ATF交換とメンテナンスをしてみました…。

『コクピット館林さん』で『スポーツチューニングAT』を施工してから3年弱が経過し、走行距離も55,000km程度に達してしまいましたので、今回はATのメンテとATF交換を実施してみました…。

まずはいつもの様に助手席をポップアップし、サービスホールを開けます。

続きましては車体をジャッキアップして、廃油受けと工具を持って車体下側に潜り込みます。

そして、AT本体下部にあるトランスミッションオイルパンのドレンボルトを14mmのメガネレンチで抜き取り、トランスミッションオイルパンに溜まっているATFを排出します。

排出されたATFは交換後、約15,000km走行した状態ですが何気に結構、汚れています…。

次にトランスミッションオイルパンを固定している10mmボルト19個を抜き取ります。

そして、AT本体に液体ガスケットで固着しているトランスミッションオイルパンを取り外します。

トランスミッションオイルパン内側はグレー系統色の磨耗粉らしき付着物で、全体的にコーティングされた様な状態になっています。

トランスミッションオイルパン内部に装着されているトランスミッションオイルクリーナマグネットにも大量の金属粉が吸着されています。

取り外したオイルストレーナASSYもかなりの汚れが付着しています。

画像上段のオイルストレーナASSYは左側がクリーニング後、右側がクリーニング前の状態になります。

画像下段のメッシュスクリーン部分には細かな異物や金属欠片等が溜まっているのが見受けられます。

そして、取り外したトランスミッションオイルパンやオイルストレーナASSY、トランスミッションバルブボデーASSY周りを徹底的にクリーニングします。

クリーニング後は取り外した部品をAT本体に組み付けて行きます。

次にトランスミッションオイルパンの取り付け面を脱脂して、液体ガスケット(シールパッキンブラック)をムラ無く塗布します。

そして、迅速(5分以内)にAT本体側取り付け面も脱脂し、トランスミッションオイルパンを取り付けます。

トランスミッションオイルパン装着後は2時間程度、放置しないと液体ガスケット(シールパッキンブラック)がしっかり密着しませんので、その間に散らかした物の片付けや新しいATFや漏斗を準備します。

そして2時間後、ATFレベルゲージ差込み口から新しいATFを注入します。

ATF注入後、エンジンを始動してシフトレバーを各レンジごとに暫く固定しながらシフト操作を行い、AT本体内部にATFを循環させます。

その後、エンジンを停止してからトランスミッションオイルパンのドレンボルトを抜き、ATFを排出します。

排出されたATFを計量し、同量の新しいATFをATFレベルゲージ差込み口から注入します。

ATFが綺麗になるまで同様の作業を数度繰り返し、最終的にATFレベルゲージでATF注入量を確認します。

その後、ドレンボルトをしっかり締め込み、取り付け面からの漏れや滲みが無い事を確認して作業は終了となります。

ATF交換＆AT内部メンテ施工後はATの調子はバツグンに良くなり、とっても快調なシフトチェンジになりました。

TCRエスティマのA340系オートマチックトランスミッションは定期的なメンテを実施する事で長持ちさせる事が可能ですので、まだまだ楽しくドライブが出来そうです!!