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2017年07月29日

押すなよ?押すなよ?な話

押すなよ?押すなよ?な話
といっても、別にダチョウ倶楽部とか、つい先日辞任を発表した某野党党首の話じゃありません。

一週間ほど前の話で恐縮ですが、遂に体験してしまいました。

自動火災報知器の発動

今の職場で働き始めてから、ちょうどあと一ヶ月で丸1年。
一応、非常時の対応方法をまとめたマニュアルは完備されているものの、まさか1年経たずしてフルコンプリートすることになろうとは。

しかも、全部リハーサルなしのぶっつけ本番っていう(笑)

ただ、思い返してみると、皆さんに知っていてもらいたい部分もある訳でして、思いつくままにそのときのことを振り返ってみたいと思います。

事の起こりは、7月22日の朝7時前。
いつものように、早朝5時から玄関横のカウンター席で、朝食に降りてきた入居者さんと挨拶しながら安否確認用のチェック表つけていると、背後の事務所からアラーム音が。
普段聞き慣れたナースコールの呼び出し音ではない音だったため、何事かと当直室前の非常表示板を見ると、「火災」の赤ランプと居室の表示ランプが点灯してるじゃありませんか。

イメージとしては、こんな感じです。



これ、何気ない日常の中でこんなの鳴動された日にゃ、どんな人間でもビビりますって(笑)
ちなみに、この動画では音声による警報と操作ガイダンスが流れてますが、ウチの職場の場合ここまで親切な機能は無く、こちらで放送を入れなければなりません。
ひとまず、2Fのケアスタッフにハンディ無線機で発報したフロアを伝えて状況確認を依頼し、その後、消防に通報します、というかされてました。

実は、今年4月1日から、所謂「福祉施設」に対し、自動的に119番へ連絡する「自動通報装置」を火災報知器と連動させることが義務づけとなっています。
つまり、ホントに火事だろうが誤報だろうが、問答無用で消防が来るって事ですよ!
まぁ、好き好んで火災報知器をならしたがる奴なんぞいないと思いますが、ちょっとした軽はずみの行動がエライ騒ぎになる可能性があるって事は、知っておいた方がいいでしょう。



今回の場合も、報知器の作動と同時に119番へ連絡が入り、札幌市消防局へ通報。
この動画のように逆信されて、状況を説明しています。
考えてみれば、非常時ってどうしても気が動転してしまい、肝心要となる自分のいる場所の住所や施設名を正確に伝えるってのは難しいわけで、そこの部分だけでも肩代わりしてもらえるのはありがたい話
その後、支配人へ連絡を入れ指示を貰い、報知器作動の館内放送をかけ、同時に火災報知器の保守やってる会社へも第一報を連絡し、事務所にて待機。
そうこうしているうちに、自火報発報から5分ほどで消防隊と支配人、近隣に住んでる会社のお偉いさんまで到着。
ここでバトンタッチしして、消防隊と共に作動しているフロアへと移動し、先に到着していたケアスタッフと合流し、諸々の確認作業を開始。
着いてみると、煙や匂いといったものは全く感じず、ただ火災報知器のベルがやかましく鳴り響いているだけ。
若干手間取った部分はあったものの、該当フロアに住む入居者さん全員の無事を確認し、次は発報箇所の確認のため、空室を含むフロア内の全居室を消防隊と共に訪室することに。

すると、空室になってた部屋の押し入れに取り付けられていた報知器もろとも水浸しになっているのを発見。
ここで「誤報」と判断しても良さそうな気もしますが、誤報であることを確定させなければならないので、すぐさま部屋の上下左右の居室の状況確認を行ってみると、部屋の真上に当たる居室に住む方の部屋の中にある洗面所が見事に水浸しになってるじゃないですか…。
聞けば、「なんかものすごい音が聞こえたので、慌てて水を張っていた」とのことで、洗面台を見ると確かに水は満タン。
でも、普通、洗面台のシンク(?)にはオーバーフロー防止用の横穴が付いていて、大体8~9分目ぐらいまでしか貯まらないように出来てるはず。
それに、これまでこの部屋から「下水が詰まって流れない」等のクレームは入っていない。
なのに、なんであふれたんだろう?と不思議に思ってもう一度見てみると、水中に何やらガーゼのようなものが…。

あ~なるほど、そういうことね…。



謎は解けたよ、ワトソン君!

つまり、こういうことです。
多分、化粧か何かをしようとしてガーゼを入れて水を入れ始めたまでは良かったのですが、水を入れている事を忘れてしまい、そのまんま放置。
その後、ガーゼが横穴を塞いだことで洗面台から水がオーバーフローし、階下の部屋まで水が伝ってしまい、自火報を作動させてしまった、というわけ。
階下の部屋の押し入れが水浸しになるほどですから、あふれた量も相当な量な筈。
事実、水が完全に落ちなくなるまで丸一日かかってました。

という事で、誤報が確定し一件落着、となったわけです。

こうして改めて振り返ってみると、高齢者特有の問題があるなと気づかされます。
つまり、「どうやって火災が起きている(疑いを含む)事を知らせて、気づいてもらえるか?」ということ。

先述したように、自火報発報時の安否確認において、ケアスタッフから「何やっても部屋から反応がない方が居る」と聞かされ、持参した鍵でドアを開けてようやく無事を確認できたんですが、その方は耳が遠く、我々が入ったときはびっくりしていると言うよりは、何が起きたか全く把握出来てない状態でした。
ちなみにこの方、普段夕方に行っている電話での安否確認の時も、大体手間取ります。
それに、ベルが鳴ったフロアより上にいる方に話を聞くと、目覚ましが鳴っていると思った」とおっしゃっていたという事もありました。

無論、館内には放送設備がありますが、職場の場合、スピーカーがあるのは廊下だけで、居室内には設置されていません。
廊下にスピーカーがあると、反響して聞き取りにくくなる訳ですし、まして北海道のような寒冷地住宅・個室だと機密性が高いため余計聞こえなかったり、どんなに大音量のベルを鳴動させても目覚まし程度にしか聞こえなくなる可能性もありますが、逆に居室内にスピーカーがあると「うるさい!」と、これまたクレームになる可能性すらはらんでいますし、放送がきっかけで「不穏」になることもあるそうで、故に廊下しかスピーカーをおけないと聞いたことがあります。

最近、音声による警報だけでなく、フラッシュや振動、さらにはイグノーベル賞を受賞した「わさび臭による警報」といった代替となる装置が出ている事を踏まえると、こうした代替手段と放送を併用する事も考えた方がいいような気がします。

さらに、高齢者となると「認知症」への備えも必要ですね。
今回、原因の根本となった水をあふれ返させた方も認知症がある方で、聞いた事情と実際の状況とをすりあわせると、まるで合致しない点だらけでした。
こうした場合は、可能であれば普段からの見守りでフォロー出来るのかも知れませんが、タダでさえ自分が置かれた様々な状況を認知する事が困難になってる方に「逃げろ」といったところで、そう簡単にはいかないであろう事は容易に想像出来ます。
私自身、認知症の母親とガンでの入退院を繰り返して、以前よりかなり体が弱くなった父親を抱えてる身でもありますし、下手をすると、私が不在の間にどちらか、もしくは両方が避難する事があるかも知れません。
そうした場合にどうすればいいのかは、今後真剣に考えていく必要はあると思いましたし、今も具体的な方法が思いつかないままでいます。

ところで、自動火災報知器と言えば…。

今回の件を機に、「住宅用の報知器設置が義務化されたのっていつぐらいだっけ?」と思って改めて調べてみたら、今から約10年前の2006年からとのこと。
おそらく、大半の家で使われている報知器って、取り付けが簡単な「電池式」であることが多いと思いますが、この電池の寿命ってのが長くて10年ほど。

つまり、そろそろ交換時期がやってくるって事なんですね。

最近だと、スタンドアローンで作動するものだけでなく、無線等で互いに通信し合い、火災が起きた部屋以外に設置された報知器やドアホンとも連動して知らせるタイプというのもホームセンターとかで売ってますね。
我が家も、確か設置義務化されてまもなく取り付けたはずなので、そろそろ交換時期に入るはず。
今のところ発報したことも、電池切れのアラームも鳴ってませんが、万が一を考えると全部取り替えようかと考えてますし、ちょうどいい機会なので、連動タイプにした上で、報知器対応のドアホンにしてしまおうかと企んでます。
普段、一応健常(?)である私が家に居られれば良いんですが、仕事がある夜間にいない事が必然的に多いため、そうなるとご近所の方にも協力を仰ぐ必要が出てきますから、そうした意味でも有用かと。

…さて、問題は予算立てですな(^^ゞ
ブログ一覧 | 戯れ言問わず語り | 日記
Posted at 2017/07/30 00:52:51

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この記事へのコメント

2017年7月31日 16:44
身障者・高齢者施設の自火報は必要不可欠ですけど…避難・誘導する職員の数が絶対的に不足しているという実態はどうにもならない事実だと思います。万が一の災害の際はご自身の身の安全を第一にお考えください!
コメントへの返答
2017年8月1日 16:07
こんにちは。毎度です!
お暑うございます。

全く仰るとおりですよ。
今回は私を含めた夜勤者に加え、早番のケアスタッフ3名がちょうど朝食の配膳を始める間際だったため、なんとか人手が足りてた状況でしたが、普段の夜勤体制は私を含めて3名。

…果たして、夜中に鳴動したら今回のようにうまく行くとはちょっと考えにくいです。

一応、会社としてもあらゆる手段を使って求人はかけているそうですが、この1年間で募集に応募してきたのが私だけみたいでして(^^ゞ

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