水温の探究!続?表示誤差の結末-2!
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水温シリーズですが、前回のコネクタ端子の半田盛り直しでしばらくは改善されていましたが、なんと!また再発!
原因はメーターの回路であることは分かっているので、再チャレンジです。
たまたまですが、同様の不具合に遭遇し回避した動画をネットで見つけていました。それを参考にテスター回路も構成して望みます。
(関連URLへ記載)
作業には12Vの電源とテスターが必要になります。電源は単3乾電池(1.5v)を直列に8本繋げるレベルの電力量で十分です。(もちろん車のバッテリーを外してきても大丈夫)
あとは配線やプラスチック製のヘラなど適時準備します。
2
まずはテスト用回路への電源供給方法です。
メーターの青いコネクターへ接続します。
(接続先のピン番号)
1:12Vの+
9:12Vの-
24:12Vの-
ピンの数えかたは写真を参考にしてください。
3
私は電源供給用の配線はターミナル(金属端子)を使い接続しましたが、青いコネクタの裏側に直接半田付けしても良いかと思います。
また、水温センサーの接続先である
7:マイナス
8:プラス
に電圧計を繋げる必要があるため、計測しやすいように線を半田付けしておきました。
以上を行い電源供給をすると「ピー」という音と共に各所のLED点灯、LCD(液晶)もバックライトはつきませんが、表示を開始します。最初はビープ音にちょっとビビりました。
配線のショートには十分に注意してください。最悪の場合メーターが壊れて不動車になります。
4
さぁ、ここからは地道に電圧計の状態を見ながら回路をさわって行きます。
水温センサーの7、8番ピンに繋がる電子部品を基盤の回路パターンを追いかけながら押したりして電圧に変化がでるポイントを探します。
ヘラは電気が流れないものを必ず使用してください。
通常、7、8番ピン間の電圧は4.5vです。
しかし、3.8vしかありません。これは以前にエンジンルームの水温センサーコネクタで測定したときと同じです。
参考にした動画ではここの抵抗(681R)が原因でしたので押してみると…
ビンゴ!!!
ここの半田が剥がれていそうです。
一度押すとしばらくは4.2v程度を保持しますが、抵抗の横側などを押すとやはり3.8v位まで低下してしまいます。
5
写真の用に半田盛り直しをします。
(作業前に12V電源は切ってください)
盛り直しには、抵抗の両端にフラックスを塗ります。(次項写真参照)
フラックスは半田付けする金属部分の洗浄効果があるので、必ず用意してください。
半田作業は必ず片側ずつ、なるべく短時間で完了してください。
片側の半田が固まらないまま反対側も手を付けると、基盤から抵抗が取れてしまい復旧が大変困難になります。
また、何十秒も半田ごてを抵抗に当て続けると抵抗が燃えて壊れてしまいます。
自信のない方は、壊れている適当な家電製品で半田処理の練習してからやりましょう。
6
半田作業が終わり、十分に冷えたことを確認ます。
余分なフラックスが基盤上に残っていますので綿棒にパーツクリーナを付けて綺麗に掃除します。
また、作業のリスクも掲載します。
私は水温計用のステッピングモーターのガイドが取り外しの際に折れてしまいました。
まぁ、何度も取り外しをしていることやプラスチックも経年劣化によりボロボロだったので仕方がないことです。
モーター自体は動作したので、折れた部品の必要最低限の部分を瞬間接着剤で付けるレベルでなんとかなりました。
皆様もご注意を!
7
再度電源供給して最終確認です。
あちこちくまなく電子部品をさわり確認しましたが、全く問題ありません。
今度こそ「最終」章?としてお届けできたかも知れません。
8
しばらく走行します。
バッチリ!!バッチリ!!
VCDSで確認しましたが、エンジン用水温センサーとの誤差も2~4℃程度で収まっています。
今度こそ最終章として良いのではないでしょうか?
おかげさまで色々な勉強ができました。
このついでにLCDパネルも交換作業しましたので、次回整備記録に掲載いたします。
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