「イベント:【i-DMs】Be a driver.なトロフィー争奪戦」についての記事
※この記事は
【i-DMs】Be a driver.なトロフィー争奪戦 の解説です。
Be a driver.なトロフィー争奪戦2018に参加した皆さん、見学した皆さんも、そうでない皆さんwもこんにちわ。
昨年までは一年間の最終戦という位置付けだった当イベントを、今年からは
各地の年3回のイベント参加を促すエサwにすると共に、この日頑張ればご褒美が貰えるという全国規模のイベントに衣替え、装いも新たなイベントとしました。
結果を見ると、
その意図は達成したように思いますが、当日の様子を振り返りながら総括したいと思います。d(^_^)
先ずルールですが、折角のクローズドコースなので普段の一般公道ではなかなか採用できない・思い切った走りが可能な条件という事で、G制限を0.5G、速度制限を100km/hとしました。
このレベルに抑えた意図としては、更に大きくすると
クルマの性能差の影響が大きくなっていくからです。小排気量の1.3Lデミオでも、大トルクのアテンザXDでも、スポーツカーのロードスターでも飽くまで結果はドライバーの腕がもっとも大きく影響するルール、ということで設定しました。
そしてこの制限をオーバーしたら走行記録は無効になる点も、
絶対に限界を超えずに走るという
安全運転の基本を参加者にシッカリ守って貰う意図もあります。
当日、初コースで走行回数も限られるとなれば、一回くらいは意図に反して
失敗してしまう事はあるでしょう。しかしこれが
もし安全帯の無い公道であったなら、
クルマが限界を超えたら、運が悪ければ
廃車です(苦笑)。
当日は
3回の走行枠で全て記録を無効にしたお調子者wが居ましたが、これはその日の内に
愛車を3回、廃車にしたのと同義です。普通の人wは一回クルマを廃車にしたら、二回目以降は慎重に走るものですが、無邪気に二回、三回と続けて失敗するというのは、
過去の反省を活かせない懲りない性格ということでしょうか(苦笑)。
二回目以降、記録更新を狙って失敗してしまった…というのであれば情状酌量の余地は十分にありますが、懲りずに失敗を連発した人は廊下に立っていなさい(笑)。
さて、今回の競技で勝敗に非常に
重要な役割を持っていたのがi-DMスコアです。
昨年まで、そして今年の地区戦でもi-DMスコアは5.0点満点からの減点分をペナルティに換算してスコアに加味していました。これだと、i-DMスコア以外の他の要素に十分なアドバンテージがあれば、
多少i-DMスコアが低くても上位に入れるルールでした。
ところが今回は
プライオリティの最上位にi-DMスコアを持ってきたため、
先ず4.8以上を出せないとお話にならないワケですが、実際には全参加者の2/3弱が4.8(XDのAT車は4.7)以上を出せませんでした。
Be a driver.なオフミに参戦している人たちは
アベレージが5.0である人も多い…というか、全員がi-DMスコア5.0を出すなど造作もない人たちだったハズwなのに、
なぜ肝心のこの競技で4.8以上が出せなかったのか?
ここに
勝負のポイントがありました。
そうそのポイントは、
i-DMのスコアリングシステムの中でもっとも難解な「躍度による減点」です。
その
減点メカニズムを理解している人はボクも含めて一般オーナーの中にはほとんど居ない(苦笑)ため、コースを走って4.8以上が出なかった人は、走行ペースを落とすくらいしか対策はありません(^_^;)。
しかしただ単にラップタイムを落とせばスコアが上がるワケではなく、
i-DMが「ダメ」と規定している躍度の発生頻度を抑えないと、ペースを落としてもi-DMスコアは改善しません。
要は
「何をやったらダメなのか」がちゃんとわかってなければ運転の直しようが無いワケですが、先に述べたG制限のオーバーと同様に「それはやっちゃダメ」と仮にわかっていても実際の走行で「やってしまう」こともあります。
こうなると、
マツダの井上さんの言葉じゃないですが、i-DMの青ランプもG-Bowlアプリのグラフも無くて「感じること」、「自分が良いと思うクルマの動きを再現すること」しかありません(^_^;)。
実に
運転は奥が深くて難しいですね(笑)。
さて当日ですが、先ず朝イチはボクが先導して参加者にコースを覚えて貰わないとイケません。なので最初の一周目はゆっくり、そこから徐々にペースを上げて、バックストレートではちゃんとアクセルを目一杯踏んで速度を乗せることも体験して貰いました。走行ペースは地区戦上位者が集まる1グループ目は5分35秒程度。最後のグループでは6分強という感じでしたが、この完熟走行のi-DMスコアを確認したところ、4.8以上で走り切った人は数名でした(苦笑)。
因みにボクのスコアは4.8、4.6、4.9、4.8、4.7でした。
ほ~ら、必ずしもペースとスコアが一致してませんね(笑)。
という感じで、ペースさえ落として走れば良いなんて
単純な話では無いのです。d(^-^)
先ず
第1ヒート
ここではi-DMスコア3点台という参加者が続出(苦笑)。
4点台が6人。最低点が1.4点。記録無効が29人中8人も居ました。
続いて
第2ヒート
大半の皆さんがi-DMスコアを4点台に乗せてきて、多少はマトモな順位争いwになってきます。
第2ヒート終了時点の暫定トップは
ガマ20さん(4.7だがXDのAT車なので+20秒)。
以下、3点台が4人。2点台が1人。記録無効が1人。
で
第3ヒート
ここで
けいご@WAOC君が4.9を叩き出すと同時に走行タイムもほぼ最速という素晴らしい運転でほぼ優勝を決めました。暫定2位は
ATM(アトム)君で区間タイムは25秒以上も離れています。
その他、走行タイムは6分を切れなかったもののi-DMスコアが5.0点の人が出ました。
この時点でi-DMスコア4.8(XDのAT車は4.7)以上の人が12人。
最後の
泣きの一回
ここで地味~に上手な
カネゴン☆さんがi-DMスコア4.9を出して順位を上げますが、他の人は自己ベスト更新ならずで順位が確定しました。
参加者各位の勝因、敗因はそれぞれ各自で是非分析(反省かw)して頂きたいのですが、先ず考えて欲しい点は、参加者は全員、i-DMスコア5.0が出せない人はひとりも居なかった筈、というのがあります。
そら確かに公道ではなかなか出来ない0.5Gであったり、100km/hからのブレーキングであったりはしましたが、事前に「i-DMスコア4.8以上が前提」のルールという話はオープンにしているワケですからね。(^_^;)
因みにボクの予想では、朝イチの先導走行で各自i-DMのスコアを確認しているワケだから、それを踏まえて第一ヒートは先ずi-DMスコア4.8以上を出す走りをして、相当にスローペースな記録から始まると思っていました。だって先導走行は最初の2周はかなりゆっくり入って徐々にペースを上げていきましたからね。各自4周の間で、どの辺りのペース(何周目)から自分の走りが破綻し始める(笑)かは判ったハズです。
であれば、自分が破綻しないペースで一周目から走ってi-DMスコア4.8以上が出せれば、そこからどれだけi-DMスコアを落とさずにペースを上げられるか、第2ヒート、第3ヒートと走ってi-DMスコアが4.7以下に落ちない最速タイムが記録に残るハズ、、、ですよね。
ところが実際は、先導走行直後の第1ヒートで約1/3がGオーバーの記録無効(苦笑)。i-DMスコア4.8どころか3点台以下のドライバーが続出(爆)。ボクの
先導が無くなった途端、
制限Gや制限速度しか目に入らず、先導走行時の結果も忘れて目一杯のペースで走ってしまって、一番大事な
i-DMスコアを見たら「あらたいへ~ん(^<>^;)」って感じでしょうか(苦笑)。
第2ヒートでようやくほとんどの人がi-DMスコア4点台を出せましたが、4.8以上はXDのAT車ハンデの人を含めてもたったの3人(笑)。
当日、競技の進行を傍から見ていて、後日こうして記録を総括してみると、どうにもG-Bowlアプリで設定した制限0.5Gを目一杯使うことしか考えない、
頭の●い戦い方をした人が非常に多かったと言わざるを得ませんねA^_^;)
一応、グループ名に「インテリジェント(知的な)」という文言が入っているグループの管理人としては、本当に苦笑いを禁じ得ない、、、というところでしょうか。A^_^;)
記録から何人かをピックアップすると、もっとも賢い戦い方をしたのは
タケやん@Yokkaichiさん。
彼は年間ランキングで見れば下位ですが、ご自身の実力通りの走りをされたことが良く解ります。第1ヒートが6分3秒弱でi-DMスコア4.6でした。第2ヒートは気持ちペースを抑えて6分11秒でi-DMスコア4.9です。そして第3ヒートは再びペースを上げて6分4秒でi-DMスコア5.0でした。6分を切れないペースはけっして速くはありませんが、
i-DMスコアを破綻させずにご自身が走れるもっとも速いペースを上手に見極めたのが好成績の要因でしょう。
優勝した
けいご@WAOC君の走りも素晴らしかったですね。
彼は昨年もこのコースで制限Gが0.35Gながらi-DMスコア4.9を出していました。だから彼には「こう走れば良い」という正解が、恐らく頭の中か身体に染み付いていたのだと思います。
第1ヒート3.8、第2ヒート4.2、第3ヒート4.9ですが、注目は走行タイムです。5分11秒から16秒で、3回走ってペースをほとんど変えていないことが判ります。これは
自分の走り方を変えずに、コースへの慣れが進んでi-DMスコアが改善したことを示しています。
来年もこのキョウセイのコースを12月14日に仮予約しているので、参加者が集まるなら全く同じルールで実施しようと思います。来年はもう少し
インテリジェントな戦い方をする人が増えることを期待したいですね(苦笑)。