今日も暑いですねぇ。

少しくらいクルマを動かした程度だとエアコンの冷房が全く追いつかないレベルの暑さです。皆様、外での作業は最低限にとどめて無理せず屋内でお過ごしください。
とは言っても、明日からも3日くらいは厳しい暑さになりそうですけど・・・。
さて、先週から作業を始めたボークスのIMS「L.E.D.ミラージュ」の製作記その1です。友人から誕生日のプレゼントとして送られてきた時は箱の大きさで圧倒され、それ以来ビビりまくりでした。

ちょっと1/144スケールの箱じゃないよねってくらいのサイズです。バンダイなら初期のMGクラスの大きさ・・・。そしてものすごくしっかりした箱と重量。

開いた瞬間に閉じたくなるくらいの部品量。ランナーの数が半端なく、部品確認で一度取り出したら元には戻せないくらいの数でした。
最初はビビリ倒しでしたけど、やはり自分の中で「最高の物」と向き合う欲求には逆らえず、意を決して製作を始めています。
まず、ランナーの数が多いので組み立て説明書を確認しながら「当面は必要としないランナー」は別の箱に移し、当面必要な分だけを用意しました。荷物として実家に送るリミットが今日でしたので、そこまでで作業可能と判断した頭部と胴体部のランナーを準備し、その他は別の箱にしまっておきます。
ここで気がついた点が一つ。確かにランナーの数は多いんですが、スライド金型の多用によって一体成形のパーツが多いので複雑な構成に見えるけど、実際にはそれほどのパーツ数では無いという事実。頭部だけでも結構なパーツ数ではあるんですが、冷静にみたらガンプラより少し多いってくらいですね。RGとほぼ同じくらいのパーツ構成。
だたし、難易度は桁違いでした。
とりあえず小さいパーツに部分塗装をする必要があるので久しぶりにこんな物を準備。

割り箸に両面テープを貼った簡易的な塗装用工具です。

こんな感じにパーツを貼り付けて部分塗装しました。ただ、モールドがメチャクチャ細かく、最初に「目」の部分を塗装したんですが「どこが目の部分?」っていうくらい複雑なモールドで何度もフェイスマスクを仮組みしながら場所を確認して塗装しています。う〜ん、老眼も進んでるなぁ。
フェイスが完成したら所謂「キール(竜骨)」と呼ばれる部分に取り付けます。

フレームのプラはかなり硬めですので、バンダイの柔らかいプラに慣れているため結構大変でした。ゲート跡もしっかり残るので処理が必要です。このキールにはファティマ用のシートがモールドされていますので、そこを部分塗装しました。

塗装には説明書と手元にある公式設定資料集「ファイブスター物語 デザインズ1」も参考にしています。実家にも古い資料ですが画集「キャラクターズ7 ナイトフラグス」があるので資料には苦労しないでしょう。

フレームを組み上げつつファティマルームの部分塗装を行いました。塗装指示ではオペラピンクとされているんですが、そんな贅沢な色は無いので見た目が近いガンダムマーカーのメタリックレッドで塗装しています。後は今回スケルトンな外装ですので、多少でも見栄えを良くするのに墨入れも行いました。

割とサクサクと進んで頭部が組み上がった状態。クリア成形のパーツはフレーム以上に硬いのでニッパーでの切断には注意が必要です。ちょっとずつ切っていって最後はナイフで削るんですが、上手くいかなかった時はスポンジヤスリを使って削った跡に磨きを入れないといけないので大変でした。ただ、ゲートの部分は組み上げると見えにくくなる配慮もされているので通常仕様ならそれほどは注意しなくても良いかもしれません。
胴体まで組んだ所で仮組みして確認です。

実はこの段階で胸部のレーザーリフレクターを組み間違えて接着してしまっており、後でヒーヒー言いながら半泣き状態でバラして修正するという悲劇がありました。
ここまで組んだ所で「ちょっと味気ないな」って思い、部分的に墨入れをしてみたらしっくり来たので一旦頭部と胸部を分離して墨入れを実施。とは言ってもやり過ぎてもクリア仕様の意味を失うので、部分的に行なって丁寧に拭き取りをしています。

腰部も同じように作業。フレーム以外にも装甲の方も墨入れを行なっていました。
今日の午前中も割とサクサクと進み、腰部もスカートアーマーの組み立てを残すのみとなりましたので、ここで判断して実家での作業分を増やして脚部の製作まで行う判断をしています。なので、脚部のランナーも箱に入れて午後に愛媛の実家へ他のお土産とセットで送り出しました。
とりあえず、組み上がった頭部と胸部を接続して確認です。

とりあえず何とかなっていてホッとしています。

光の当て方次第でクリアのパーツが映えますね。大失敗して組み直した胸部のレーザーリフレクターは裏地をシルバーで塗装して誤魔化しました。

うう、それにしてもここまでて既にカッコいい・・・。
自分の中にある「最高の存在」を組み上げるのはアドレナリンが出っ放しで、作業中は集中できたのもサクサク進んだ理由だと思います。
ある意味で「自分の中にある様々な大切なもの」と向き合っているのと同じなので、そんな時間を作ってくれた友人には感謝しかありません。
さて、ここからはボークスIMSの注意点を書いておきます。
まず、ガンプラと比べたら難易度というよりパーツ自体の「合い」が良くありません。何度も仮組みをして確認してから接着しましょう。はい、組み付ける軸はありますがバンダイや壽屋のキットと違いスナップフィットではありませんので、組み上げには
接着剤が絶対必要
です。今回は流し込み系の接着剤を使っていますが、どうしても流し込めない場所は通常の接着剤も使って作業しました。ポリパーツの精度もイマイチなので軸を削ったり、嵌め込んでもパーツのタボ穴に入ってない時もあるので、変だと思ったら接着前に一度分解してみましょう。軸を入れるときは結構力技も必要です。軸穴にピンセット差し込んでテコの原理でポリパーツを持ち上げてタボ穴にぶっ込むなんて荒技も使いました。一つ一つの部品は恐ろしく細かくモールドされているんですが、組み上げるとなると「?」ってくらい精度は良くありません。
例えて言うならタミヤやハセガワ(最近ならファインモールド)の飛行機モデルばかり作った人がいきなりモノグラムとかAモデルに挑戦するようなモンです。
それくらいバンダイのガンプラをはじめとするロボット系プラモデルとは「考え方」が全く異なるキットだと思ってください。ただ、ガンプラにはある意味でない「圧倒的な実物感」というか「存在感」的なモノは感じました。
逆にバンダイの永野デザインに対する最新のアプローチって点でコチラ

をL.E.D.の後に作ってみたくなっています。当初の予定はジュークだったんだけどなぁ。
L.E.D.の方はこれからスカートや脚部の組み立てでどんな驚きに出会えるか、今からワクワクが止まりません。
ただ、実家での夏休みはアクセルの新刊やFGOのイベなど色々と押してますので、どこまで進めるかはちょっと読めませんね。
さて、明日からは夏休みまでかなりキツい勤務になるので早めにお風呂入ってご飯にします。明日も暑いんだろうなぁ・・・。