……まぁね、今の政権がぐちゃぐちゃにしてくれるまでは高速道路の無料化っていう夢も見ていたよ。でもね、やれ「財源がない」だのやれ「渋滞のもと」だのとマスコミに叩かれて、その後……迷走を繰り返している状況はまったくもって面白くないよね。財政が逼迫しているなんてのは十年以上前から知っていたさ。問題は金なんかじゃなく、実行することによってどう社会が変わっていくかだ。渋滞の原因になるから――なんてのは中止する理由と言うよりも単なる逃げ口上にしか聞こえない。夏休みだけ、だとか週末だけ、だとか期間限定にするから集中するんだろ?「いつでもどこまでも無料ですから安心してください」ってことだったら我先に――ってことにはならんだろうに。また、景気が悪い所為で勤め人も休みがとりづらい状況があってなおのこと週末やたまの連休に【行楽】が重なるという悪条件もあるしな。でもな、政府がどんっと構えてマスコミがどう騒ごうが「無料化は決定事項ですから」とやっていたらどうなっていただろうね。週末の渋滞も回を重ねる毎に減少傾向になるだろうしドライバーだってバカばかりじゃないから渋滞回避の工夫をするようになっていくだろう。時には行きは空いているからレンタカーで、帰りは現地に乗り捨てて鉄道でなぁんて人たちも出てくるかも?政策が悪いんじゃない、それを徹底しないことが悪いんだ。昔のジミン政権は「国民を顧みないんじゃないか」って思うぐらいに独善的に物事を進めてきた。そしていつしか「国のすることだから間違いなかろう」という雰囲気が出来上がっていた。今のミンシュ政権は何をやってもおっかなびっくり。どんな政策を打っても反対された途端にケツをまくっちゃっている。リーダーシップもへったくれもない。これじゃ何も変えられない。変えられないということは、現在の長い不況の構図を打破できないということだ。