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バイクといえば通勤で50ccの原付しか乗ってこなかった私ですが
小型自動二輪免許を取得したのを機に
SRMAX 125に乗り換えてから1年が経ちました。
いや逆か。
SRMAX125の購入を機に二輪免許を取った、が正しいです、はい。
今回はそんなSRMAX125を1年使ってみての感想などをダラダラと書いていきます。
ついでにこれまで通勤でお世話になった原付についても思い返してみましたが……冷静に振り返ってみると、通勤用とは思えない無謀なチョイスを繰り返す過去の自分に対して戦慄が走ります……。
CPI GTR 50
CPI GTR 50
MT車?いいえ、ケフィアです。
これがゼロハンだと言われても「ああそう」と腑に落ちる人はまずいないと思われます(笑)
実際、車体は250ccクラスの大きさがありましたが
意外に力強い走りで乗り心地もよく、乗ってて楽しいバイクでしたね。
なぜかよく白バイに興味を持たれるバイクでもありました。
でも生まれつき電気系統に問題を抱えてたので、年間の1/3はショップに入院していました。
一体何度ローダーでドナドナされていくのを見送ったことか。
セルがついてましたが、上記の通り電気系統がダメダメで使い物にならず
いつもキックでエンジン掛けてましたが、あまりにもキックを使いすぎた為
しまいにはキックペダルがぶっ壊れてそのままサヨナラしました。
プジョー スピードファイト2 WRC
Peugeot SpeedFight 2 WRC
名前の通りカッとびますが加速はイマイチ。
他はデザイン・性能的にも申し分のない出来でした。
走行距離約1万キロの中古車だったのであちこち故障が出てくるのは仕方ないとしても、
マイナー過ぎるゆえにメンテを引き受けてくれるショップも極少で、
なにより部品の調達が困難を極めるようになり修理費も右肩上がりに高騰の一途……。
4年近く乗りましたがいよいよ潮時がきたと悟り手放しました。
そのときは買い取り業者数社に査定してもらったんですが、どの業者も
「いくらの値を付けたらいいかわからない」とプチパニックになっていたのが印象的です。
なお、フランス本国のスピードファイトはその後もモデルチェンジして販売しており、
現行モデルは4代目となっています。
Peugeot SpeedFight 4
一応国内にもプジョー・モトサイクル・ジャポンという正規窓口があるんですが
これがいつまで経ってもやる気を出さないもんだから全く頼りになりません。
この先も日本での販売は期待できないだろうなあ……。
と思っていたら最近、丸富オートが突如として
スピードファイト4の販売を開始しました。
これには正直ぶったまげ、いったい何があった。
しかも、スピードファイト4だけではなく、
ジャンゴまで輸入販売を始めています。
Peugeot Django
本体価格も25万円くらいで、下手すると国内メーカーが出してる原二の価格より安く、この点だけ見るとかなりのお買い得です。
アフターサービスはどうなんだろう…。
新車でプジョーのバイクが欲しい人は今が買い時かも。
※追記
現在はADIVAが代理店となって
正規輸入販売しています
(それに伴い丸富オートでの新車販売は終了している模様。メンテは引き続き受けられます)
イタルジェット 50.it
Italjet 50.it
見た目だけのゴミでした……。
神の通勤用玉座として買ったところまではよかったのですが、
たった1200kmでエンジンが「寿命を迎える」ってわけがわからない。
ちなみにその後次に買うバイクが決まるまでのつなぎとして緊急配備した
神の通勤用玉座2号機である
ビーノ(2スト)は購入から4年経った現在に至るまでノートラブル。
YAHAMA Vino
大きな作業もせいぜいタイヤ交換くらいでエンジンは快調そのもの。
車体は実に15年前の個体なのに頑丈すぎますわこのバイク。
ロングセラーになるのも納得だし、そんなバイクを作ったヤマハも凄いと思う。
とまあ、ビーノ以外はいずれも輸入車の”負のイメージ”を具現化した兵達だっただけに、
通勤用にもかかわらず経済性・利便性・信頼性を全て差し置いて
またもやこんな輸入バイクを選んだことについては、
我ながら
魔が差した
としか言いようがありません。
では本題
SRMAX 125を簡単におさらいすると、
イタリアの
アプリリアというメーカーのバイクで
125ccと300ccの二種類がラインナップされています。
aprilia SRMAX 300
SRMAXはアプリリアのオリジナルではなく、
アプリリアと同じく
ピアッジオグループ傘下の企業である
ジレラNEXUSのOEM供給モデルで
125ccのエンジンは共にピアッジオ製リーダーエンジンを搭載しています。
Gillera Nexus 300
SRMAXとの違いはカラーリングとバッジのみ
SRMAX125が日本で発売されたのは2013年ですが、
ルーツであるNEXUSの車体設計は、そこからさらに10年は遡ります。
初期のNexus(500ie)
細部に違いはありますが、基本的にはほぼ同じですね
一昔前のバイクとはいえ、現代でも充分通用するカッコよさだと思います!
が、メーター周りはさすがに古臭さを感じます……。
地味なメーター
サイズですが、原付としては相当大型な部類です。
ビッグショーサイズ!(誇張)
まあ元となったNEXUSは500ccクラスのエンジンを積んでたわけですから
大きくて当たり前なんですが。
なんせ全長は2m越え、幅もミラー込みで80cmはあり、
さらにミラーの高さがミニバンや軽トラのミラーの高さとよくカブることもあり、
すり抜けはSRMAXの苦手とするところです。無理は禁物。
SRMAXがトラックの後ろで引っ掛かっているのを横目に
アドレスやら
リードやら
PCXやらが
スイスイすり抜けて行きます……。
ちなみにSRMAX125はシート高も81cmあるため
はたから見ても一般的なビッグスクーターよりさらに大柄な印象を与えます。
パッセンジャーシートはさらに一段高くなっているので90cmくらいになるんじゃないかな。
例えるならバーのカウンター席に座るくらいの高さ?
へえ ぱる なら そこでっせ。
駐車中の後部座席にまたがった神が「怖!」という感想を漏らしたのもうなずけるような気がします。
(センタースタンド立てた状態だったから1m超えてたかも。そんだけ高けりゃ怖いかも……)
元々大排気量の使用に耐えうる車体なので、125ccクラスとしては破格の剛性感です。
て言うか、SRMAX125と300はエンジン以外は同じなので、排気量以外に原付の要素は皆無です。
街乗り通勤専用車としてはオーバースペックもいいところです。
ピアッジオ製リーダーエンジンは、ウォーターポンプがエンジンから独立した電動式のためエンジンパワーをロスしないという特徴があり、小排気量ながら非常にパワフルです。
発進はアドレスのように”弾丸のような鋭い加速”こそしませんが、クルマをリードするには全く問題ないです。一旦発進してしまえばその後はスロットルの開度に応じて力強い加速を見せます。
上り坂でも平地並みにグワーッと加速するのは頼もしいの一言で、坂道が多い横浜でもストレスなく運転できます。
ベタ踏み坂でもへっちゃらさ!
それと、SRMAXに変えてからは全くといっていいほどクルマから煽られなくなったのも何気に重要な変化です。
たまにビーノで同じ道、同じ時間帯に走る事もあるんですが、全然違います。
やはり小さいバイクだと道路状況や速度に関係なく、必要のない無理な追い越しや意図的な幅寄せをされやすい傾向がありますね…。
SRMAXは見るからにデカイので白バイから目をつけられることもなくなったし、そういう意味でいってもすごく運転しやすくなりました。
月並みな言葉になりますが、まさに余裕の走りです。
余裕の音だ、馬力が違いますよ
願わくば乗り手の生活にももう少し余裕がほしいのですが……。
え?
ところで維持についてですが、
新車保証がメーカー保証とショップ保証あわせて4年間あるので
少なくとも2019年までは安心です。
まあそれがあったからこそ神もOKを出したわけですが。
これまで数回行った点検の結果は整備手帳にあげていますが、
軽微なトラブルは発生しています。
やはり有償・無償を問わず保証はつけておくに限りますね……。
道路状況にもよりますが、エンジンは60km巡航で大体6500~7500回転の間くらいです。
このあたりで大人しく回している分にはリッター35~38kmくらいで走ります。
自己最高記録はMFD表示で40.1kmです。
大きさ、重さも考慮すると125ccクラスとしては及第点だと思いますがどうなんでしょう。
ただ、アクセル開けて9000回転を超えるような走りになると
途端に燃費はリッター28km以下に激落ちます。
当然といえば当然ですが、走り方によって相当変わりますね……。
街乗り平均だと30~35km/Lといったところでしょうか。
なお、ガソリンはハイオクです。
↑マイ給油中テーマソング
ところでPCXなんかは多少ラフに走っても余裕で40km/L超えるらしいですね。
すごいなあ。
でもSRMAXの燃料タンクの容量は15Lあるので、
PCX(8L)より長い距離を無給油で走破できる計算になります。
実際、今の使い方(通勤オンリー)だと、給油は月に一回くらいしかしませんし。
燃料の残りを気にせずに長距離走れるので心に余裕をもって走れます。
余裕のタンクだ、走行距離が違いますよ
ユーティリティ面などはもう
こっちに書いてるので割愛。
MFDの時計は半年で26分ズレました(笑)
なお、時計のズレは1年点検のときにちゃんと調整してくれていました。
とまあ、自分なりにまとめると、
・デザイン、性能は充分、125ccとすればむしろオーバースペック。
・高スペックにもかかわらず125ccの宿命として多くの高規格道路に乗り入れできないのはもったいない(けど仕方ない)。
・でもファミリーバイク特約が使えるのはイイね!
・デカイのですり抜け上等の通勤快速とはいかない。
・保証がきっちりつくのは絶対条件、アフターケアも万全な信頼できるショップで買うべき。
・一番のネックはやはり価格。
アドレスV125が2台買えちゃう価格設定は、国内の需要的にコスパ最強が求められる原付二種の世界では異端。まあSRMAXに限らずこのクラスの輸入バイクは大体高い。自分でも気がふれてなければ買ってない。
といったところですかね。
道具としても普通に使え実用性も充分ですが、万人にオススメするようなバイクではありません。
SRMAXが好きで、なおかつ原付(125cc以下)じゃないとダメといった特別な事情がない人は300のほうを買えばいいと思います。車検ありますが。
なんか、みんカラで初めて(比較的)まじめにレビューを書いた気がするわ。
以上でーす