
お堅い話が続きましたが、さてヒロシマに行きましょうという話。
原爆忌の日の過ごし方については別項に譲り、まぁ被爆忌じゃなくてもいいアクセスについての予備知識をまず先に触れておこう。
(2015年6月6日「めいぷるーぷ」「広電一日乗車券」加筆)
(2017年加筆、「広島ピースパス」を記事に追加、広電運賃の改定)
車での来広については色々考えられるのであとに括って、まずは公共交通機関から。
タダ原稿編集時からその辺りの事情が相当単調になったので、やりにくくはあります。
ヒロシマに来られる際のアクセスには一応空陸海いずれからも用意されてます。
まず時間の節約から考えると
広島空港。

ただ注意したいのはアクセス。
というのは「広島空港」は県東部にある「三原市本郷町」にあって、東京駅と成田空港、梅田駅と神戸空港(!)ぐらいの差異があります。
バスでのアクセスが必要になり時間も金子も掛かる点ご注意。バスセンター往きは1340円、近隣JR駅の白市までは390円です。
加えて、バスセンター行きのリムジンバスは高速道渋滞や雪に弱く、行楽シーズンや悪天候には注意が必要です。
海上からは市南端の広島港があります。

03年春に広島港ターミナルがリニューアルオープンしましたので、立派なターミナルからのアクセスになります。
ただこちらはほぼ
近隣島嶼からだけのアクセスとなり、呉経由松山行き以外の便が無くなりました。
陸路は二つ。
まずは新幹線などで広島駅。

この駅は市街東端にあたりますので、市内へはバスや電車のアクセスが必要になります。
在来線に乗り換えると04年リニューアルして市電アクセスが向上した北端の横川、西端の西広島各駅からも市中心部への同様のアクセスが整備されてます。方面によって下車駅を使い分けるのがイイでしょう。
そして意外なお勧めは高速バスのアクセスである
広島バスセンター。
今まで紹介したターミナルがすべて市街端部なのに対して市中央の紙屋町にあるので、平和公園などの市街アクセスは徒歩圏内です。
東京横浜名古屋大阪からは夜行便、神戸・中国各都市と福岡・四国からは昼行便でアクセスしています。
市中心部はバスか電車の移動になります。

バスでは広島・広電各市内バス(全23路線)と、広島駅・横川駅・バスセンター発着の各社郊外バスがあります。
料金は基本的に各社同区間はほぼ同じ、市内近距離は160~210円ほどになります。
また2013年春からJR中国バスが「
めいぷるーぷ」という都心循環観光バスを運行しており範囲の限られた往来にはちょうどいいアクセスになっています。
(初出で書き含めなかったのは当時まだ期間限定運行という流れだったためm(_ _)m)

広電電車は8系統あり、うち9号線白島線内が130円、その他の路線は市内全線180円、2号線宮島線は線内初乗り140円から市内直通280円まで区間制です。
行き先が色々あって迷いますが、路線図でなるべく目的地まで直通する電車をお選びいただき、無い場合は指定停車場で乗換えを乗務員に申しつけて乗換え乗車券を出して貰って下さい。
なおまとまった移動が続く場合は600円の電車、840円の電車/宮島渡船の一日乗車券もあります。
前者は市内線4回あるいは市内宮島口往復+1度の乗車、後者は市内宮島桟橋1往復で元が取られるお得感高い乗車券です。
~但し2015年頃で磁気カードなどの改訂が続いたのでご注意を。
2014年3月に2日乗車船券が発売終了、使用も翌年の15年3月を以て取りやめました。
(替わって840円券には宮島ロープウェイや宮島口観光センター利用時の特典が付与された)
翌15年4月からは磁気カード自体が廃止されて中の日付欄を削るスクラッチ券に変更されました。
使う車載磁気リーダー機も撤去されたので、使用不能になりました。
(おそらく払い戻しには対応できるはずですが(^^ゞ)
一方一日券と言う事では2015年から発売開始された「
広島ピースパス」と言う物があり、こちらは電車のモノに100円の差額の700円で近郊の路線バスも追加されるので、アクセス性が上がるだけでなくエリアも拡充、何よりお値頃で路線バスが利用できます。

エリアの際になりますがこんな所から東向きの眺望も堪能できます。

あと新交通「アストラムライン」が市北西部に運行していますが、現在の路線では『被爆探訪』としては縁が薄く、その方面に知人が居るとき以外はあまり利用しないと思いますので説明は割愛します。
このバス電車の運賃ですが、2008年から「
PASPY」と言う地方交通ICカードが登場して定期券・回数券に取って代わられました。
新規購入で2000円、運賃1500円分とカード預かり補償代500円となっていて、補償代は使い切ったあと窓口に返却すると返還されます。
エリアは民間バス会社路線の無いエリア※を除く広島県一円です。
(※ 大竹市・江田島市・大崎上島町全域と一部除く安芸太田町・北広島町・世羅町・尾道市・府中市)
また浜田高速バスと松山フェリーの便にも採用されています。
ひとり100円の使用(≠合算)につき10円の割引がありますので、空港リムジンなど長距離バスには有用ですが、補償代の兼ね合いから一見さんにはお勧めできない物になってしまいました。
コレクション趣味やいずれまた広島に来るという方にはお勧めします。
JR西日本のICOCAは使えます※が、割引はなく半額者や複数名使用に制約があります。
ほかの交通系カードはすべて使えませんm(_ _)m。
(※ PASPYはほかの用途の使用は不可。いわゆる片利用)
営業事情のまちまちな県内の交通各社を調整するのがヤットだったんで(T_T)。
バス電車の車内でも購入できますが、出来ましたら乗車前、窓口がありましたらそちらへ。
広島市街などの移動・観光情報を網羅した「i-TREK広島」というサイトが原稿当時はあったのですが、システムが古くなった関係でかなりリンク切れが生じてます。
まだ生きてるリンクもあるので一応紹介しておきますが、アジア大会以降で整備してだいぶ年月が経つところもあちこちあります(-_-;)。