので自分の足で登ります。標高が高く照り返しが強いので日焼けは凄まじく、次の日は顔が真っ赤でガビガビになります。）

その次の年も大雪渓に登ったのですが、その年は昨年と違ったことがありました。それはコブのラインとエア台が有ったんですよね！当時はまだ基礎スキーヤーだった自分でもモーグルには興味があったので、何度も何度もコースを滑りエアを飛んだ記憶があります。でも実は、そのコースは当時のナショナルチーム監督の角皆氏のモーグルキャンプのコースだったんですよね。角皆氏とはそこでちょっとだけお話をさせてもらいましたが、それが乗鞍岳大雪渓通いのきっかけになったのかも知れません。

それからは大雪渓へ行くのにはスコップ持参で出向き、自前でコブを掘ったりエア台作ったりしましたね。大雪渓に着いて最初の2時間位はスコップでコースを作り上げ(コブはエア台前に10数個ショボイ感じ)、その後はコースを滑りまくり身体がボロボロになって下山ってパターンでした。

そんな夏のスキーシーズンを数年続けたのですが、乗鞍岳への道が自家用車立ち入り禁止になり、交通手段がバスのみになってから自分の大雪渓通いは終わりました。非常に残念だったのですが、スキーで滑る以上に大雪渓へのドライブがとても楽しかったので自然に足が遠のきましたね。

同時期に富士山の雪渓でもモーグルコース作って滑ったりしましたが、やはり夏の大雪渓の非日常性は特別です。スキーを楽しんで下山し新島々辺りで蝉の声を聞きながら蕎麦を食べる………ん～今考えても贅沢ですね。

もう自分は大雪渓では滑らないと思いますが、今も大雪渓ではモーグルに限らず基礎スキーヤー・アルペンレーサーが夏のキャンプを楽しんでいるようです。　特にモーグルはコース管理をしている人がいるらしく常時コブのラインが有るとか…今もナショナルチームの選手も滑りに来るみたいでテンション上がりますよね。

興味のある人はこのサイトで情報をキャッチしてみてね
http://www.norikura.org/