乗り換えて2ヶ月ほど経ちました。懸念していた燃費も現実的な値になりつつあります。
感覚的には 9km/L あたりで安定するんじゃないかなーと思ってます。
さて、NXの中では最もホットなモデルである350ですが、前車7Rに長年乗ってた身からすると骨太感がありません。
まぁ、そういう車じゃないから全然いいのですが現在の所感を一言でいえば
快適すぎて気持ち悪い です。
字面の通りで褒めてません。もちろんファミリーカーとしての要件はキッチリ満たしてますし、後席も広くなりサイズ感も大きすぎずで不満ないですが、運転する身としてはNXの滑らかさは気になるところが多いのです。
ということで、某クルマ買うチューバーすら触れない細かい領域に踏み込んでみたいと思います。
NX大好きだったりレクサスファンだったりトヨタマンセーな方は
ココから先閲覧注意ですので、予めお断りしておきますね。
ブレーキまわり
安全&快適装備のプロアクティブドライビングアシストですが、効きを弱くしても割とグッとブレーキ制御をかけてきます。しかも安全マージンでかい。意図しないところでブレーキかけられるので運転している側としては違和感しかありません。
一般道はまだしも、高速道での作動は迷惑なことが多いです。何が迷惑かというとブレーキ制御とあわせてブレーキ灯が点きます。ちょいちょい作動するので後続車両からみるとパカパカブレーキ踏んでるアホな人が運転してると思われちゃいます。
今更白状しますがレクサス車で高速は走る人ってエンジンブレーキを知らないんだな。と若干小馬鹿にしてました。でも乗り換えて解ったのです。これドライバー関係ないやつだ!と。笑
正直、これいらんな、、と思って最近は高速走るときはプロアクティブドライビングアシストをOFFにしてることが多めです。クルマに任せることで安全が担保できるのは事実ですが、自車周辺の交通の流れを乱す状態は避けたいですね。
あと滑らかさと逆にオートHOLDからのブレーキ開放制御が雑なのが気になります。
ブレーキの踏み込み具合でオートHOLDさせるかどうかを決めれるのは大変良いです。しかしHOLDからゼロショックで動き出すのは至難の業です。
トルコンATのクリープで駆動系にトルクが掛かっている状態をブレーキで押さえてますから、アクセルいれてHOLD解除するとグッと車両が動くショックが出ます。これが気になって仕方ないので、アクセルいれるときトルクでないように繊細にアクセルいれますがブレーキリリースがポン!って感じなので平地でHOLDからのゼロショック発進はほぼ不可能ではないかと、、、7RはDSGなのでクリープは半クラッチによる疑似クリープです。HOLDからの発進ではアクセルを一瞬軽くいれるとブレーキが解除されて半クラッチに移行することからゼロショック発進できます。なんならゼロショック発進でタイヤが動き出すところに追いアクセルを軽く入れて走り出しを滑らかにすることも難しくありません。これはトルコンATとDSGの構造的な違いに由来するので仕方ないところですが、技術的にはブレーキ開放制御の解像度をあげれば対応できるハズです。そこにお金かけてないとか、、レクサスってトヨタの上位ブランドじゃないんですかね?笑
ATまわり
ATまわりの制御も不満あります。350はDirect Shift 8ATなので従来のトルコンATよりロックアップ領域が広いです。そのおかげでトルコンATでもヌルっとしない走り心地を実現していて、これは良きです。でもレブコントロールが実装されていません。
DSGだと継ぎ目のない変速制御をやるためにミッションの減速比とエンジン回転をシンクロさせるレブコントロールが入ってます。
ペダルの踏み加減やタイミングを気にせずにシフトをアップダウンしても、ちゃんと回転合わせをやってくれるのでスムーズに走りますが、350は(たぶん250も)レブコントロールしないのでマニュアル操作のギクシャク感がすごいです。パドルシフトとMモードの実用性は皆無に等しいかと、、、パドルシフトはただの飾りです。笑
トルコンATにレブコントロール制御をいれるというのは、各社だいぶ前からやってますので「走りに特化したぜ!ドヤ!」って出すなら、この程度の制御は入れてほしい。。
もちろんロックアップ制御がゆるいトルコンATなら、シフトダウン時に左足ブレーキと組み合わせてアクセルを煽ったり、シフトアップ時にアクセルを抜いて変速比に近いところまでエンジン回転をコントロールすることで、スムーズな走りは可能です。しかし基本的にロックアップしちゃうDirectATだと、この人為的な回転合わせの難易度が格段に上がります。トルコンが動力伝達を切ってる一瞬の隙に合わせてアクセル操作を入れなければなりません。この隙がすごく短いのです。MT車ならクラッチつなぐタイミングを自分で決めれるので問題ないですが、トルコンは機械任せです。機械の変速タイミングに合わせてアクセルコントロールするので、間隙が狭くなると難易度が上がるのは当然です。だからこそレブコントロールを実装してないとマニュアルモードは使い物になりません。
もっと走り込んでトルコンのクセを捕まえれるようになれば、あるいは人為的なレブコントロールが可能になるかもしれませんが、難易度高いのは間違いないです。
ソフトウェアで制御できる領域なのに、なんでやってないのか不思議で仕方ないです。トヨタ車ならまだしもレクサス車でこれか、、と。
自動運転まわり
そして自動運転まわり。正直いって快適です。よくできてます。
ただプロアクティブドライビングアシストと同じく、安全マージンがでかいです。でかすぎます。そのためレーンチェンジアシストがまともに作動したことは、まだ一度もありません。これは使えない機能だなと諦めていますが、とはいえ作動条件が体得できれば快適さが増す機能であることは間違いないです。どうにかして車両と呼吸を合わせていきたいのですが、人為的に対処できる領域がゼロなので、ドライバー側の学習コストが高すぎます。機能として付いているのに実用性がナイとか、何なのコレ?としか思えません。
渋滞中にレーダークルーズコントロールを作動させた際、ブレーキHOLDからの発進が前段に書いたブレーキ開放制御の関係でギクシャクするのも、自動運転の魅力を削いでいます。
10年前に出たゴルフのほうがマシなレベルってどうなんですかね、、、日本車の立ち遅れている部分を垣間見た気がします。
最後に
言いたい放題で書きましたが、いい面も当然ありますので、次回気が向いたらネタにします。しばらくはNXのお作法と向き合ってカラダを慣らすことにします。
慣れなかったら乗り換えると思う、、そのくらい気持ち悪いので
(自動運転は許容して450に替えるという選択肢もw)
Posted at 2024/03/27 19:03:38 | |
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