
「取り立てて何かという感じではないのですが、めちゃくちゃ眠れたので最高でした」とDMをいただき、行ってきました。
\また車庫だよ/
あ… これは… 敷居が高そうな気が…
ドキドキしながら入館して左側にある帳場でチェックイン作業と館内の説明、夕食の時間を決めます。
ーーーーー 己の備忘録のために書いておきます ーーーーー
この時点で特段何もなかったのですが、素っ気ない様子の女将さんに嫌悪感を抱いてしまった。ただの直感なので杞憂であることを願おう。
…はい、無理でした。
どこの宿でも浴衣がツンツルテンが続き、この宿でもそうだったので大きいものをお願いしたところ「身丈(縦の長さ)しか変わりませんよ?まあ、いいですけど…」といぶかし気に返答された。
ちなみに、大きいものにすれば縦の長さも横幅も大きくなると思うの。実際、横幅にかなりゆとりありました。
浴衣は普通だけど、帯がすんごい可愛い。赤い刺繍の入った帯で、こんな可愛い帯は初めてです。
\投宿/
綺麗!
8畳+広縁、冷蔵庫あり。トイレは共同。
「お着き菓子」はパッケージから想像できないタイプ。
旅に出掛けると体が疲れ、お腹もすいて血糖値が下がった状態でチェックインという感じが多いと思います。その状態のまま入浴すると、めまいや貧血が起きて具合が悪くなってしまう人が多いのだそう。
お着き菓子には、糖分を補給して入浴時のトラブルを避けるという目的もあり、一緒にお茶を飲んでおけば、お茶に含まれるビタミンCが湯あたりを防いでくれるんです。
部屋にはお茶セットや電気ポットがあるので、一息つきましょう。
大曲にある正貢堂のクッキーです。かぼちゃとひまわりの種が大量にトッピングされていて、横からを撮り忘れましたが、ホワイトチョコがサンドされていました。
クッキーはラングドシャのようなタイプ。種でザクザクして、そこに控えめな甘さのホワイトチョコが加わって、
美味しい!
パッケージから想像できないタイプで、
お店も想像できないタイプでした。スタッフ紹介、ブログにちょっと痺れます(笑)
さて、温泉に行きませう。
煎じて飲んだだとぅ?(笑)
ガラ…(戸を開く音)
独泉☆
シンプルで美しい…
照明も必要最低限で広くも狭くもない印象なのは、男女浴室の仕切りにはガラスブロックで明るさと視界的な広さをもたらせているからかな。
タイル貼りのシンプルな浴槽はやや深い造り。底に腰をつけると鼻近くまで湯面がきます(苦笑)
中段に腰掛けての半身浴状態でゆったりまったり愉しみました。やや熱め適温で無色透明の湯のあったまり感が凄い。長湯をせずに何度も浸かるのがベストかな。
切り欠けらしいものはなく、自然と左端からオーバーフロー。
切り欠けが大きいとか、全体からオーバーフローだといいなーって思いました。 ※トド寝したいだけ(笑)
浴槽奥の中央に、龍の頭を模した湯口あり。
ん?
なんと!ここだけ男女間の仕切りが途切れて隙間があるのがユニーク。下で男湯女湯が繋がっているのは時々見かけますが、こういうのは初めて!
たまたま誰も居なさそうだから、ハアハア見てましたが、どうぞご注意ください。向こう側に居れば丸見えですぞ。
温泉成分の析出により龍の顔面は真っ白です。
浴室内のシャワーは1基しかありませんが、シャワーからも温泉です。このシャワーがなかなか湯にならないのでご注意を。
温泉に含まれるカルシウムが多く石鹸が泡立たないため、石鹸やボディーソープの備え付けは無く、緑色の銘柄不明なシャンプーだけ置いてありました。
湯上がりはロビーへ。
金額表示がないのでドキがムネる仕様。自己申告制でチェックアウト時に清算となります。
\ぷしゅー/
窓を開けてパンイチで椅子に座ってビール飲んではいけません。川の向こうは走ってきた道路です。
部屋の電話が鳴り、食事会場へ。18時、18時半、19時から選べれて、ワタクシは18時にしました。
丸いテーブルが2つしか設けられていない部屋で、どうやらこの日の宿泊者は二組で同室開催。なお、青森から来られていた70代のご夫妻とご一緒です。
山菜祭り来たーーーーー!!!!!!
お品書きはなく、慣れた口調でテキパキと女将さんが説明してくれるも覚えきれず↷↷
左手前から時計回り的に載せていきます。
サク
これだけは鮮明に覚えていた。青森ご夫妻も「サク?」「サク?!」とワタクシと同じく、聞いたことも見たことも口にしたこともないため連呼されていたから(笑)
クセはそれほどなく、熊も大好物なのだそう。
いぶりがっこ
食事会場に入る前にロビーで選んだお酒。
シルバー部分がキラッとしていて綺麗なんだけど、それが仇になり反射しちゃう(苦笑)
ほんわかとしたご主人が出来立ての温かいものを運んでくださります。
ニジマスの塩焼き
塩焼きって言ったら大概イワナになることが多いような気がします。青森ご夫妻も驚きの様子でした。
めーーーっちゃくちゃ青森ご夫妻とお喋りしながらの夕食で、夫さんのほうは沖縄にまでニジマス釣りに行くほどなのだそう。妻さんは「ニジマスは初めて食べるわぁ」とのこと。
熱々で身がふっくらで美味しかったです。
何て理想的な山菜の天ぷらなんでしょう!
天ぷらだからと言って、見栄え重視で海老なんて入れなくていいの!山菜でいいの!好きィィィイイイ!
小鍋に火を点けてもらい、
こちらも美味しかったです。
あまりの美味しさと、青森ご夫妻との会話が弾み過ぎて、19時半を過ぎた頃に「ここは20時半までです!」と女将さんからピシャリ。話の腰を折られるわ、え?でもまだ時間あるのにねぇ… となり、挙句にご飯と汁物を撮り忘れました。
ちなみに夕飯時に朝食の時間を決めるように言われます。7時、7時半、8時の中から… 青森ご夫妻もワタクシも7時半。お客同士の相性はすこぶる良かった。
食事会場から部屋に戻ると布団が敷いてあり、
宿で布団のシーツをピン留めって珍しいですね。
こちらの宿の温泉は岩塩とカルシウムの湯で、透明な種類の温泉の中ではかなり濃い部類に入るのだそう。湯気の成分も濃く、吸い込むことで知らぬ間に眠くなる、不思議な湯。飲める温泉。持続性のある、あたたまりの湯。
「深い眠りの湯」と謳っているとおり、本当にぐーすかぴーと眠れた。ぐーすかぴー湯だ。
朝食も山菜まみれ!!!!!!
御飯はお櫃で、軽めの2膳分あり。着席すると、すぐさま味噌汁。
\いただきまーす/
可愛らしい器。
ちなみに食事会場は洋風で照明がスズランのようで、これまた可愛い。
朝食でも青森ご夫妻とめちゃくちゃ盛り上がり、
・日本秘湯を守る会は3冊目(ワタクシは1冊目で9つしか埋められず、今回の旅で新規スタート)
・転勤で北海道、福島、そして今は青森
・以前乗っていた車はハイエースで32万㌔で、それでも下取りが20万ついた ドヤァ
・つくしは初めて食べた(我が地方ではポピュラーな山菜なのでビックリ)
・つくしは他にどうやって食べるの?と質問攻め(卵とじ、天ぷら、炒め物、お浸し)
8時半になる前に「ここは9時までです!」と女将さんからピシャリ。話の腰を折られるわ、え?でもまだ時間あるのにねぇ… となった。デジャヴュ
女将さんとの相性は悪かったけど、宿泊客との相性は良かったし、部屋も館内のどこも綺麗だし、湯はいいし、ぐーすかぴーと眠れるし、食事は美味しいし、とっても満足する宿でした。
