• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2018年10月04日

STIコンプリートカー

STIコンプリートカー

WRX STI Type RA-Rが限定500台にも関わらず、即日完売となってしまったことは記憶に新しいです。

今年の夏は、スバル関連の書籍を読み漁り、じっくりとスバル車の奔流を整理してみました。
LEVORG STI Sport はスバルとSTIのコラボレーションであり、カタログ車という立ち位置なのですが、
再び、STIを冠したクルマに乗れることになったことでそのような気が起きたように思います。

スバル デザイン―スバルデザイナーが貫く哲学 継承とさらなる進化 三樹書房 著 御堀直嗣
スバル―「独創の技術」で世界に展開した100年 三樹書房 著 当摩節夫
STIコンプリートカー―スバルモータースポーツ活動の技術を結集したモデル 三樹書房 著 廣本泉

全部、「三樹書房」やー (笑

その中で、3冊目の「STIコンプリートカー」の書籍から、STIの限定車両に対する基本的な考え方を知ることができて面白かったので紹介します。


STIの限定車両というと、「IMPREZA WRX STI」、「WRX STI」等のWRX系が主流で販売されてきたため、
始まりも、そうではなかったのか と思い込んでしまう方が多いと思います。(私もそうでした。)

STI(Subaru Tecnica International)は1988年創業。初代社長はこのブログでも紹介した、久世隆一郎 氏
皆さんご存知の通り、国内外のモータースポーツに参戦、活躍することで、スバル車のブランド向上に貢献している企業です。
そこで得た、クルマの知見をスバル車にフィードバックすることで、さまざまな限定車、パーツも販売しています。


実は、記念すべきSTIブランドの第1号車両は、 1989年 「LEGACY RS Type RA」 レガシィなんですね。
(よーく考えてみれば、この頃は未だインプレッサは無かったので、当たり前と言えば当たり前なのだ 笑)
特徴は下記のとおり。
・鍛造ピストン、吸排気ポートの研磨、クランクシャフト/フライホールのバランス取り(手作業)
・バリアブルギアレシオ(ステアリング操作)直進時のギア比が15、最大転舵時でギア比が13(安定性とクイックな操作性の両立)
・ラリーに対応するために、ヘッドランプの強化、アンダーガードの装着
・当初は100台限定モデル。のちに月産20台の販売モデルに変更
など

「RA」という言葉がモデルに使われているのにも注目。RA(Record Attempt)「記録への挑戦」 という意味です。
つまり、このクルマは、そのまま競技に持ち込んでも、勝てる性能を持ったマシンという位置づけなのです。
※確か息子にトミカリミテッドビンテージのミニカーでレガシィRSを買ってあげたような。。(欲しいと言われた)

このモデルは、年改にも対応し、B型、C型、D型と変遷していきます。


そして、第2号車両は、1992年に発売。これまた、レガシィ~ LEGACY Touring Wagon STI
特徴は下記のとおり。
・ベースモデルはワゴンのAT、200台限定
・広く一般のファンが楽しめる、ロードゴーイングカー
・専用ECU(カスタマイズTCUも)で、ノーマルモデルよりも20psパワーアップ
・専用フロントリップスポイラー、ビルシュタイン製ダンパー、BBS鍛造ホイール、ストラットタワーバーなどの専用装備

ストリートユースのコンプリートカーという位置づけ。


これより、競技用車両は、RA、spec C、ストリートユースはtS(tuned by STI)、
プレミアム路線のWRX STI、LEGACYのSシリーズ(R205もあった!)
という、棲み分けが出来上がって来たのですね。


STI Sportというブランドが今後どのような展開になっていくのか、ファンとしては興味津々でありますが、
台数限定のプレミアムカーではなく、望めば購入できるSTIのクルマとしての特徴を生かして発展して欲しいです。


上で紹介した書籍は値段が高いのですが、スバル、STIを語る上での貴重なクロニクルとして読んでも面白いので、
ファンの方にはお勧めしたいと思います。

最後に、
後は、STIにはもう少しモータースポーツを頑張ってほしい。
WRCにも復帰してほしいし、コストはかかるけど、新たなファンを獲得、販売を拡大するためには必要な投資だと思います。
この先、EVやAIによる自動運転など、対応しなければならない課題は沢山あります。
次の100年もユーザー(subarist)がスバル車を楽しめるように頑張ってください。

※新たな不正のニュースもありましたが、しっかりと対応して立て直してほしい。

ブログ一覧 | レヴォーグ | クルマ
Posted at 2018/10/04 21:47:05

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

2025年お盆休み計画
dora1958さん

充実した土曜日
nobunobu33さん

水害無しのお祝いに 焼き豚冷やし中 ...
トホホのおじさん

アントニン・レーモンド氏デザインの ...
ババロンさん

午前のコーヒーのお供は・・・(^_ ...
hiko333さん

3㌧車。
.ξさん

この記事へのコメント

2018年10月6日 5:47
コンプリートカー、一度は所有してみたいです。
虎視眈々と狙ってますが、タイミング&資金には問題が出そうですw

スバルのモータースポーツイメージで憧れ、興味のキッカケって、私はGC型でWRC参戦してた時です。
市販車でも毎年のように、ランエボとしのぎ削ってましたね♪
コメントへの返答
2018年10月6日 6:46
おはようございます。
コメントありがとうございます。
もちろん、1994年に発売された、インプレッサWRX STIとして記述されています。99年までバージョンⅥまであったことは、記憶にあります。ランエボかインプレッサか、乗る方もこだわりを持って乗っていましたね。

プロフィール

「@bbw1150 首都高は車線規制など変わることがあるのでたまにチェックがてらぐるぐる走っています。
暇つぶしですね 笑」
何シテル?   07/14 16:31
気持ちは若いつもりですが、体は正直です。 すっかりおじさんになってしまいました。 でも、新しいモノや技術には貪欲でありたいです。 人見知りではないです...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

ホットフィールド ドアトリムガード キックガード 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/01/05 15:18:54
ストレスとは無縁の男・・・でもどうしてこうなった? (´;ω;)ウッ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/10/25 19:10:15
AXIS-PARTS ドライカーボン製エアスクープ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/05/05 12:55:22

愛車一覧

スバル WRX S4 WRX S4 ak special (スバル WRX S4)
VMGレヴォーグ STI Sport type Eから乗り換えです。 2022年9月11 ...
スバル レヴォーグ Type VMG-E akSpecial (スバル レヴォーグ)
レヴォーグを「おかわり」してしまった。 VMG-E STI Sport 2018年8月2 ...
スバル レガシィB4 スバル レガシィB4
最初は、BMW、レクサスなどを購入するつもりで検討していました。 雑誌でtuned by ...
スバル インプレッサ WRX STI スバル インプレッサ WRX STI
息子が1歳の時に乗り換えた車。 どうしても、スバル最強のクルマに乗りたくて、わがままで購 ...

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation