2006年04月18日
今日のニュースを見て
今日は事務所に泊まり込みが確定。
そのため、ヨメと子供を家に残してきた。
さてブログ。
仕事の合間にネットを見ていると、7年前の山口県で起きた母子殺害事件のニュースが目に入った。
ちょっと前にもニュースになったが、最高裁を迎える前に異例の弁論が開かれることになり、その際、新たに弁護人となった安田好弘弁護士が出廷しなかったため、1ヵ月遅れてしまったのである。
この加害者(当時18歳)は、逮捕当時は友人に向けた手紙で、未成年である自分は誰も裁けない、すぐにシャバに出る。被害者のダンナは調子に乗っている、などと書きながらも、1審、2審も無期懲役という判決をを手にしていた。しかし、最高裁前の弁論という異例の事態に、死刑判決の可能性も出てきたのだ。
残忍で身勝手な犯行。いくら法的に未成年と言えども、18歳ならば充分にしてよいこと、悪いことの区別はつけられる歳だ。さらに反省するならまだしも、法を盾にその罪を逃れようとしているのか。
安田好弘弁護士については、言葉を失う。人権擁護派・死刑廃止運動のリーダー的存在でもあるそうだが、被害者家族の7年にも渡る戦いの日々に水を差し、今回は「被告人に殺意はなかった」とまで言い切っている。
安田弁護士は、新宿駅西口バス放火事件、名古屋女子学生殺人事件、和歌山毒物カレー事件、さらには、松本智津夫の主任弁護人、ヒューザー」社長の民事訴訟と、ニュースの大見出しになるような事件に関わっているが、私は初めてニュースで本人の映像を見た。
「だって、検察が間違ったことばっかり言ってるんだもん。」
いくらマスコミとはいえ、敬語も使わずに、全てわかりきったような態度での喋り口。こういう人間はだいたい見ればわかる。オレは偉いことやってんだ。正しいことやってんだ。誰に文句なんか言わせてたまるか、そういう雰囲気だ。
強い正義は時によって悪にもなる。正義感の強すぎる人ほど、賢い人ほど、油断すれば身勝手で狂ったロジックに身を委ねる危険性がある。そういう人は、時に他人を見下したような態度になる。かつて安田弁護士はオウム事件に絡んで不当逮捕されたようだが、それで検察に対して敵意でも抱いているのだろうか。数秒であったが、私には彼をそのように感じた。
死刑は是か非か。それはまだわからない。
しかし、自身の考えや存在を世間に認めさせたいからと言って、TVカメラが集まる場所ならどこでもズカズカ乗り込んでいくのは職権乱用だ。
死刑廃止論者や、精神異常者などの犯罪者を弁護する人達の言うこともわかるが、そこまで言うのなら、出所した人間を自宅の隣に住まわせても構わないということだろうか。偉そうな事を言うのなら、そこまでやって欲しい。偉そうな事をいうわりに、自分は火の粉がかからないようなトコにいるような輩は、その程度の人間に過ぎない。単純に、カネか名誉のどちらかのためだ。
私はこの事件は極刑にすべきだと思う。
というか、人を殺し、本当に心から反省しているのだったら、自分の命を断つことで償いたいとは思わないだろうか。
法は人の生活を守るためのものである。しかし、それはマジメに生きている人のものだ。今時は法律を逆手にとって、自己の利益しか考えないような連中が多すぎる。知識を活かすことが「賢いこと」と認められる社会構造が生んだ道徳の矛盾なのかもしれない。
もしも私が被害者の夫である立場であったら、私は加害者と共に地獄に行くため、あらゆる手段を考えるかもしれない。一度はそう考えたという被害者の家族を思うといたたまれない気持ちになる。
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低性能CPUで考える | 日記
Posted at
2006/04/19 01:39:13
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