先日正式発表されたメルセデスの新型Eクラスですが、
海外での試乗記があちこちに載っていますね。またまたチェックし忘れていましたが、このEクラスの220dはエンジンも新型のOM654型ディーゼルにモデルチェンジしていたのですね。

新型の特徴は色々あるようですが、コンパクトで高効率が売りでしょうか。
メルセデスのディーゼルとしては初のアルミブロックだそうです。
2Lにやや小排気量化したせいもあり、エンジン重量は34Kgも軽くなっています。車両トータルでは100Kg軽くなっているそうですが、エンジン重量でもかなり貢献していますね。
先代のOM651の上級モデルは2ステージのツインターボでしたが、OM654はVGTのシングルターボです。技術的にはちょっと後退した感じですが、水冷のターボになっているようです。
トルクは400NmとOM651の「250d」の204ps/500Nmに比べるとやや見劣り感がありますが、馬力は195psなのでメルセデスとしてはハイパワーなので回しても楽しいかもしれません。同じシングルターボのBMWのB48型が190ps/400Nmなので互角以上ですね。ただ、低速トルクの立ち上がりがちょっと緩やかな感じで最大トルクの到達点が1600回転なのが気になります。
興味深いのが、ピストンが従来のアルミ(右)からコーティングされた鉄製のピストン(左)になっているところです。かなりコンパクトになっていますが重量的にも有利なのでしょうか。
ピストンの燃焼室も進化して圧縮比も15.5まで落ちていますね。インジェクターも2500barの第4世代に進化しているとか。
そして排気ガス浄化システムもコンパクトになってほとんど一体化のように配置されています。このため縦置きでも横置きでもコンパクトに搭載出来るようですね。
ただし、この排ガス処理システムだとV6エンジンには使えないので、新型の6気筒ディーゼルは直列6気筒になるのでは、という噂です。もう一つ、排ガス処理そのものも進化してもうすぐ実施されそうなRDE( Real Driving Emissions)にも対応しているようなので、他社のディーゼルエンジンに比べて一歩前進でしょうか。
エンジンの馬力と燃費の進化が比較グラフになっていますが、確かにハイパワーになっているのに低燃費になっているのが分かりますね。1989年から高性能化が進化しているのはコモンレールインジェクターの採用のタイミングでしょうか。
試乗記では新型Eクラスそのものの進化も凄そうですが、エンジンも静かで振動も少なくガソリンエンジンと変わりが無いくらいだそうです。日本でも最初に導入されるモデルにE220dも含まれているようなので、今から試乗が楽しみです。これまでのツインターボとどれだけ違うのか興味深いですね。
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くるま | 日記
Posted at
2016/04/03 01:21:55