神奈川県川崎から千葉県木更津へと東京湾横断する
東京湾アクアライン。
その海底トンネルのヒミツの場所を歩けるという
というツアーに参加してきた。
以前から「
ドラぷらの旅」にて、東京駅などの4箇所からバスで巡るツアーが開催されており、気にはなっていた。
でも、わざわざバスツアーに参加しなくともクルマでアクアラインまで行ければ、近いし安いしなので特に参加する気にもならず…。
が、そんな人たちの声を汲み取ってくれたようで
先月半ばから現地集合のプランが開始されたと聞いたので、行けそうな日を選んで予約。
基本的に、個人(現地集合)の場合、火・水の午前午後(週4回)
団体(バスツアー等)の場合、火・水の午前午後(週4回)
個人の場合の参加費は大人1,000円、小学校3〜6年500円で小学3年以下は参加不可。
まだあまり周知されていないのと、平日のみの開催なので直前でも予約は取りやすい。
この東京湾アクアラインが開通したのは1997年12月。
道路の総延長15.1km。
川崎-木更津間の距離がおよそ100km→30kmの短縮。
時間は約90分(時間帯によってはもっとかかるハズ)→30分と、東京を通らない分かなり近くなった。
当初4,000円(普通車)の通行料金が、2009年に800円(ETC利用普通車)へと値下げされている。
特に渋滞も無く、一時間もかからないうちに
海ほたるPAに到着。
現在、店舗などリニューアル中で4月20日にグランドオープンを迎えるとのこと。
先行オープンしているフードコートを覗いたけれど、魅力的なラインナップでもなく…。
午後のツアー開始時刻は14時。
集合時間をきっちり守らないと、容赦なく置いてけぼりにされるw
この日の遅刻は5名。
当然参加は出来ないので、渋滞やトラブルを考慮して到着時間を考えないとね。
集合場所から、駐車場の奥にある扉奥の管理棟へと移動。
ここで参加料金1,000円を支払う。
誓約書に署名をして、全体行程の説明・アクアラインの成り立ちのDVDを視聴。
ダムカードならぬトンネルカード。ナンバリング付き。
トンネルカードは昨年に横須賀でも開始されましたね。
あと、マンホールカードは既に500種類近くあるそうで!
探検バクモンにも出演した専属ガイドさんが参加者一行をご案内。
駐車場の脇を抜け、普段閉鎖されている場所へと向かう。
奥から上り線トンネル、下り線トンネル、そして手前の駐車場が第三のトンネル(途中まで掘削済み)となる。
第三のトンネルは交通量の増加により利用が考えられていたけれど、現在運用は凍結されている。
通常この駐車場自体は閉鎖されているけれど、繁忙期には臨時駐車場として開放。
その駐車場奥に海底トンネルへと続く入口がある。
繁忙期で運良くこの臨時駐車場に停めることが出来たらココを見られるかも。
近くまで行くと警備員が飛んでくるとは思いますがw
いよいよ海底トンネル内の緊急避難通路へ。
トンネル内の床はアスファルト舗装されておらず継ぎ目も残る。
この水は滲み出した海水などではなく、道路が下っているためトンネル入口より雨が侵入した跡。
奥へと進んだ先には大きな鉄扉。
この大きな扉を開けて進むのではなく…
小さい扉をくぐって進む。
この扉を少し開けた状態で吹き流しをかざすと、かなりの風が吹いている事がわかる。
この後、何枚もの扉を通るけれどその度に現在の扉を閉めてからで無いと
気圧の関係上、奥へと進む事は出来ない。
上り線、下り線の両方から緊急避難通路へと通じている。
ここで、防災設備についての説明などを受ける。
もしトンネル内で事故や火事などで本線車道上に停車した際には
300mおきにある避難用のスロープを通じ、緊急避難通路へ。
階段や梯子ではなくスロープなのは、子どもや年配の方や怪我人などへの配慮から。
その後、非常電話を使って管制室へ連絡をする。
実際に非常電話ボックスを開けた所を初めて見た!
受話器を取るだけで管制室に通じ、パニックや怪我などで話せない場合や外国人でも
本体のボタン(イラストが描き添えてある)を押すだけで、現場の状況を伝えられるようになっている。
その後、木更津金田方面より消防車などが来て消火・救助活動を行うけれど
渋滞等で現場へかけつけられない場合には、海ほたる内に置いてある緊急車両へと隊員が乗り換えて
今まで通って来たトンネル内を走行して緊急避難通路まで駆けつけて、本線車道上の消火・救助活動を行う。
スロープを上がった先は、もう本線車道のすぐ脇。
避難通路壁面には青と白のパイプが貼り巡らされており
青は水、白は消火用の薬品が入っているとのこと。
1、2歩登っていいとのことなので、せっかくなので行ってみるw
暗闇の奥の壁にはテールランプの赤い光が反射して、車が走行しているのがわかる。
ここで思ったのは、この施設内はトンネルと直結しているのに排気ガス臭くはない。
最後に質問コーナーがあり、火災等でこの設備が使用されたことがあるかを聞いた所
一回だけ一般人がここに置いてある消火器を使用したことはあるけれど
この緊急避難通路に緊急車両が入り、消火活動を行ったことは一回もないとのこと。
スプリンクラーでの消火や、そのまま本線車道からの消火活動で鎮火出来ているけれど
大規模火災になった場合の事を考えて、このような万全な体勢が敷かれているのはスゴイ。
避難通路の説明が終わり、120段の階段を上り地上へ。
実際に掘削に使用されたシールドマシンのサイズは14.14m。
実際に使用されていたカッターフェイスなので、刃こぼれした跡も残っている。
3つの穴が等間隔に開いている。いったい何にぶち当たって欠けたのだろう?
ちなみに刃は両刃で、1個あたり10kgもあるとのこと。
そのモニュメントのすぐ近くに、緊急車両が配備されていた。
トンネル内を走行するため、小型の消防車両。
使用された事は全くないけれど、当然整備点検は必須。
最近新型の車両へと交換されたとのこと。
ここで管制塔内の部屋へと戻り、アンケートを提出して解散。
さて、そのまま家へ帰るのもつまらないので
大黒PA〜大師JCT経由で
首都高川崎線(K6)の川崎ぐるぐる一周コースへ。
このK6は、おそらく首都高の中も一番交通量が少ない場所なのでは?
道路はまっすぐなので飛ばしたくなる道でもあるけれど
浮島町の工場群を見る事ができるので、工場萌えにはたまらない景色✨
出来ればここは運転よりも助手席で車窓を眺めておきたい気分。
このツアーは一時間半という時間配分ということ&少人数制ということもあり、かなり楽しむ事ができた。
平日にお休みが取れる場合には、ぜひ訪れてみては如何でしょうか〜。