
さて
前回書いたように我がトゥインゴ3 Sリミテ のタイヤをヨコハマのブルーアースRV03(CK)前165/65R15、後185/60R15に替えた後、空気圧を前180kPa、後240kPaに下げました。
今後のインプレ記事はこの空気圧のRV03(CK
)と、前200〜210kPa、後250〜260kPaに空気圧設定した同サイズの純正プライマシー4S1との比較を中心とした話になります。
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タイヤに求められる性能の評価項目はドライ/ウェットにおけるグリップ力の他に、ヘビーウェットでの排水性能、乗り心地、静粛性、燃費・転がり抵抗、直進安定性、ハンドリング、ロードインフォメーションの豊富さ、耐摩耗性、硬化やヒビ割れ等の経年劣化に対する耐性など多岐にわたり、その他にサイドウォールやトレッドパターンの外観デザイン(ショルダー形状が丸いかスクエアか、リムガードの有無等も含む)やお値段なんかも評価項目に加えられます。
RV03(CK)のこれらの各論評価、インプレに入る前に、総論…というのとはちょっと違うかもしれませんが、ミニバンやハイトワゴン向けに作られたこの銘柄がどういう造り、設計が成されているのか、今回自分が初めて知ったり感じた事を今回は書こうかと思います。
これがわかってしまえば、この銘柄を含めたいわゆる「ミニバン用タイヤ」を自車に履かせた時にどんな感じになるのか概ね予想がつくかと思います。
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前々回の記事で交換直後のファーストインプレッションとして
「結構転がる」「トレッドが予想以上に柔い」と書きました。
ミシュランのタイヤはトレッドの剛性が高くトレッドのゴム自体も硬い反面サイドウォールは柔らかく作られているのはよく知られた話ですが、「ミニバン用タイヤ」は真逆の方向性でショルダーからサイドウォールの剛性が高く作られているという話は以前にも書きました。
ただRV03(CK)トレッドのゴムがここまで柔らかく作られているとは予想していませんでした。
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それに加えてこのタイヤ、ショルダーが凄く丸くなってます。2次元の写真ではそれを上手に伝えるのがなかなか難しいですが、冒頭写真は交換当日に撮ったフロントタイヤ、↓はリアタイヤになります(使い回しですみません)。
外側のショルダーには太めの横溝と細めの横溝というかサイプが交互に配置されています。写真は空気圧を下げる前に撮ったものですが、走行によって付着した汚れが、サイプの端あたりから外側にはあまり付着していません。
空気圧を下げる前の、皮むき・慣らし運転で大きな横Gを掛けていない事、前後ともに標準リム幅より1インチ幅の広いホイールに引っ張って装着していることを考慮しても、このタイヤは接地幅が狭い事がうかがえます。
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そして事前の予想通り、ショルダーからサイドウォールの剛性は高く、しっかりと作られています。純正プライマシー4S1では「タイヤを潰しながら」走らせるイメージになりますが、RV03(CK)では柔らかいトレッドを含めてタイヤの変形をあまり感じさせません。
ミニバン用タイヤに履き替えたユーザーさんのインプレでたまに「ロールが小さくなった」という表現を見かけます。「ロール」というのはサスペンションの伸び縮みにともなって発生する現象ですのでタイヤを変えた事でロールが小さくなるというのは表現としては適切ではないでしょうが、そのように感じたというのは理解出来る話です。
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この「柔らかいトレッド」「ラウンドショルダー」「剛性の高いショルダー〜サイドウォール」という3つの特性と、決してグリップレベルが高くないエコタイヤだということで、このタイヤの「乗り味」というのが概ね説明できてしまうように感じます。
次回から具体的なインプレに入ります。
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2024/02/15 20:14:28