(263)自動車CMシリーズ～6～

前回の続き

今回はこちらのCM



1983年1月から1987年まで発売された、ダイハツのG11系2代目シャレードです。
今回取り上げるのは1985年のマイナーチェンジ後のCMで、その時使われた曲が…



1985年1月発売、松田聖子さんの20枚目シングル「天使のウィンク」です。
聖子さんはこの曲の発売後に俳優の神田正輝さんとの結婚と歌手活動の休止を発表することになります。



そして、シャレードについて。



2代目シャレードは初代の設計思想を発展させ、より全高を高めて室内空間の捻出が可能なパッケージングとなってます。

そして



初代で市販されなかったイタリアのデ・トマソが監修したシャレード・デトマソ・ターボが発売されています。

そしてこの型のシャレードには、



「926ターボ」なるパッケージがあります。
当時のグループBのホモロゲーションに合致させた「ラリー用」ベース車両で作られ、1.3L以下クラスの範囲内となるよう元々の993ccの排気量を926ccまで下げ、チューニングを見直し最低生産台数をクリアする200台が生産されました。
926とは排気量を表していますが、ポルシェのネーミングに引っ掛けた「洒落」でもあるとのこと。

そしてその926の発展系で発表されたのが





デ・トマソ926Rです。
926ターボのパワートレインをDOHC12バルブ化し、



シャレードのミッドに横置き搭載したコンセプトカーであります。
後輪駆動への変更と、ワイドトレッドとなった足回りは大型のブリスターフェンダーに包まれ、多くのエアインテークやイタリア尽くめの装備品とも相まって、ラテンの香りが強く漂うモデルでありました。
1985年の第26回東京モーターショーに出品され、市販化とラリーでの活躍を望む声は一気に高まりました。
メディア向けの試乗会でも評判は上々であったにもかかわらず、結局は周囲の期待に反し926Rが生産に移されることはなかった幻の車となっています。