フランス製のラグジュアリーセダンという唯一無二の工芸品 - DS9

試乗

フランス製のラグジュアリーセダンという唯一無二の工芸品

Masaki Audi515
DSオートモビル / DS9
DS9 Opera (2022年)
- レビュー日：2022年10月24日
- 乗車人数：１人
- 使用目的：その他

おすすめ度： 4

デザイン：5
走行性能：3
乗り心地：5
積載性：4
燃費：無
価格：4

満足している点: 煌びやかなマテリアルを使いつつも、精悍に上品に仕上げているエクステリア。
特にライトの意匠は見惚れるものがある。
内装もアートな要素とラグジュアリーな要素を併せ持つ。
デザインと内装の質感だけでも価値がある一台。
また乗り心地や静粛性は抜群で、乗員全てが快適に移動出来る空間となるはず。

プレミアムスピーカーやシートヒーター、ベンチレーションなど装備の充実度も抜群。
不満な点: ステランティスグループ特有のブレーキホールドなしなところ。
ラグジュアリーセダンでありながらドアイージークローザーがない点、これは好みにはなるがヘッドアップディスプレイがない点などが欠点となる。

またエアコンなどが全てタッチパネルに集約されてる点もやや使いにくいところ。
総評: 自分が走って楽しむよりも、その乗り心地と質感、デザインに喜びを持つことがこの車のあるべき姿。

自分が運転するよりも人を乗せたくなるような一台。

ライバルたちとは違った世界観をしっかり持っている。

オラついた走りや過激に走りたい人には向かないが、移動そのものに癒しを与えている点と芸術的なデザインは見事しか言いようがない。

正直いつか中古で狙いたい一台である笑

デザイン: 5; 芸術的なマテリアルを随所に使ってはいるが、ギラついてると言うわけではなく、個性を持ちつつ上品で精悍に仕上げているエクステリアは見事。
インテリアもアナログ時計やステッチのデザイン、エアコンのデザインなど拘りと芸術性をしっかり持たせている。
DSにしか作れないラグジュアリーセダンではないだろうか？
走行性能: 3; Eセグメントで1.6リッターターボで225馬力、最大トルク300Nmで駆動はFFでミッションは8速ATを採用。

車格的に不安を覚える排気量のエンジンだが、力不足でどうしようもないと言うわけではない。安定性もしっかりしている。

しかしながらキビキビしているわけではなく、余裕たっぷりに加速していくというわけではない。スタート時もゆったり目の発進。
ドイツ御三家やレクサスなどのライバルに比べるとややパワー面で劣るのは否めない。
Eクラスも1.5リッターターボだったりするが、あちらはマイルドHVの補助もあるのでその辺でも差があるのかもしれない。
パフォーマンス面での感動は正直薄い。

同じくフラグシップのC5Xの方が馬力は下ながら重量の関係かパフォーマンス面ではC5Xの方が上だと思う。
乗り心地: 5; ここは最大の長所とも言える部分。まずしっとりしつつも芯のある素晴らしいシートが疲れにくさを与えている。
路面からのショックもしっとりといなし、不快感を与えない。
運転は元より、後席も含めた乗員に与える快適性はトップクラスではないだろうか？？

静粛性も高く、いかに人を快適かつリラックスさせて乗せるかと言うことを考えて作っているのかがわかる。

オペラグレードの場合、後席にもシートベンチレーションとシートヒーター、マッサージ機能が付くなど更に快適性が高まる。
積載性: 4; トランクの広さはクラス相応で、セダンとしてはなかなか広い。
後席も倒すことが出来るので、それなりの積載性は持つ。
また後席もかなり広く、居住性はEセグメントセダンの中でもトップクラスと言えるだろう。
燃費: 無評価; 試乗なので無評価だが、良くも悪くもないと言ったところだろうか？
価格: 4; 666〜823万円と言う価格。一般的には高い部類だが、ベースグレードのリヴォリでも前席のシートヒーターとシートベンチレーション、ナビ、4ゾーンエアコン、FOCALスピーカーなどは標準で付いており、オペラなら天井がアルカンターラとなる上に後席にもシートヒーターとシートベンチレーション、マッサージ機能、サンルーフが付くなど、ライバルなら1000万を超えてもおかしくない様な内容でこの価格は素晴らしいと言える。
安全装備もブレーキホールドがない以外は、必要なものがほぼ揃っている。
フランス車でセダンということなので、リセール面は正直期待できないが、逆に欲しい人は少し待てばお買い得に買えるチャンスがあるかもしれない。
故障経験: 試乗なのでなし。