ダンディ坂野の現在wwwwwwwww
(暇人\(^o^)/速報、2013年1月15日)
ダンディ坂野氏は、消えそうで消えないお笑い芸人として、逆に一定の地位を築いていますね。
テレビに積極的に呼ばれないのが功を奏してネタが陳腐化しない、様々に応用可能、短くインパクトがあり分かりやすいので誰でも覚えられる、下ネタや暴力ネタや毒舌とは無縁なので安心できる、プライドが高かったり繊細だったり喧嘩腰だったりという面倒臭そうな雰囲気がない、等々…。
クライアントにしても、ギャラが高くないので助かる、企業イメージに傷が付かないと、良いこと尽くめ。そしてギャラが高くないが故に、本人にすれば逆に仕事に困らない。
良い意味での無難さがあるので、お年寄りから子供まで見れるし、精神状態が不安定なときに見ても安心できる。
本人は人知れず苦悩していた時期もあったでしょうが、それでも生涯掛けて一つのことを地道にやり続けてきた、その成果なんでしょうかね。
お蔭で今では当人を代表する持ちネタとして誰もが認めるものになった。
時代や流行や需要に合わせて芸風を変えていくのは、賢いやり方です。
生活も安定するし、いついかなる時でも人気者になれます。
お笑い芸人や芸能人は、そうやって長く現役でいる人が殆どです。
でもその一方で、自分を変えずに、愚直で偏屈なまでに一つの芸風を貫き通すのも、不器用な生き方だけど同じくらい大事なんでしょうね。
マンネリズムだろうと、飽きられようと、繰り返し繰り返し続けていれば、やがてその人を代表する持ちネタとなる。
マツダ、ロータリーエンジン復活か 1600ccロングストロークで二年後に市販?
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年8月19日)
マツダが、
ロータリーエンジン復活に向けて、動きだしたようです。
高速走行時の安定性と、爆発的な加速、その割に性能は滑らかで安定し、エンジンそのものも効率良く造れて小さく軽くできるとして、スポーティエンジンを、何よりマツダを代表するアイコンの一つでした。
僕の年代だと、『よろしくメカドック』において、「俺がRX-7に拘る理由……それは、ロータリーエンジンだからだっ!(キリッ)」に痺れたものです。
レナウンカラーを纏ったチャージ・マツダ・787Bは、伝説です。
レシプロエンジン以上に燃費が悪いのが欠点でしたが(FD3Sで5.2km/L)、RE全盛期は高度経済成長期からバブル経済期でもあり、ガソリンがまだ安かった時代でもあったので、大した問題ではありませんでした。
ユーノス コスモに至っては、3ローターに加えてツインターボ搭載という、今では考えられない仕様でした。
しかし年々厳しくなる排ガス規制や、高まっていく環境意識に対し、REは対応できず、RX-8を最後に姿を消しました。
それでも尚、マツダは
水素ロータリーエンジンとしての研究を地道に細々とやっており、市販化の目途はなくとも企業としてのアイデンティティだけは保ち続けました。
勿論、通常のREに比べて遥かに非現実的なのは、誰の目にも明らかでした。水素供給なんてEV以上にインフラが整っておらず、たとえ実用化できたとしても使い道など皆無に等しいのですから。
ですがそれも、REの技術を後世に残すという、只それだけのため。マツダの栄光であり、自動車文化の一つでもあるから、採算が取れないからと言って簡単にロストテクノロジーにするわけにはいかないと。
実用性はなくとも、商売にはならなくとも、誰からも求められていなくとも、いつか花が咲くと信じて。
かなり以前から願望交じりに噂されていた、RX-9だの新型RX-7だのの、これはそのプロトタイプに繋がっていくのでしょうか。
どちらにせよ、REを時代に沿うように改良することができたのと、SKYACTIVテクノロジーで儲けた資金によって、ここまで漕ぎ着けることができたのでしょう。
同じような事例で、スバルも、
水平対向エンジンに頑なに拘っています(厳密には、スバルのそれはバンク角180°のV型であり、水平対向ではないのですが、それはこの際置いといてw)。
オイル漏れが酷いとか、整備性が悪いとか、燃費が悪いとか、色々とデメリットがあるそうですが、こちらも一つのことをずっと続けていたが故に、スバルのブランドイメージを象徴するものになりました。
そしてそれだけに、本田技研工業における
VTECやタイプRの現状には、少々寂しいものを感じます。
もっとも、F1の技術者たちをNシリーズ開発に宛がったりと、従来とは方向性を変えての動きはあるので、今は雌伏の時だと思いたいです。
客にすれば他人事だから、「自分で築き上げたブランドイメージなんだから、最後まで何とかしろ!」と気軽に言えます。
でもメーカーにすれば、会社の存亡と、関連企業をも含めた全従業員とその家族たちの生活が懸かっているのだから、たまったものではありません。
伊達と酔狂だけでは仕事はできないのです。時には信念を曲げなくてはならない。時には汚いこともしなければならない。
一つのネタだけで食べていけるお笑い芸人のほうが少数派なのと同じように。
長い物に巻かれ、波に乗り、器用に要領良く世の中を渡り、一生遊んで暮らすか。初志と誇りを貫徹して貧乏くじを引くか。
どちらが良いのかは僕には分かりません。
その時々での運もあるでしょう。
まして今の世の中は、一つのことに拘りを持って取り組む職人的なスペシャリストなど、誰も求めていません。むしろあらゆる事象を広く浅く理解し、一人で何でも平均的にこなせる、マルチタスク型です。
その意味ではマツダは商売っ気がなく、傍から見てても心配になるくらいです。
でも、ダンディ坂野氏といい、
大型車市場であるアメリカから撤退したスズキといい、一つのことを続けていてもどこでどう転ぶか分からないものですね。
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装備、付加価値 | クルマ
Posted at
2013/08/22 15:01:57