
毎年恒例
「オートモビルカウンシル」、今年も無事に開催されました!4月9日から11日の3日間です。
例の感染症はいまだ収束していません。かといって、なにもかも「自粛、自粛」では経済が止まる。なにより、いつまでも内にこもっていてはクサってしまう。やはり人間、動いていかないとダメになってしまいます!
ただ、今回は自動車メーカーによる出品が大幅に減ってしまいました。例年、あれほど気合いを入れていたマツダも不参加。非常に残念ですが、やむを得ないことだと思います。
オートモビルカウンシル2020
オートモビルカウンシル2019
オートモビルカウンシル2018
オートモビルカウンシル2017
オートモビルカウンシル2016
まずはドイツ車から。
== メルセデス・ベンツ ==
190SL(1958年)

今年も参加のヤナセ。すっかりショーの一角を占める存在感を出しています。上品で重厚感のある雰囲気は、出展されている車の魅力によるものだけではないと思います。「ヤナセ クラシックカーセンター」でレストア中の車両です。

で、この190SLですが、前回も展示されていました。去年はこうでした↓

たいしたものです!
280SL(1968年)

先代を実によく引き継いでいます。そしてこの縦目は何度見てもステキですね!デザイナーのポール・ブラックはフランス人。当時はまだ30代。調べたら今もご存命とのこと。

この車は並行輸入車とのこと。通常の保証こそつかないとはいえ、ヤナセが販売・整備してきた車両でなくても今後はレストアを手がけるそうです。

すでに売約済み。1,000万円台後半だそうですが、ほかの専門ショップならもっと高い値札を掲げていても良さそうです。
560SL(1989年)

このシルバーのR107は去年も出品されていた車でしょうか?スポーティかつ繊細でエレガント。歴代SLのなかで、個人的にはこのモデルが一番好きですね…

このマスクが良い。幅広のグリルと、左右に下がった角目。縦目時代のクラシカルなイメージをうまく繋げつつ、よくもまぁうまく変えていっているものだと思います。

内装の進化も、地味にスゴイ。事故時の安全性を最優先し、細かいパーツまで気を配っていることがよく分かります。まぁシートのチェック柄はちょっとダサい感じもしますが(笑)

この黒いままのトランクスポイラーも、当時っぽいですね。
500SL(1993年)

そしてR129。前回も出品されていた車でしょうか。よく見ると、この車も並行モノですね。でも、整備はヤナセがやっており保証もつくそうです。

今は違うのでしょうけど、少し前までヤナセは並行モノも気前よく?整備していたように思います。

Sクラス以上に歴史のあるSLクラス。しかし、今では残念ながら尻すぼみ的に存在感を失っているように思えます。メーカーが意図的にそうしているのかも知れませんが…
170SC(1951年)

敗戦国ドイツ。第二次世界大戦後すぐ、アメリカのメーカーが次々と新世代の車を世に出していたのに対し、メルセデスは1936年に登場したこのW136で当座をしのいだわけです。1955年まで作られたといいますから、ちょっと驚きます。かたやガルウィングの300SLなんて超高性能車を手がけつつ…割り切っていたのでしょう。

この巨大な幌は、まさに時代を感じさせます。
220(1953年)

その170に新型の六気筒エンジンを載せたのがこの車。

ボディは古くてもエンジンは最新、というのは当時の技術陣の意地でしょうか。

前後フェンダーが独立していない戦後型スタイルのセダンを出すのは、この次からになります。
== ポルシェ ==

ナローポルシェがこんなに!しかも希少車ばかり!
これらはすべてショップによる展示ではなく、個人オーナー所有車とのこと。ありがたや!
911 Carrera RS 2.7(1973年)

手前から順に。ナナサンカレラです。(ナローだけど)オバフェン装備、大きなダックテールスポイラー。

「サーキットの狼」を読んでみたくなりました(笑)
911T Targa 2.2(1970年)

ポルシェ社はクーペボディの911に、この「タルガ」をバリエーションとして与えています。その後、カブリオレも加わり三本柱となる。それは今も続いています。多彩な選択肢を用意するというのは、高級車だけでなくスポーツカーにも必須の条件だと思います。

ジウジアーロが最も愛するボディ形式だそうです。
911S 2.0(1969年)
ポルシェ911は登場時、あまりに詰めた設計のため操縦性に難を抱えており、一般ユーザーには手に負えない面を持っていた。

フロントバンパーに20kg以上のおもりを仕込んだり、いろいろ対処していしたが、このモデルではホイールベースを6cm近く伸ばすという抜本的な対策を実施。
911S 2.0(1968年)
こちらは前年のショートホイールベース版です。その操縦性の問題は、高い運転技術も持つエンジニアのもと理想追求型で設計してしまい、ユーザーのレベルなどを考慮しなかったためのようです。 「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ!」というセリフがアニメ版「AKIRA」にありましたが、それを地でいく感じですかね(←違)

ともかく、ドイツのメーカーらしいエピソードです。

こうしてみると、長さの違いが分かります。
911 2.0(1966年)

そして最初期型。1965年から販売開始された911は、当初「901」として世に出たもののプジョーからのクレームで名前を変えたことはよく知られています。

サンドベージュに塗られたこの車は、その「0シリーズ」に属する1台だそうです。
911E(1971年)

「AUTO DIRECT」による展示です。

当時の911としては標準的なモデルになるのでしょうか。このひとつ上、高性能版が911Sでしたか。
911 Carrera 2.7(1974年)

その後、いわゆる「930型」へとチェンジ。アメリカの法規制に対応するため前後バンパーが大型化されています。他のメーカーにはいかにもブサイクなバンパーを付けたケースもありますが、ポルシェのこれはベストなデザインのひとつだと思います。
LS-1 Powered Porsche 993(1995年)

「KOA SPEED」から。GT2に準じた大迫力のボディ、そしてエンジンはアメリカンV8!

コルベットエンジンのGT2仕様ということでしょうか?なんだかスゴイ組み合わせです。

ちょっとクラクラしてきます。しかし、どういう人がこの車に乗るのでしょうか。ワイルド・スピードに出てきそうな感じかも?
Beck Speedster(2015年)
こちらも常連「BECK JAPAN」。有名なレプリカですね。

本当はアメリカ車という区分けになるのでしょうが、そこはかたいことナシで(汗)

というか、国別に分ける意味合いもあまりないかも?今さらですが(笑)

内装もとても良い感じです。レプリカとはにわかに信じられない。
Beck550 Spider

そしてポルシェ550のレプリカ。

ポルシェ550と言えばジェームズ・ディーン!

映画好きならご存じでしょう。若くして亡くなった、マジでイケメンしかも名優です。出演作はたった3本なのに絶大な影響を後世に与えまくっているレジェンド。

ジェームズ・ディーンはポルシェ550でドライブ中、他の車と衝突しわずか24歳で世を去りました。彼は生前「サーキットより公道の方が危険だ」と話しています。

James Dean
== フォルクスワーゲン ==
こちらも常連「スピニングガレージ」。ゴルフ2専門店です。
ゴルフ GLi(1991年)

このシルバーのゴルフ、松竹梅なら圧倒的な松ですね。
ゴルフ・カントリー(1991年)

2017年に出展されていた個体と同じ車でしょうかね。国内販売はたったの110台。

無骨なシルエットに対し、妙にポップなエンブレムです(笑)
ゴルフ・カブリオ(1993年)

初代カブリオ。年式としては最後期と言うことになりますか。というか、この車自体が最終限定「クラシックライン」です。
Formula Vee Crusader(1952年)
ヤナセに戻ります。ちょっと番外編的な車になるかもしれませんが、このレーシングカーを。

今も続く歴史あるジュニア・フォーミュラ「Formula Vee」。この車は、1960年代に当時のビートルをベースにアメリカで製作されたレーシングカー。それがヤナセにより1台だけ、我が国にも入っていたんだそうです。

この車、一時は朽ちていたらしく、復活までには紆余曲折があったようです。この貴重な車を後世に残すため尽力された方々には本当に頭が下がります。

そして、今後も古い車を残していこうという姿勢には大いに賛同します。営利だけでは出来ないことです。
←次回はイギリス車をアップします。