GC8 リヤデフLSDオーバーホール②
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とりあえずクルマの周りを片付けてデフ分解に挑みます。
椅子なんか出してのんきにくつろいでる暇はないのです。
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R180本体です。言わずと知れた日産との共用部品ですが、スバルのパーツカタログ上ではデフは非分解扱いとなっており、LSDの内部パーツなども、単品での注文は出来ません。
が、ニスモからは全ての部品が単品注文できます。
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カバーを外しました。
今回はバックラッシュをいじる必要はないような作業ですが、現状で正常かどうかを見ておきます。
0.15㎜程度を指しています。
ちょっと大きい気もしますが、ぎりぎり基準値内だと思います。
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両側に刺さっているベアリングフォルダを外し、デフ本体を取り出します。
写真のこの角度が大事です。リングギヤのボルトの位置までピッタリ合わないと引っかかって出てきません。
もの凄く単純に見える知恵の輪です。
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万力がないとデフが固定できずリングギヤのボルトを緩められないので、インパクトで一気にやっつけます。
ネジロック剤が使われているのでかなり固く締まっていますが、インパクトなら一発です。
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リングギヤが外れました。
同じボルト位置で組んだ方がいいと思い、マーカーで印をしておいたんですが、洗浄した時にキレイに消えてました(汗)
けがいておけばよかった・・・(-_-#)
あとはケースを留めているネジをプラスドライバーで緩めます。
ここを舐めたら「糸冬了」なので、メガネなどが掛けられるタイプのもので、充分に押し付けながら回しましょう。
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蓋が開きました。
閉じた状態では中のプレッシャーリングなどが潰れているので、面よりも飛び出してきます。
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今回は内部パーツは交換せずに自作シムを追加するのみとします。リペアキットも出てはいるのですが、28,000円とかしてしまい、予算オーバーですので、クラッチプレートなども再使用して、環境に配慮しています(笑)
自作シムは、ホームセンターでステンレス0.1㎜を購入し、金切りバサミで切り出します。不器用なだ い にとって、今回の作業で一番面倒で時間が掛かった部分です。
遊びを作らせない為に、内径か外径のどちらかをギリギリで作ることがポイントです。
あとは組み込みですが、元々シム設定のないデフなので、どこに挟み込むかを考えましたが、一番外側だと、外側に反っているプレッシャーリングが4点でしか支えてないみたいで効果がなさそうなので、左右の外側に2枚づつ入ってるプレッシャーリングの間に、0.1㎜のシムを2枚づつ挟むことにしました。
そして裏技なんですが、各プレートに粘度の硬いリチウムグリースを塗布して組み込みます。
トルクの増大と低下を抑える効果を期待できます。パンパンになって蓋が随分持ち上がってしまい、閉じるのが大変ですが、リングギヤの穴に適当なボルトナットを掛けて強引に閉じてやれば、本ネジがとどくようになります。
あとは元通り組み込んでオイルを入れて終了です。
今回出た部品
ガスケットデファレンシャルキャリヤ 1 830
オイルシール 2 560
シールOリング 2 360
デフオイル#140 1L 1800
ステン0.1㎜ 1 540
total 3290 円
そして効果の程なんですが、組み込み時で230Nmというイニシャルはらくらくクリアしていたので、かなりバキバキです。
軽く走ってからきちんと測り直そうと思っていたのですが、この晩にそのままエンジンブローを喫してしまったので、落ち着いたイニシャルトルクは不明です。
軽く走っただけでも、圧倒的なトラクションの違いは充分に感じることが出来ました。
今回のデフ強化が、一気にエンジンに負担を与え、ブローへ導いたのかも知れません・・・。
( -_-)
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