先日、マーチの車検でした。
タイミングよく前日に6万kmというキリのよさ(写真は使い回し)
消耗品以外はこれといった不具合も無かったのですが、タイヤの摩耗が早くて車検のタイミングで交換となりました。
7月の時点でスリップサインまであとちょっとといったかんじ…
元々、サーキットとかで速く走るのが目的のタイヤなのでヨレを抑えるために溝は少なくほとんどカットスリックみたいなトレッドパターン…
なのでこれだけ減ってしまうと雨が強く降ったり、水溜まりとかに突っ込んだら案外簡単にフラフラしてしまいます。いわゆるハイドロプレーン現象ってヤツですね。
多少晴れの日のグリップが落ちても雨ですぐにハイドロにならない溝がいっぱいあるタイヤにしようと探してました。
今までのタイヤは“スポーツタイヤ”とか“ハイグリップタイヤ”などと呼ばれるランクのタイヤ(ネオバとかZ3とか)ですが、今回はそこからグリップはワンランク下がるけど雨の性能や快適性寄りの“セカンドグレード”とか“スポーティタイヤ”と呼ばれるものから探してみました。
だって僕はノロノロ運転で飛ばさないからそんなにグリップ力いらないんですよ(汗
色々なところに行って見積もりしてもらったりしたんですが、なんだかんだでディーラーで車検のついでに交換してもらう“いつもの”パターンになりました。
交換したタイヤは、ダンロップのDIREZZA DZ102の205/45R16(純正サイズ)
ずっとヨコハマのフレバ買うて言うてたやん…というツッコミもありそうですがダンロップです 。
ダンロップ応援したいので…(汗)
ポテンザ71-Rと比べたら溝がいっぱいですw
なんか横から見た印象が「カドが丸くなったなぁ」と思います。正直に言うとちょっとダサいですね…
で、マーチを受け取って走り出した瞬間から鈍感な僕でさえ変化に気づくくらい変化がありました。
転がり感がすごい!!乗り心地がマイルド!!ハンドル軽い!!音が静か!!
転がり感っていうのは、アクセルを抜いた時に感じる「空走感」というとイメージしやすいでしょうか?
マーチニスモに乗り換えた時にはハイグリップ未経験だったので、あまりに転がり感が悪くてサイドブレーキを引いたまま走ってるのかと何回も確認してしまうくらいでしたが、これはその逆でアクセルを離してもササーっと軽やかに走ってしまうのでついつい前の車との車間のとり方が難しく感じるところがありました。
乗り心地がマイルドになったというのはマンホールとか路面の継ぎ目を踏んだ時のショックがかなり穏やかになりました。
とはいえ、そこそこのスピードで減速帯に乗ったら操作を受け付けなくなる現象は依然としてあったのでそれは車体側の問題なのでしょう…
ハンドルが軽くなった件については、タイヤの形状やグリップが弱まったのが原因かと思われます。
今まではやや重たかったハンドルが、先日代車で借りたノートに近いくらい軽くなったのでステアリングを切りすぎてしまうことがありました。
燃費はまだ見計測ですが瞬間燃費計が今までより明らかに燃費がいい値を指してるので好結果が期待できそうです。
走行音はてきめんで、今までゴーゴーとタイヤの発する音がうるさくて助手席の人と会話するのもちょっと大きめの声で言わないと聞こえなかったのに今や普通に喋っても会話が聞き取れるくらいになりました。
カーステレオのボリュームも控えめにしてもちゃんと聴こえます。
そういえば、今までは水溜まりに突っ込んだ時にハンドルを取られることがありましたがそれもかなり軽減されて何事も無かったように走れるようになったのも良かった点のひとつです。
今回のタイヤ交換でハイグリップタイヤというのはいかに快適性を捨ててグリップに全振りしているのかということが理解できました。
そして、娘のアッシー君になる頻度が増えた僕にとってこのチョイスが狙い通りだったので今回のタイヤは良かったと思います。
が、クルマ好きというか運転好きのオッサン目線でいうとちょっと寂しいんですよね……
すべての人に上手く表現できないのですが、中年以降の男性にならご理解頂けるかなっていうのが下記のイラストです。
今までの71-Rが親指ならセカンドグレードタイヤは中指くらいの感じなんです…
確かに今でも三本目の足がしっかり充血するけれど、痛いくらいに充血したあの時のようにはならない…といった感じ。
ステアリングから伝わるガシッとした剛性感とか、ステアリングをちょっと切った時のシャープな反応とか……
そもそも素人が峠で責め立てたところでタイヤは鳴きませんし、それよりも、もっと、もっとと、上目づかいで横Gをおねだりされてるような気持ちよさはハイグリップタイヤならではの快楽でした…
何かを得られたら何かを失う…当たり前のことなのに、わかってたはずなのに、切ないですね…
まぁ、いつまでも若い気持ちで走ったら脚がもつれてスッテンコロリン…ってなことになりかねませんからオッサンはオッサンらしく、大人の走りで今のタイヤに慣れるしかないようです。
これを機にコップの水をこぼさない走りを習得しましょうかね(笑)