キャンピングトレーラーのトイレってどうなっているんですか?と聞かれることがあります。
今日トーザイアテオに行ってきたので、未使用新品のセットでご説明します。
以下の説明はあくまでも Hobby のトレーラーに標準のカセットトイレの場合ですので、他のメーカーのトレーラーや自走式とは一部異なる部分があります。
ブルーのカバーが掛けてある部分が蓋で、開けると便座があります。ここだけは普通のトイレと同じです。
便座に座って右手にダイアル又はレバーがあり、廻すと便座の底が開きます。
これで、直下に位置するブラックタンク(汚物タンクのことを指します)と直結になります。
用を済ませたらフラッシュ(プッシュボタンで電動で水が出ます)して、ダイアル又はレバーを廻して、便器とブラックタンクの蓋を閉めます。これを忘れると悲劇に見舞われます。走行前に必ずチェックするポイントです。
暖房便座にはなっていませんが、ヒーターダクトが足元にあるので、ヒーターが作動している限り便座が冷たいということはありません。
これがブラックタンクです。収納スペースにスライドインすると、中央のカバーが右手方向にスライドします。
これでセットOKとなります。 上述の底蓋開閉操作により、連動して画面中央のカバーの隣(写真だと奥)に位置するレバーが回転して、タンクの蓋が開きます。これで便器とタンクが直結状態となり、用足しスタンバイOKとなります。
また、上面に取手が2つありますが、これは排水(ダンプと言います)したあとに、タンクに水を入れ縦横に振って中を洗浄するためのハンドルです。
一番左側の緑のボタンは、排水する際のエアー抜きで、ここを押すと作業がスムーズに完了します。
排水口は180度程度首振りが可能です。排水口左奥はベントで、タンク内でガスが発生し圧力が上がった場合に、ベントが自動的に開いて圧力を下げ暴発を防止します。
タンクを収納するスペースです。
緑のキャップ部分は、フラッシュ用水を入れるための給水口です。
その下に少しだけ見えるのが、タンクのレバーを廻すための爪です。
ブラックタンクを挿入した状態です。
庫内左側面に見える透明なチューブは、フラッシュ用水のレベラーです。これで残量が見れます。冬場は凍結防止のために、ウインドウォッシャー液を入れます。洗浄と凍結防止の一挙両得です。
Hobby の場合は、トイレのフラッシュ用水と、キッチン等で使う通常の水道水のタンクが別々なのですが、一部のトレーラーではタンクが共用になっているものもあります。
排水処理は汚水桝またはトイレに流しますが、そこまで運ぶのに便利な
キャスターとハンドルが付いています。
恐らく皆さんが一番気になっているのは、ニオイではないかと思うのですが、今は各種高性能ケミカルが市販されているため、夏場でもほとんど気になることはありません。但し夏場の方がケミカルの量を多めにする必要はあります。
同じヨーロッパ製でも小型のトレーラーや、国産のキャブコン、バンコンなどでは、トイレがそもそも付いていないものもあります。
この場合は、ポータブルトイレを別途購入して使用することになります。
国産の自走にトイレが付いていないのは、そもそもトイレの後処理がイヤだという方が多いためと聞きますが、我が家にとっては無くてはならないものです。
大雨や寒風吹きすさぶ中、外のトイレに行くのは億劫ですし、P泊の場合などはトイレがない場所もありますから。冬場のスキー場などでは尚更です。
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トレーラー | 日記
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2018/02/11 02:07:18