
5日から17日まで開催中の、
サロン・アンテルナショナル・ド・ロト2013(ジュネーヴ・モーターショー13)では、世界中の数々の新車が発表され、我々の眼を楽しませてくれます。
その中でも、スーパーカーメーカーが、更なる本気を出してきました。
こう沢山あっては、どれを注目したら良いか、目移りして困りますw
始めは、スーパーカーの本場イタリアから。
【ランボルギーニ】 新型スーパーカー「ヴェネーノ」発表!…価格は3億6500万円
(痛いニュース(ノ∀`) 2ちゃんねる、2013年3月5日)
まずは何と言ってもこれ、
ヌォーヴァ・アウトモービリ・フェルッチオ=ランボルギーニ ヴェネーノ。
す、凄すぎますね(;゚Д゚)
鋭角的で、直線と平面で構成され、刺々しく、非常に灰汁が強すぎます。
あの
レヴェントンや
アヴェンタドールが大人しく見えるほど。
この、純正でいかにも悪役然としたデザインには、非常に厨二心をくすぐられます。見てるだけでわくわくします。
* + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。 * 。
+ 。 | |
* + / / イヤッッホォォォオオォオウ!
∧_∧ / /
(´∀` / / + 。 + 。 * 。
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ガタン ||| j / | | |||
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マスプロダクツメーカーにはしたくともできない、スーパーカーメーカーだけの面目躍如であり、何より叛逆の徒ランボルギーニらしいです。
スーパーカーはこうでなくては。
1年を掛けて3台しか生産されず、価格も日本円にして約3億6400万円…。
もはや、生まれながらの億万長者が、趣味と転売利益を兼ねて買うための車ですなあ…(´Д`)
フェラーリからも遂にハイブリッド車が登場 プリウスに強力なライバル
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年3月3日)
フェラーリ・エンツォ後継車、その名は「ラ・フェラーリ」、初公開で現地騒然に!
(同、2013年3月6日)
お次は、皆大好きフェラーリから、499台限定の、
フェラーリ ラ=フェラーリ。
う~ん、こちらも中々の厨二病デザイン!(*゚∀゚)
以前から、F150というコードネームだけが出回り、ティーザー画像が小出しにされていましたが、今回のジュネーヴショーで遂にお披露目です。
大体名前からしてもう…w 「ディーノ」や「エンツォ」と来て、今度はこれですかw
フェラーリにしては洗練どころか随分猛々しいと思いきや、デザインをしたのは
ピニンファリーナではなかったのですね。それだけにスーパーカーらしい灰汁があり、「美しい」というより「格好良い」になってます。
スーパーカーの記号・ガルウィングドアも、ちゃんと採用(正確には、このラ=フェラーリの場合、マクラーレンのようなディヘドラルドア。インセクトウィングドアとも)。フェラーリにしては珍しいですが、その分貴重さと格好良さがあります。
最近はスーパーカーメーカーも燃費を重視するようになってきました。
このラ=フェラーリも、599HY-KERSに続くハイブリッドシステム「
HY-KERS」搭載第2弾であり、市販化第1弾です。
勿論、スーパーカーを買うような生まれながらの億万長者にとっては、1km/Lしか走らなくとも、大した問題ではありません。
ですがそういう層にとっては、「
ノブレス・オブリージュ」といって、地球環境を気にしたり、弱者を救済する慈善活動をするのが、一種のステイタスでもありますからね(余談ながら、海洋テロリストであるシー・シェパードが、欧米の資産家やハリウッドセレブたちから途切れる事無く莫大な資金提供を受け続けることができるのは、要はそういうことです)。
欧米では、ハイブリッドカーやEVは、日本と違い一般人よりも富裕層にこそ売れているといいますし。
だからスーパーカーが低燃費化していくのは、或る意味自然な流れとも言えます。メーカー自身も「これからは地球環境を重視する(キリッ」と言いますし。
……だったらなぜ恒常的に生産しないのか、なぜ日本の軽自動車みたいなものを造らないのか、という疑問は沸いてきますがw
それに、どんなに燃費が良くなったと言っても、スーパーカーの世界。極論、1km/Lが1.1km/Lになっただけで大騒ぎする世界ですからね。
バッテリーはサムソン・エレクトロニクス製なのですね…(´Д`)
大丈夫なのかなあ。
最近のフェラーリは、
458イタリア(ABA-F142)以降、何かにつけ「フェラーリ初」を宣伝文句とするようになりました。フェラーリ初のトラクション・コントロール、フェラーリ初のDCT、フェラーリ初の4WD、フェラーリ初のシューティングブレーク、フェラーリ初の有機燃料(バイオマスエタノール)駆動…。
そしてこのラ=フェラーリの場合は、フェラーリ初のハイブリッド市販車です。
それはつまり、裏を返せば、「今まで通りの車造りが通用しなくなってきた」「フェラーリというだけでは売れなくなってきた」ということの証明でもあります。
売れるためには何かしらの宣伝文句や付加価値が必要であり、そのために毎回従業員総出で知恵を絞っているのでしょうか…?
ランボルギーニやアルファもそうですが、涙ぐましい…。・゚・(ノД`)・゚・。
何でも、現在のフィアット傘下・
モンテツェーモロ体制になる前は、貴族の道楽に走りすぎて経営状態は見るも無惨だったといいます。
僕としては、曲がりなりにも企業体である以上、利益を追及しない姿勢には懐疑的です。よって今のビジネスライクな社風は、フェラーリファンの間では批判されがちですが、個人的にはむしろ良い傾向だと思っています。
【ジュネーブ2013】アルファ ロメオの小さなスーパーカー「4C」、ついに価格と車重も明らかに!
(autoblog、2013年3月6日)
アルファ=ロメオ・アウトモビレ 4Cの量産仕様も明らかに。
やっぱり、
コンセプトカーの頃からとは、細部が残念な方向に変わっちゃいましたねえ(´ω`)
ヘッドランプベゼルやフロントグリルメッシュやサイドミラーが安っぽくなって…。
せめてヘッドランプは、炭素繊維にコーティングしたベゼルを、透明フードで覆ってくれてたらなあ。今のままでは、各ランプ剥き出しの外観とも相俟って、蓮の種みたいで気持ち悪いです。
とはいえ、スーパーカーにしてはサイズも価格も比較的買いやすいほうであり、最も身近に感じられます(それでも買えないのですけどw)。
こちらは前述の二台とは異なり、奇抜さを旨とはしないのは、アルファらしいですね。
マクラーレンの新型HVスーパーカー”P1” 世界最速宣言!なんとニュルで7分切り
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年3月13日)
イギリスからは、375台限定の、
マクラーレン・オートモーティヴ P1の量産仕様が発表。
かつて全世界に衝撃を与えた
F1(写真右上の、橙色の車)の、後継車です。
昨年9月のパリ・サロン2012で発表された
プロトタイプでは、マクラーレンのコーポレートカラーであるオレンジメタリックに塗られていました。
それが今回のジュネーヴショーでは、ツートーンカラーの映えるソリッドイエローに。
これは益々、エクストリームスポーツ用品みたいというか、往年の『メカ生体 ゾイド』の
ガル・タイガーみたいというか、
スズキ グラディウス・400ABS(EBL-VK58A)みたいというか…。
ヴェネーノやラ・フェラーリとは違う意味で、厨二病っぽいデザインが痺れます。
新型シボレー「コルベット・スティングレイ」のコンバーチブルの公式画像!
(autoblog、2013年3月6日)
最後はアメ車。
純粋なスーパーカーとはちょっと違いますが、先日のデトロイト・モーターショー2013で発表されたばかりの
シェヴォーレイ コーヴェット=スティングレイ(C7)に、待望のコンヴァーティボルが追加です。
個人的には、コーヴェットにはコンヴァーでATというのが本来の姿だと思っているのですよね。
そうでなくともアメリカはオープンカー大好きなお国柄、必ず出ると信じていました。
発表されたものは、スポーティテイストよりも、ラグジュアリーテイストが漂う仕上げです。上品で、落ち着いて、ドライバーを包み込むものがあって…。欧州製の高級GTカー風です。
他、C7には、
「グランスポーツ」仕様の開発も噂されています。
攻めてきますねえ。
スティングレイといい
グランスポーツといい、往年のサブネームを次々復活させています。これも往年の名車を今風にアレンジして復活させる、ヘリテージ・ブームの流れによるものですかね。
今はまだ噂段階でしかありませんが、これがもし本当にグランスポーツなら、センターストライプよりもフェンダーに二本のストライプを斜めに貼って欲しいです。
・
コルベットに熱くなる。

一時期は実にお寒い状況でしたが、やっぱりモーターショーにおいて、スーパーカーは華足り得ますね。
僕みたいな貧乏人にはどれも一生掛かっても買えないですが、こう色々あると非常に楽しみです。
・『ジュネーブモーターショー2013』レポート/小沢コージ ~スーパーカー祭りは突然に!ほとんどリアル「サーキットの狼」世界版だ~ (1/2)
(オートック ワン、2013年3月18日)
・飯田裕子のCAR LLIFE DIARY ジュネーブ雑感
(Car Watch、2013年3月12日)