ヒーターコア洗浄
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
冬本番になってフルオートエアコンの暖房が異常に弱く(温風がぬるく)感じていたので、ヒーターコアを洗浄してみました。
温風ぬるいながらも運転席側と助手席側で温度差があり、更に助手席側の方が温度が低い感じ。
2
コア内のクーラントの流れが悪くなって起こり易い症状ですが、洗浄に踏み切る前に、念のため温度調整用のサーボモーターの動きを目視点検。
明らかに冷風にも切り変わっていて、作動範囲、動きも問題なさそう。
エアミックスドアも疑うべきところだと思いますが、外から見てもよくわからなかったのでパスf^_^;
3
温度計がなかったので体温計で足元吹き出し口付近を手で触ってみて、手感で1番温度が高そうなところの表面温度を計測してみました。
体温計なので、運転席側はHiの表示 f^_^;
やはり助手席側の方が温度が低いようです。
4
ヒーターコアのホースの位置はというと...
上からだとエンジンルームに向かって左側から覗き込まないと見えません。
エンジンルーム後壁の左右ほぼ中央のブレーキラインが止まっている箇所の真下。
左右に並んで2本。
どちらかがイン側でもう一方がアウト側。
残念ながら、ゼストは上からのアプローチは無理(泣)
5
ならばスロープに載っけて下から確認。
おっと!なんでこんなとこに打痕が...
錆も出てる(汗)
ひとまず打痕のことは置いといて、
ホースが見えるのは見えますが...
狭い & 遠い...(-。-;
これ作業できるか微妙なところ。
6
エンジン温めて暖房MAXにして左右のホースの温度差を確認してみると、
助手席側のホースは触っていられない程の温度なのに対し、運転席側ホースはずっと触っていられるくらいの温度差。
やはりヒーターコアの詰まりか。
温度差からみて、助手席側がイン側ホースで、運転席側がアウト側ホースね。
7
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抜いたクーラントは濾過して再使用。
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今回使った道具。
[ホース外し]
・ウォータープライヤーレンチ
・マイナスドライバー
[洗浄]
・ホース2本(家にあった普通のホース)
・ホースバンド2ケ(ダイソーで購入)
・風呂ポンプ(子供用プールの水を抜くのに使っていた年代物)
・バケツ(6.5ℓ)
・不織布(ガーゼがなかったので代用)
・クエン酸粉末(キッチンで発見)
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運転席側のアウト側ホースから抜いていきます。
ウォータープライヤーレンチでホースバンド摘んで外しますが、目視も厳しく、バンドの位置が奥まっていて、工具が使える角度も制限。
腕の自由が効かなくて、なかなか外れませんでした。
イン側ホースの方が更に難易度高かったです(泣)
11
ホースはやはり固着していて、どうにかこうにかマイナスドライバーをホース端部の隙間に抉じ入れて、できるだけ固着をほぐしてからでないと、びくともしませんでした。
なかなか抜ける気配がなくて諦めようかとも思いましたが、どうにか少し緩んでさえくれれば後はすんなり抜けてくれました(^^)
挿し直しできるか心配でしたが、もう後戻りできない(汗)
ホースを抜いた途端にクーラントを浴びることになるので注意が必要です。
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ホースを繋いでまずは水洗い。
アウト側からイン側へ逆流させて詰まっている異物を排出していきます。
ホースバンドを付けているブルーのホースから水道水を流し、緑のホースから排出。
アウト側のホースはホースバンドがなくても大丈夫でした。
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何じゃこりゃ⁇
アウト側ホースの先端に不織布を付けて異物を回収してみたら、こんな感じに(汗)
何はともあれ、異物が出なくなるまでしっかり水洗い。
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次は、イン側とアウト側のホースを入れ替えて、インからアウトへ正規の向きで流していきます。
異物はほとんど出ませんでした。
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せっかくなのでクエン酸洗浄も。
水道の蛇口に繋げていたイン側ホースの端をお風呂ポンプに繋ぎかえて、アウト側ホースの先をバケツへ。
バケツ6ℓのお湯(50℃くらい)にクエン酸100g溶かして、お風呂ポンプでコア内を循環させました。
1時間の予定でしたが、バケツのお湯がキレイなまま変化がなかったので、30分ほど循環させて切り上げ。
お湯もすっかり冷めて水になってました。
イン側ホースを再度水道の蛇口に繋ぎ替えて、しっかり濯ぎ。
ちなみに、ホースにEPDMのマーキングがしてあったのでヒーターコアはアルミ製だと思います。
アルミ製品へのクエン酸使用には賛否あるようですが、私は過度(濃度、温度、時間)でなければよく洗い流すことで使用は問題ないと考えています。
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ホース2本繋ぎ直して、クーラント戻してエア抜きして作業終了。
ホースの挿し戻しはすんなりいきましたたが、やはりバンドを摘んで奥へ嵌め入れるのに少し手間取りました。
肝心の温風はというと...
試運転はまだですが、温度&風量MAX、外気導入、風向顔(水温85℃、サーモスタット開弁)にしてのエア抜き中に、運転席に座っているとMAX暖房風が顔に直撃し、何とも嬉しい灼熱地獄のように感じたので、明らかに改善されていると思います(^^)
のんびり作業したのもありますが、ヒーターコアホースの位置が悪かったこともあって丸半日がかりの作業になりましたが、苦労した甲斐がありました。
【1/9追記】
いや〜♪本日ゼスト運転していてこの冬初めて暖房緩めました(笑)
日中は比較的暖かかったとはいえ、夜冷え込んでくると余計に暖房焚いてる感がひしひしと伝わってきました(^^)
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