• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2024年10月07日

10月の北海道07 ヒグマ

10月の北海道07 ヒグマ
10/7 知床半島でクマ撃ちのオッサン




4:45、微妙な朝焼け


少し走って明るくなった頃、標津の漁港は既に帰港した船で賑わっていた。


そのまま羅臼に向かう途中の、有名廃墟ニコライ亭」





羅臼国後展望塔


羅臼の港町と


知床半島のその先を望む


とりあえず行けるところまで行ってみようか


ヒグマを撃ちに。


瀬石温泉、海際わの塩水か?


まあ、風情はありますな




その先にも海岸温泉が。
なかなかの密度、なかなかの熱い半島だな。


海岸に降りていくと、湯船が。
浸かりはしないよ。


泡がぽこぽこ。
触ってみたら、これはちょっと熱いよ!?
海水と混ぜないと、ね。




キタキツネが闊歩していたり


OUT RUN 的な滝があったり。




そして、車道はここまで。


この先、クマ高密度につき自己責任。
3kmくらい歩きましたよ。


傾いた番屋、ただしたまに人がいる。


国後島を眺めながら住んでいるのか。

ヒグマは見つからなかった。





さて、知床峠経由、ウトロを目指すぞ。


今や有名となった秘湯、熊の湯。
ものすごい蒸気だ。熱い。


峠は霧でした。



さて、これから本気のクマショットに向かう。


この季節、トラウト類の遡上ゆえに、河原がクマスポットとなるそうだ。



ホロベツ川河口。


濃厚くまゾーンらしい。


川登りを狙う、河口のトラウトたち。


橋上から望むと、


おーー!


いるいる!


クマはいない。




沖にはオーロラ号。
月曜なのに、客満載だ。





岩尾別温泉、三段の湯。
今年6月に息子と入ったが、やや泥くさいんだ。

この時、水着着用したイスラエル人の男女が入っていて、
「キャナイフォトヒア?」
と声を掛けたら、お二人そろってイエス!と答えてくれた。
でも女性は岩陰に隠れちまったけどね。





さて、こんどはイワウベツ川の河原だ。
カメラマンが5〜6人出待ちしている。クマさんの出待ち。


渓流釣りなんてする人も。

まあでも主役はそう簡単に現れるもんじゃない。
ボクは川沿いをクルマでゆっくりと2度ほど往復して、藪の中に目を凝らしてみる。
藪の中の黒い岩や木などが全てクマに見える病気にかかった気もする。やっぱりいないね。

先ほどの出待ちスポットに向かってあと300mくらいかな。時速5〜10キロ程度でノロノロ転がっていたところ、100mほど離れた正面に黒いモフモフがどこからともなく現れ、そして河原側の藪に消えていったんだよ。腰とお尻と後ろ脚程度しか見えなかったんだけど、確かにクマ。

えええっ!?


この時、どうせ見られないんだろうなという思いがほぼ支配的だったこともあり、突然起こったことに理解が追いつかない感覚。

次に、撮影できなかったことを悔やんだり、まあでもあれじゃどうやっても撮れなかったよなぁとか、ドラレコまだ装着してないよー、早くつけときゃ良かったとか、いやでもドラレコ画像じゃあねぇとか、まあそんな感情がぐるぐるループした。

そして最後に、いやいや直接生で見られたこと自体に喜びを見出すべきだよな、と納得することにした。



それからカメラマンの隊列に参加し、おしゃべりした。そちらからも見えました?
「私が最初に見つけたんだけどね・・・」とか言うおじいちゃんカメラマン(笑)は常連らしく、今までの武勇伝を聞かされたりこれまで撮ったクマ画像を見せてもらったり。
おおこりゃすげぇ!これ、ここで?

そうそう、日によって出ないこともあるし、3〜4回出てくることもあるんだ、と。

この時、午後4時。日没は近い。東の果てだからね。
もう、今日は出てこないかな、帰ろうか。
そう言ってカメラマン2人残して皆さま去っていかれた。


ボクと残ったカメラマン2人、まあボクもカメラマンなのか、じゃあ3人だ、そして離れたところに白人カップル、聞けばドイツからと言う、計5人が暮れ行く山奥で無言で河原を見つめ続ける。

ボクは、さっきクマをチラ見した上流方向に意識が向くので、そちら側に歩いてみる。うーん、もう、出てこないかなぁ。

そのまま15分くらい経ったか。
別の2人のカメラマンを見ると、あれ?2人そろって大砲をあっち側に向けてるよ?

もしかして!?
























いたっ!

しかも2頭!!



お客さん、大興奮ですよ。

かなり暗いので、感度をISO6400まで上げて撮影。




おお、こっちに向いたぞ!
トラウト狩りしてるのかな?







彼らを見下ろす道路まで移動した。
母子のペアだな。












距離、100mはゆうに離れているが、見つめられると背筋が緊張する。

ものすごい、爪!

が、これだけ離れているし、人が複数人いるし、敵対しているふうでもないし、クマは自分たちの仕事に戻ったようだ。



母グマが漁をする、


子グマはそれを見つめて、


マネごとをしてみるようだ。


お、捕まえた!

もうかなり薄暗いわ、動きが速いわ、画像が止められない。



我々と反対側の岸に駆け上り、


2頭でムシャムシャやってる。




我々側の道路には、見事な牡鹿が。

まさに、野生の王国。ヒトの側こそ侵入者だと意識させられる。



なお、ラッコ撮影の機材 Zfcは小さなセンサー、しかも数年前のモデル。超望遠に特化して選んだ。

比して、今回のカメラはZf、フルサイズセンサーの、しかもほぼ最新機種だ。暗視性能は少なくとも現時点のNikonでは最高クラス。
ラッコほど離れた撮影とはならないだろうから、こちらを選んだということだ。

クマ、また戻ってくるかな?念じながら、カメラの感度を上げて試写。

フィルムカメラ時代の感覚を引きずる者としては、感度1600を超える領域はどうしてもエマージェンシーであり、画質は全く期待できないという固定観念がこびりついている。

だが、今この瞬間は画質より瞬間を切り取ることこそ求めたい。

ISO感度を12800〜51200なんていう「本当に使えるのコレ?」という数値を使ってみると、少なくともカメラのモニタ上では「案外行けるかも」と思えた。

よし、行くぜ!













ひーこえぇ






子グマも頑張る



白眼剥いてる


これは威嚇か?100mは切ってるし、こちらは崖上の道路だけど・・・。


母グマの漁を見つめる子グマ




クマ、白眼があるんだね





甘える子グマ



日没後数十分経ち、これ以降は危険だねということで解散した。ドイツ人もおおいに喜んでいた。
ボクも、クマ撃ち初回にして遭遇のビギナーズラック。
しかも、母子熊のトラウト狩りの瞬間という絵になるシーン。
願わくば、手で魚を掬った瞬間の画像なんて撮りたかったなぁ。贅沢な望みかな。



それとカメラ好きとしては、感度51200、600mm f6.3という撮影環境で、この程度の画像を残せたことに改めて驚いている。

少し古いAPS-C機のカメラマンは撮影をやめるくらいの薄暗さだったにも関わらず。

フィルムカメラとは違って、ビンテージよりも最新の機材を選ぶべき時代なのか。




興奮冷めやらぬまま、ウトロまで戻って夕陽台の湯でくつろぎ、この日を締めることになった。


くまくま。






ブログ一覧 | | 日記
Posted at 2024/10/09 07:55:54

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

関連記事

北海道【クマの入った家】知床半島・ ...
macモフモフさん

2024 北海道ツーリング 8日目
東次さん

フジテレビ・・・・有楽町駅前広場に ...
唐草熊次郎さん

長野県上伊那郡の赤そばの里で熊らし ...
zrx164さん

TOKYO SUPERCAR DA ...
唐草熊次郎さん

10月の北海道08キツネ
Zono Motonaさん

この記事へのコメント

2024年10月9日 8:56

‥‥‥
‥‥‥‥
マジっすかっ!

凄すぎて言葉が出ません。
豊かさな人生に敬服。
コメントへの返答
2024年10月9日 22:40

出るか出ないかその時の運こそ野生動物の醍醐味かも知れませんね。
ネイチャーフォトグラファーになりたくなってきました!
住み着きそう
2024年10月9日 9:52
こんにちは♪

iso51200、凄いですね〜?
流石最新のフルサイズ、僕の場合お手上げです😚
ラッコにクマ、ホントお見事な写真楽しませていただきました🤗
コメントへの返答
2024年10月9日 22:43
51200まで感度を上げられるってのは、いざという時の保険くらいなつもりでしたが、この保険使えるわぁ!って思い知りました。
トリミングした画像も混じってますよ。プロクオリティーの作品にはほど遠いです。ま、楽しけりゃいいですよね。
2024年10月9日 10:07
知床の秘境、行ってみたい筆頭ですけどクマ凄い!写真から凄みが伝わってきました!うちのα7でも51200はこんなキレイに写りません。。
ぜひ行ってみたいけど命懸け…それでも行ってみたい、来年行きます😆
コメントへの返答
2024年10月9日 22:47
高感度はソニーのαと思ってますよ、みんな。
ボクがニコンを使い続けてるのは宗教みたいなもんです。
と言いつつ、弘法は筆を選ばず、ですよね。
ボクは弘法大師ではないようで(^^)

ぜひ、お越しになって、いい作品を見せてください!
滞在時間に比例して遭遇する率は上がるようなので、なかなか大変ではありますが。
2024年10月9日 10:27
距離があるとは言え羆の写真を撮られるなんて凄すぎです。

10年ぐらい前に青森R338佐井村の断崖絶壁ルートでツキノワグマ親子3匹を遠目に発見して全身硬直していた私としましては、驚きの写真でした。

知床は動物達のエリアで、今後も開発はすべきではないと思います。
コメントへの返答
2024年10月9日 22:51
クマクマと言いながら、あのヒグマなんですよね、改めて考えると。画像処理しながら「こんなにも彼らから直視されてたんだ?」と気づくと、あとから怖さとか危険性を思わされました。ツキノワグマの3頭というのもなかなかのご経験ですね、羨ましくもあり、恐ろしくもあり。

知床半島は守られるべきだと思いながら、知床財団の金銭的な潤い方はとても気持ち悪いと感じます。幹部たちベンツ乗りまくり、とか。
2024年10月9日 13:08
素晴らしい!!!

秋サケに群がるクマさん!!!

これが10月北海道の狙いだったんですね!!?\(^o^)/

あっぱれ!あっぱれ!あっぱれ!
コメントへの返答
2024年10月9日 22:52
クマ撮影をしようと思って前日(ラッコの日)に調べ始めたところ、それに気づきました!

あれ、もしかしてサイコーなタイミングでは?

そして初日にして遭遇、撮影成功!

うん、ボクはついてる!
2024年10月9日 16:08
志村!後ろ後ろ!!!

コメントへの返答
2024年10月9日 22:56
あーー、一瞬で記憶がよみがえりました!!
そんなコントあったあった。

まさに同世代ですね。
ひょうきん族でタケシやサンマが勃興する時代。
志村さんも亡くなっちゃったし。

歳とったなぁ。

2024年10月9日 22:57
あの爪で一撃喰らったら。。。
熊は動物園でしか見たことないですね
ヒグマの巨大さと言ったら
コメントへの返答
2024年10月9日 23:00
ホント、恐ろしいですよね。
猫パンチ的なのを喰らったら・・・
ヒグマパンチっていうのかな。
肉裂け骨砕くイメージ。

この親子たちの勤勉さに比べたら、動物園のクマたちのだらしなさが鼻につきます。

「おいお前ら、知床に連れてくぞ!」
2024年10月9日 23:30
貴重な映像
すごいです!

遭遇する運、機材、それに撮影技術がそろった賜物ですね。

撮影に夢中になって後方確認がおろそかになりそう^^;
コメントへの返答
2024年10月11日 19:16


まさに「志村、うしろうしろ〜」ですね。
シカが出てきてることには気づいていなくて、ギョッとしました。

運の良くない自分だとずっと思っていましたが、これは本当にラッキーでした。

でも欲が出てきて、もっと光のいい条件で撮りたいと思い始めてます。
毎年通うようになってるかも??
2024年10月10日 8:23
ヒグマ、、、バッチリ撮れましたね‼️
三度ヒグマと出会ったことがありますがまともに撮れたことがないのでメチャ羨ましいです。

野生動物との出会いはやっぱ刺激的ですよね🎵
文面から興奮度ビンビン伝わってきますよ😆
もうエゾシカやキタキツネでは刺激が無くなってきたんじゃないかな?😎
コメントへの返答
2024年10月11日 19:21

実に刺激的でこころを揺さぶられる経験でした。
おっしゃる通り、エゾシカなんてジャマだとさえ思い始めてます。初めて路上で見た時には「おおー!!」っと感動したのに。贅沢病ですね。

本当に薄暗いじょうけんでして、親子が草むらに隠れてマスを食べているところなど肉眼では「これは暗すぎるな」って思うほどでした。歩留まりもひどいことに。いい条件で撮りたいです。
って、やはり贅沢になってますね。
2024年10月10日 12:35
怖い。。


けど、見てみたい❗️

熊…。
コメントへの返答
2024年10月11日 19:23
ほんと、見れちゃいました。
正直なところ、まあ無理だろうななんて思っていたので気持ちの振れ幅がものすごいことになりました。
ただ、危険な動物だという意識が瞬間的にぶっ飛んでいた気もするので、あとからヒヤッとしたのも正直なところです。

兵庫県でもツキノワグマが出ているようで、撮影したいけどこれも怖いことです。
2024年10月12日 13:49
狙いに行って、一発でしっかり成果を持ち帰る...
すばらしい収穫ですね

でも、羨ましい~、とは思えません。
絶対に会いたくない
怖くて真似はできません
コメントへの返答
2024年10月13日 14:16

あとから考えると、一回目でそこそこまともな撮影ができたことは、ますますラッキーだったと感じます。得難い機会でした。なんかもう、ネイチャーフォトグラファーとして胸を張れるんちゃうか?と勘違いしてます。

同時に、慎重にと思いつつも浮かれてた部分は多分にあったようにも思え、事故が起こったとしても不思議じゃないし、もしそうなっていたなら報道で全国に知れ渡り、まとめサイトとかで名前とか住所まで晒されるのか?とも。

プロフィール

「フォーシーズンズのビストロ JARDIN http://cvw.jp/b/3510122/48547528/
何シテル?   07/18 00:11
Zono Motona、フェラーリに乗ろうと思う。 https://minkara.carview.co.jp/userid/3510122/prof...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3 4 5 6 789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

2025年7月19日 約2か月遅れてしまった12か月点検を終えてオンボロベンツ号が帰還しました    
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/07/20 04:56:03
MINI JCW ボンネットストライプ剥がし... 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/06/24 12:47:19
シニアGIさんのロータス エリーゼ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/05/17 23:04:07

愛車一覧

フェラーリ ローマスパイダー フェラーリ ローマスパイダー
嬋娟裏切る獰猛、第二章。
フェラーリ 488GTB フェラーリ 488GTB
期せずして my first Ferrari となった 488GTB。
アプリリア トゥオーノ 660 アプリリア トゥオーノ 660
身の丈合うミドルストファイ、ロングツアラーとして。
アバルト 695 (ハッチバック) アバルト 695 (ハッチバック)
小粋なMTイタ娘に普段乗りできる僥倖。

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation