
ローバーミニ(ミニ1000 キャブ)にN2Oシステムを搭載しようと思い立ってからいろいろ調べた結果、下記の五つの課題が判明した。
① スプレーノズルを取り付ける場所がない
② 燃圧が足りない
③ 電力が足りない(かも)
④ 過去のセッティングデータがない
⑤ 関西でN2Oガスを補填してくれるショップがない
それぞれ簡単に説明すると、下記の通り。
① スプレーノズルを取り付ける場所がない
スプレーノズルはスロットルの後段に設置するのが基本。
各インマニの管に小さめのノズルを取り付けるのがベストだが、SUシングル用ミニスペアーズ製インマニは短い為、取り付ける場所がない。
(インマニの空きスペースにノズルを取り付けると、インマニをヘッドに取り付け出来なくなる)
次に、インマニとキャブの間にある樹脂プレートに大きめのシングルノズルを取り付けるとすると、勢いよく噴射したN2O/ガソリンがすぐにインマニ内の壁に当たって反射するので、吸気の流れを阻害する感じになりイマイチ。
②燃圧が足りない
SUキャブの燃圧は最大0.3kg/cm2なので、PSI単位に変換すると4.3PSI程度。
しかし、N2Oシステムで噴射することが出来る最低燃圧は5PSIなので、ガソリンを噴射することができない。
③電力が足りない(かも)
噴射時に流れる電流は数アンペア程度。
しかし、噴射によって急速に冷え込みガス圧が下がったボンベを300℃の高熱で温めて急速にガス圧を回復させるボンベヒーターは30アンペアくらいの大電流が流れる。
この大電流にミニのバッテリー./オルタネータが耐えれるかが不明。
私のミニは軽量化のため標準より小さいバッテリーを積んでいるので、バッテリーの大容量化が必要かも?
④過去のセッティングデータがない
前のブログに書いた通り、ググりまくってもローバーミニにN2Oシステムを取り付けた際のN2Oとガソリンのジェットのセッティングデータはネットで見つからない。
基本的に大排気量のアメリカンV8を基準に作られているので、ミニ1000の小排気量エンジンだと、安全マージンを考えながら手探りで自力でセッティングすることになる。
誤ってガソリンが極端に少なすぎるとエンジンブロー、誤ってN2Oが極端に少なすぎると最悪ガソリンが吹き返してエアクリーナーから火を噴く。
ガソリンとN2Oの配分がバッチリでもパワーを上げ過ぎる設定だとエンジンブロー、ヘッドガスケット抜け、ミッションブローの危険性あり。
⑤関西でN2Oガスを補填してくれるショップがない
ネットで調べた結果、関西でN2Oガスを補填してくれるショップが無い。
関東か名古屋か九州にしかない。
関東の専門店は郵送でボンベを送ったらN2Oを補填して送り返してくれるサービスをしているが、補填する対象がその店でN2Oシステムを取り付けた客のみ。
知らない者がボンベを持ち込んでも補填してくれない。
これらの課題に対し、①②⑤は解決策を見つけている。
③④はやってみるしかない。
いろいろリスクがあるが、今までN2Oシステムを取り付けたことがないので、改造マニアとしては一度くらい取り付けてみようということで導入に踏み切った。
4月半ばにアメリカから物が届き、その後国内調達する物もあるので、取り付けはGWになる見込み。
Posted at 2025/03/21 00:29:11 | |
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