オージーアッパー再考察

これまで貶めてばっかりのオージーアッパーですが，オージーとのやりとりも含めて苦労して手に入れた物ですから，よーく観察してみることにしました．

オージーアッパーは写真のように4枚のプレートから構成されています．下から重ねていく順番に，スタッドボルトのついたベースプレート，ピロプレート，アッパープレート，目盛りプレートと名付けます．




キャンバーとキャスターが調整可能なわけですが，キャスターは取りあえずおいておくとして，ネガティブキャンバーを最大つけた状態が右の写真のようになります（小汚い足の指が映ってしまいました．食事中の方申し訳ありませんm(_ _)m）．進行方向を写真の上側として，右のアッパーマウントと思って下さい．








この状態のまま，目盛りプレートを外すとこんな感じになります．ふむ，アッパープレートの内側の円にピロプレートがぶつかっていることが分かります．









そして，さらにアッパープレートを外すと，スタッドボルトとピロプレートが2点で当たっていることが分かります．スタッドボルト2カ所とアッパープレートとの3カ所でピロプレートが固定されるわけです．








ここで，アッパープレートをよく見てみると，厚さが微妙に違いテーパーがついています（ピントがぼけぼけですみません）．一番薄くなっている箇所は，車体外側（写真右側）にくるようになっています．つまりネガティブキャンバーをつけた場合，ピロプレートが外側（ポジティブキャンバー方向）にずれるのを防ぐために，このテーパーは存在していると推測されます．
逆にポジティブキャンバーをつけたいという場合には，180°回して左のアッパーとして使うようにと指示されています．ポジティブキャンバーをつけた場合でも，やはりピロプレートが内側にずれるのを防ぐようになっています．

という感じで，考察してみるとシンプルな割に，結構よく考えられて作ってあるなぁと感心しました．これで対応が良く工作精度が高かったら良いのになぁ（爆．