
RX-77-2 ガンキャノンは連邦軍のV作戦の発動により開発された、ガンダム、ガンタンクと同じRXシリーズの一つ。これらと同様コア・ブロックシステムを採用している。白兵戦用のガンダム、長距離支援用のガンタンクとの運用を前提に、中距離支援用モビルスーツとして開発された。初期試作型のRX-77-1に続いてジャブローで6機が製作され、そのうち3機はサイド7においてのテスト中にジオン公国軍の強襲を受けた。そのうち2機が組み立て前の状態で破壊され、残った1機はその後ホワイトベースで運用された。この機体は中距離からの援護砲撃や狙撃を行うことを想定されていたため、近接武装は頭部60mmバルカン砲2門のみである。また、装甲にガンダムと同様にルナ・チタニウム合金を採用している。シールドを装備しないため耐弾性を考慮した厚い装甲を有するが、その分機動性が低下している。この機体の最も特徴的な武装が両肩に装備された240mm低反動キャノン砲であり、ガンタンクのものに対して砲身が短く、口径を大きくしている。これにより有効射程距離が短くなるが、モビルスーツの機動力によって補えると判断されたようだ。砲身に強制冷却ジャケットを装備したため連射が可能であり、炸薬によって実体弾を射出するこの方式は、信頼性が高く実戦において非常に有効であった。地上においては低姿勢をとることで対抗面積を小さくし、被弾率を低下させる戦法が多用された。また、肩部ペイロードは共通規格化されており、戦況に応じて種々のオプション兵装に換装することができる。スプレーミサイルランチャーは近接戦闘用に開発されたが、ミノフスキー粒子散布下では十分な命中精度を得ることができず、実戦ではほとんど使用されていない。また、脚部ハッチ内にはハンドグレネードが装備され、敵機に投擲することにより攻撃する。携行武装として同時期に開発されたガンダムと同様、ビームライフルを装備する。ガンダムのものと比較して大型であり取り回しに難があったが、命中精度が高く射程が長いため狙撃用と位置づけられる。アニメ映画版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』においては、宇宙での運用にムリがあるガンタンクにかわり、もう1機配属され、それぞれカイ・シデンの乗る「C-108」、ハヤト・コバヤシの乗る「C-109」として機体の左胸部分と左足の脛部分に数字のマーキングがされている。2機共にホワイト・ベースの主戦力として戦い抜くが、ア・バオア・クー戦にて撃破され、放棄されている。
「これ以上、好きにゃあさせねえぞ!」
ブログ一覧 |
ファーストガンダム | 日記
Posted at
2005/02/10 15:47:15