
矢倉岳は箱根の金時山、明神ヶ岳の北に位置します。『兜を伏せたような』『お椀を伏せたような』『おにぎりを立てたような』と形容され、870mの標高ながら、堂々とした威厳のある佇まいで、以前から気になる存在でした。
2019年台風で主要登山道が崩落し、登頂には限られたルートしかなかったのですが、
南足柄市のホームページでは通行可能となっています。
地蔵堂から矢倉岳を目指して、矢倉岳から足柄峠、足柄峠から『足柄古道』を歩いて地蔵堂に戻る計画を立てて、出かけました。
早朝
南足柄市より
目指す矢倉岳です
皿を重ねたような不思議な雲
地蔵堂の駐車場に到着
誰もいません
地蔵堂で無事の山旅をお願いして
道標に従い
県道脇登山道入口
7月25日クマ目撃情報が掲出されていたので、すずを付けて『チリーン』と音を鳴らしていきます
相の川にかかる橋を渡り
植林帯を進むと
いきなり渡渉
かなり水量多く、靴少し浸水
植林帯の急登
送電線に沿って登山道がつけられています
金時山の眺めが良い巨岩で一息
新しい崩落が
かなり荒れています
ここは通行不可で上部に新しく登山道がつけられています
関係各位のご尽力に感謝します
ここは厳しい
ここも難儀しました
足柄万葉公園分岐道標を過ぎると
自然林の中の道でほっとします
山伏平
修験道だったのでしょうか?
この場所の展望はありません
洒水の滝、浜居場城跡への道を分けます
道標に従い、矢倉岳へ
詰めの急登
あと少し!
相模湾が光っています
矢倉岳870m山頂
矢倉岳は独立峰的なので、富士山から愛鷹山まで遮る山なく目の前に
誰もいない山頂で地図を広げて
ゆっくりと山座同定
金時山
大涌谷 神山
明神ヶ岳
相模湾
江ノ島から三浦半島
いつも通りコーヒーで一服
富士山周辺
雲が湧きあがってきました
矢倉沢方面から登山者が一人
挨拶をして山頂を後にします
山伏平先の分岐まで戻り
足柄万葉公園に向かいます
2019年台風で崩落した登山道方面は通行止めです
南足柄市ホームページで確認した
尾根に新しく付けられた登山道へ
ここにも新しい崩落が
広い尾根を進み、登山道を示す赤テープ
ここを右の踏み跡に進み、迷いました
まだまだ未熟
別の尾根に入ったことに気づいて、この地点まで戻り、
正しいルートへ
足柄万葉公園から山伏平、矢倉岳に向かう場合には問題ないと思いますが、天候急変時には目印となるテープを目視しにくくなるため、入山される場合にはご注意いただきたいと思います
通行止の旧登山道と合流します
ほどなく足柄万葉公園に到着
万葉集の歌が石碑に刻まれ、現代語訳で紹介されています
この歌が目に留まりました
案内板には
『吾を可鷄山』は竹の輪を空中に投げて、それを矢で射る民間行事を行う山のことで、若い男女が歌いながら楽しんだといわれ、その山は現在の矢倉岳だといわれている
とあります
なるほど・・
写真奥に小さいですが、矢倉岳が見えます
緩やかな尾根道を進み
車道と合流すると
足柄峠の案内板がある駐車場へ
写真を撮るツーリングの二輪車多数
私も度々訪れています
車道を歩き、静岡県境まで来ました
反対側は神奈川県の表記
当たり前か・・
ここから足柄古道を歩き、地蔵堂に向かいます
が、長くなりましたので、旅の続きは次回へ
お付き合いいただき、ありがとうございました😊
ブログ一覧
Posted at
2021/08/21 06:03:07