城井ノ上城(築上町・旧築城町)
宇都宮氏(城井氏)の難攻不落の城・城井ノ上城
2014年09月17日
城井ノ上(きいのこ)城は難攻不落を誇る宇都宮氏(城井氏)の拠点の城です。
天正15(1587)年、宇都宮(城井)鎮房と嫡男朝房は豊臣秀吉の九州統一(島津氏攻め)に協力しました。
しかし、九州国分けでは鎌倉時代より豊前国を治めた宇都宮氏一族の領地の豊前六郡は黒田官兵衛孝高の所領となり、鎮房は転封を命ぜられました。これを不服とした鎮房と下毛郡の野仲鎮兼を筆頭とした宇都宮氏一族は各地で黒田氏に蜂起しましたが、次々と鎮圧されていきました。鎮房は寒田の大平城を拠点とし、ここ城井ノ上城を籠城所として最後まで抵抗しましたが、ついに和睦しました。
しかし、天正16(1588)年4月20日、黒田長政は鎮房を中津城で謀殺し、朝房も肥後で殺され、豊前宇都宮氏400年の歴史は幕を閉じました。
城井ノ上城は、周囲を岩壁に囲まれた地形で、自然の岩の表門と裏門があり、隠れ城と呼ばれます。貝原益軒の「豊国紀行」には、「このかう屋敷は城井氏が敵をのがれてたてこもる所なり」と書かれています。
三丁弓の岩は、「射手三名おれば敵一兵も通さず」ということでここを防ぐのに三丁の弓だけで足りたことに因んで呼ばれます。
手前の小谷は、はるか上手の「城戸」へと続くので柵や逆茂木、弩などの備えが幾重にもほどこされていたと想像されます。
(現地説明板より)
平成26(2014)年の大河ドラマ「軍師官兵衛」の第35回「秀吉のたくらみ」の「官兵衛紀行」で紹介されました。
Photo Canon EOS 5D MarkⅢ
H26.9.13
住所: 福岡県築上郡築上町寒田
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