ずぶ濡れ車検から仕事に復帰すると、翌日は出張で名古屋まで行くことになっていた。
ホワィ!!??
なので、サッサと帰ろうと思ったが、午後7時に「明日締めきりの新規原稿を依頼するのを忘れていた」とか、カタログの一部をどーしても直したいから、印刷機を止めたとか、そーいう電話が4件も入ってきた。
「明日は出張だからムリDeath。」と言うと「そーだよねー…」。で、電話を切ってるのに、何故かFAXが送られてくるのですな。
折り返し電話をして「ムリだっちゅーに。カンベンしてくだちぃ。」と断ると「わかってるけど、一応、送っておいた。」と。このまま放置しておくと、夜中の10時頃に携帯で泣きつかれ、朝方まで付き合わされるのだ。
しょーがないから、終電までどーにかやりきり、データをサーバにブチ込んでおく。今、送ると「さっき送ってもらったヤツなんだけどさぁ、アソコとアソコをドウコウした方が…」と鬼畜な追加注文が来るので、新幹線に乗る前にリモートで送るのだ。
かなりピヨった状態で午前様。メシ・風呂を省略してウトウトすると息子が珍しく夜泣き。娘も共鳴し、夜中の3時の我が家はイモラサーキットでフェラーリがテストしているような状態になる。
なので、2時間しか寝れず。
すっかりゲンナリだが、ここは一丁、出張仕事はサクっと終わらせて、残りは名古屋観光でもしてくるかぁ…と思ったら、夕方から退っ引きならない案件が飛び込み、用事が終わったらすぐに東京に戻らねばならなくなってしまった。
あぁもぅ。
名古屋には昔、2回ほど来た。
1回目は鈴鹿のレース取材の前日。どーみても先月までラブホだったでしょ?っていうようなド派手なビジネスホテルに泊まった。 男5人で。
2回目は営業の先輩に同行した神戸の帰り、何故か名古屋に寄るのだと言い出し、飛び込み営業でもやるんかと思ってついていったら、無加工なビデオの即売ショップに付き合わされたのだ。
なので、名古屋で楽しんだ記憶はないし、詳しくはよく知らない。
私のイメージする名古屋というのは、
・8割がドラゴンズファン
・9割がトヨタ車
・ここのヨメをもらうと大変
・みそカツ&エビフリャー
・名古屋城&シャチホコ
・だぎゃー&だがね
あと、東海地方の知り合いはみんなえろいので、普通にえろい言葉が飛び交っているような街なのかもしんない。
しかし、一番印象的なのは
コレ
である。
数パターンのFlashが見つかるが、明日にでも名古屋に行きたくなるだろう。
さて名古屋。東京から1時間半。結構近い。
雨の影響で新幹線が止まったらヤバいと思い、かなり早めの乗車券を買ってしまっていた。しかしさすがは日本のトラフィックの叡智。1分も遅れずに到着。名古屋駅は結構デカかった。クライアントは名古屋駅から私鉄で数十分走ったトコなので、とりあえず現地まで行って、みそカツかエビフリャーでも食って時間つぶそうと決めた。
ダラダラと行きながらも、待ち合わせの2時間も前に到着。
駅を出て周囲を見渡すと…
何もにゃーだがね。
あるのは高架橋とコンビニぐらい。
みそカツどころか、座ってくつろぐこともできそうもない。
あぁもぅ。
どーやって2時間も時間をつぶそうかと途方にくれて歩いていたら、一つの建物が目に入った。そして、なぜかフラフラとその中に入ってしまっていた。
中に入ると私以外に客はおらず、オーナーらしき年配の男性が受付に座っているだけだ。
「いらっしゃい。」
どーしてここに入ったのだろう、こんな遠くまできてココに入るか普通?
しかもこんな仕事前に…と自分でも思った。
どーかしてるよ、オレ。と、呆れながらも、身体は勝手に財布から小銭を取り出して機械に入れ、金属バットを握っていた。
そう、あろうことか、このフラッフラで、しかも仕事前だっちゅーのに、バッティングセンターに入ったのである。
背広で。
ちなみに私は自慢じゃないが球技が苦手だ。
しかしバッティングセンターにはよく通い、駒田の真似とかをしていた。
が、バットを握ったのは横浜ベイスターズの優勝以来である。
「いったい何をやってるんだ、オレは?」
と、思いつつも、110km/hのストレートがすっ飛んでくると、全力で振っていた。
思いっきり空振り。
あれ===っ?
次もかすりもしない。
すっかり、バットの振り方も忘れている。思い切り大振りするあまりに、上半身がブレる。
20球のうち、3球カスッただけで、1ゲームが終了。
こんなムカツクあんばいじゃ仕事なんてできにゃーよ!!!
野球部の友達に聞いたアドバイスを思い出す。短く持って、コンパクトに腰で振る。で、念入りに素振りをしながら、もう1枚コインを入れる。今度は10球ぐらいは当たり、5球はイイ感じで飛んでいった。
さらにコインを追加。
今度は大振り過ぎて打率は下がったが、当たれば鋭い打球が飛んでいく。
何だかとても楽しい。
そんなこんなを繰り返していたら、あっという間に1時間が経過。
やっと我に返る。
ホントにバカだ。気がついたらネクタイの根本が汗でびしょ濡れになっている。
誰も客がいなかったので、店主と話をした。私が東京から来て、これから客と打ち合わせだと言ったら笑っていたが、親切に地図を開いて場所を探してくれた。
何だか長話になってしまったが、名古屋のことを聞いていたら、段々住みたくもなってきた。
打ち合わせも終わり、名古屋駅へ。
だいぶ早めに終わったので、仕事先で聞いた美味いみそカツの店「矢場とん」で遅い食事をした。
ああ、またゆっくり来たいなぁ、なんて悔しい思いで東京行きの新幹線に乗り込んだ。
しかし、帰るととんでもない事が私を待ち受けていたのだ。
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