燃料ポンプ固着でエンジン不動→無理やり内部を清掃して復旧させた。
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朝起きると、弟が、黄色のエンジンがかからなかったので、置いていったとの話。とりあえず、うなぎの寝床状の車庫の一番前に黄色がいたため、セルモーターで動かして、他車を外に出しました。その後、セルモーターで車庫入れし、トラブルシューティングを開始。とりあえず、セルは回っているので、20秒ぐらいセルを回して、すぐにプラグを抜いてみると、ごらんのように、ドライな状態。熱価が適切なプラグの自己洗浄性と言う言葉を思い出させるきれいな焼け具合(笑)ですが、感心している場合ではなく、これは燃料が来ていないと考えました。
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この車両は、燃料タンク内の粘着質の汚れで、ポンプが固着する持病があるので、今回もそれと疑い、ポンプ本体を引っ張り出して、端子の電圧を測定。結果、8.5Vくらいで、異常に低い状況。この状況だと、ポンプがヤニで固着して回らないのに、無理やり電気を流していて、過電流が流れている状態か、ここまでの給電系統の抵抗が増大し、ポンプが回らないほど電圧が下がっているかのどちらかだと考えました。
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そこで、端子から配線をはずして、無負荷で電圧を測定してみると、12V位来ていました。給電系統の抵抗増大なら、この状態でも電圧が低い可能性が高く、たぶんポンプの固着だろうと考えました。また、このときにポンプ自体に触ってみたところ、かなり熱くなっていたので、固着して過電流が流れている可能性が、ますます高いと考えました。
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ポンプを保持している、スポンジ製のマウントを取り外し、ポンプ自体を取り外しました。気温が高かったので、タンク内のガソリンが、気化してタンク内が加圧されていそうだったので、事前に一度給油口を開けて、圧を逃がしてから、燃料系統をはずしました。
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約1年前、今回と同じように、エンジン不動でポンプを交換したことがあり、はずしたポンプを分解してみると、粘着質のヤニのようなもので固着していたので、今回も同じ原因だと考えて、ブレーキクリーナーを内部に吹き込み、洗浄してみることにしました。吐出口を指でふさいで、クリーナーを充填し、シャカシャカ振っては排出すると言う作業を、何度もやりました。後から考えれば、キャブクリーナーで作業すれば、もっと早かったかもしれませんね。
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**この操作は、ガソリンの爆発の危険性が非常に高いので、決してまねをしないでください。気化したガソリンと火花と十分な空気があるので、本当に爆発するかもしれません**その後、ポンプにつないだブースターケーブルを十分伸ばして、仮に通電した瞬間にポンプが爆発しても、生き残れそうなぐらい遠くにポンプを置いて、ブースターケーブルをバッテリーに直につなぎ、電撃ショックを与えました。最初は回らなかったので、またブレーキクリーナーで洗浄して、何度かやっているうちに、幸い息を吹き返してくれました。写真では、撮影の都合でバッテリーのすぐ横にポンプをもってきていますが、この状態でブースターケーブルをバッテリーに接触させると、そこから飛んだスパークで、ポンプから噴射されたガソリンに引火し、本当に爆発するので、ブースターケーブルを十分延ばして、バッテリー端子でスパークさせても、引火しないように、風向き、地形などにも注意して行いました。
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ポンプが息を吹き返したので、元どうり装着します。装着後、イグニッションを回してポンプを作動させ、燃料漏れがないかを、十分にチェックします。
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何度かポンプだけ回した後、通常どうりセルを回すと、長めのクランキングの後、正常にエンジン始動。試走に行って、帰ってきて、アイドリング状態で、再度燃料漏れをチェックしましたが、問題なかったので、作業終了となりました。
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