
珍しく土日休みです。奥さんは夕方から出勤。息子は惰眠を貪っていました。
で、息子を叩き起こしてドライブに連れ出すことに決定。
久々にフィールダーで出かけました。
目的地は、岐阜美濃加茂市にある「ヤマザキ マザック工作機械博物館」です。
ここ、旋盤の機械の博物館です。一度行ってみたかったんです。
私は工業系の高校を卒業しているので工作機械は好きなんです。まあ、電気科でしたので工作機械はほとんど門外漢なんですけど。
今、息子が「旋盤工」になるための学校に通っていて、内定も決まったので解説者として連れ出してきました。
ヤマザキ マザック工作機械博物館の入り口。

ガラス張りのピラミッドみたいなところが入り口です。
ここ、実は博物館は地下にあるんです。地下2階が工作機械の博物館、地下1階がこの会社の工場と歴史となっています。
入館料500円也。
BC750年にはすでに旋盤があったことが驚きでした。
これは19世紀ごろの旋盤。これでネジが切れます。
館内にはD51があり、運転方法と構造を教えてくれました。
息子から車輪の中の楕円形の穴の削り方についてレクチャーを受ける。
その後は、年代別の旋盤を見ます。
1920年代のアメリカの旋盤。

アメリカではすでにモーター駆動による旋盤がありました。そのころ、日本ではまだ旋盤機器は自国生産が難しくほとんどが輸入もしくはライセンス生産でした。
息子曰く「操作方法は今も同じで、これなら今でも使える。」とのこと。ここの旋盤はすべて動的保存されています。
係員の方と息子がかなりマニアックな話を15分くらいしていました。
しかし、無駄がないデザインです。用の美がありますね。漂ってくるマシンオイルの臭いもワクワクして気分が高揚してきます。
工作機械をみているとやはりアメリカ製は大量生産を目的に作られており、1900年代にはベルコトンベア式を採用して部品を作り出しています。フォードT型ですね。
だからアメリカはWW2で日刊駆逐艦、週刊護衛空母、隔月正規空母とどんどん作れるわけです。
アメリカの工業力って凄いんだとこの旋盤たちを見ながら感じます。
1960年代の日本の旋盤。

高度経済成長期で万々モノを作っていた時代。そのための工作機械もどんどん作ります。加工精度もあがって、海外に売りに出ていきました。このあたりから日本の巻き返しが起きる時代ですね。
そして、最新のNC旋盤を見学。
マクラーレンF1の部品をこのヤマザキ マザックでも作っているそうです。

写真向かって左から「フロントアクスル チタン製:加工時間17時間」、真ん中の丸いのが「リアディスクベル アルミ製:加工時間4時間」、右側が「リアウイングダイヤフラム チタン製:加工時間7時間」だそうです。
ああ、レースカーが高いはずだよ。一体いくらするんだ、これ?
気が付けば、私たちの他に5組ほどいた見学者は誰一人おらず2時間近くが経過していました。
息子曰く、「すっごい濃密な時間だった。」とのこと。
私も解説者がいたので濃密な楽しい時間でした。
後編へ続く。
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Posted at
2021/10/17 20:00:01