
「響け!ユーフォニアム」より
劇中の吹奏楽を演奏している洗足学園音楽大学フレッシュマン・ウインド・アンサンブル2014による
『北宇治高校吹奏楽部 第1回 定期演奏会』が開催されました。
京都、宇治市で開催されるのは舞台ですから当然として、何故もうひとつの開催場所が東京ではなくて横浜なのでしょう?恐らく単純に洗足学園が川崎にあるからでしょう。神奈川県で演奏会と言えば県民ホールですからね。
現在2期が放送されている「響け!ユーフォニアム」ですが、私の想いは過去何度か書きましたので割愛します。仕事柄もあって特別な作品であることに間違いはありません。
そんな中でも音楽は当然の如く大切な役割を持っておりますが、演奏と映像だけで言葉が無くても伝わるような演出がよく使われます。彼女たちの目配せやちょっとした表情が全てを物語っており、むしろ言葉が無いからこそ伝わる繊細なものや、自分で感じる楽しさもあると思います。
これを実際に演奏しているのはプロではなく学生。さすがに高校生ではありませんが、4つある洗足学園の吹奏楽団の中でも1年生のみで構成される「フレッシュマン・ウインド・アンサンブル」という事で、心境も技術、経験も近いからこそ奏でられるリアリティがあります。と言っても「2014」の方々ですから既に3年生。同じ楽団が作品をずっと支えており、作中と実際の楽団と同じように成長しているのです。
「定期演奏会」は単なる作品イベントではなく、その名の通り演奏会です。楽曲と共に作品を振り返ることが出来ますし劇場版のアノ曲が生歌で聴けるのです。絶対に参加するのは決めていましたが、直前になってゲストが発表されました。
京都公演は吉川優子役の山岡ゆりさんですが・・・
何と神奈川公演は田中あすか役の寿美菜子さんではないですかっ!
ジョイナス先輩キタ! 横浜だけにねっ! ・・・って、地元ネタかw
前回、美菜子に会ったのはここ神奈川県民ホール。これも何かの縁。
しかも直前の放送「#7 えきびるコンサート」であんなコトになってしまいました。
もう、色々な想いを抱えて当日を迎えたのは言うまでもありません。。
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まるでタイミングを合わせたようにイオンシネマ「港北ニュータウン」にて劇場版のULTIRA上映が始まったので朝一で行って来ました。

ULTIRAとは「息をのむ大スクリーン。シアターに響き渡る、4way立体音響。それは、まるで映画の中にいる新感覚。」というキャッチコピーの通り、大画面、高音質を謳った劇場です。ホールやスタジアムなど中、大規模用スピーカーで高域、中高域、中低域、低域とそれぞれを大規模コンサートホール向けのアンプで駆動し独立して再生するという大変贅沢なものです。
もちろん重低音ではありますが、「極爆」などとは違い全域でクリアで余裕のある音はまるでハイレゾのように細部までクリアに聴こえ、大迫力なのに何処かを誇張した音ではなくフラットなのが良いですね。
さすが京アニクウォリティー、大画面にも十分に耐えられるものですね。いくつか予告編が流れましたがダメダメな作品が多いです。。
それにしても・・・2期を観てからだと既に色々な伏線があったのに気付きます♪
ちなみに、こんな感じで出掛けたのですが・・・
気付くとチューバ君が行方不明に。。。(ToT)
夜公演なのでゆっくり
寄り道してから現地入り。

あ!無くなったと思ったらこんなトコロに居た!
そこそこ若い客層。しかしコンサートですから変な服装の方は居ませんでしたね。先週行ったコンサートもそうですが、さすがに皆さんわきまえていらっしゃる。
自分もこういう時はいつも最低限襟付き。(でもキッチリ鶴仕様を内包w)
座席はほぼ中央。ここで1階席って実は珍しい(^^;

さて内容ですが、定期演奏会ですから事前に購入していたパンフレットで告知されていました。
1期の流れに沿ったものです。
注目は「指導前ver.」「指導後ver.」というもの。これ実は難しいはず。自分も技術職ですが、失敗しようと思っても上手く出来ちゃうんですよね。。
それと『
DREAM SOLISTER』の「
Wind Orchestra Ver.」と「
Movie Ver.」の違い。もちろん後者はTRUEさんの歌入りですが、前者は主旋律を楽器が担当しますので全体的な構成が違うはず。
他にも色々ありますが、とにかく開演です。
内容は
こちらのレポートにかなり詳細に書かれていますのでご覧ください。
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司会の松澤千晶さんとランティスの音響制作担当、斎藤滋さんが進行し、曲間で解説をしながらそこに寿美菜子さんが絡むのですが、1曲目終了後本来ならばゲストのみなちゃんは他の2人に招き入れられて登場するはずでした。
ところが何故か一緒に登場。。
何かオカシイ?と思ったらやっぱり段取り間違い。
どうやら昼公演の流れで一緒に出てしまったらしい。さすが美菜子w
一気に場が和んだところで一言。
「正直言って、心の底からどうでもいいよ。」
いやいや、この雰囲気でそのセリフはどうなの(^^;
でもまぁ、聴けて嬉しいのは確か。盛り上がりました♪
各曲をあすか目線、美菜子目線で解説したり収録秘話を聞かせてくれたりと、かなり貴重な時間でした。これは本当に行って良かった!
「指導前ver.」はTV版よりも極端にメチャメチャでした。昼の部より酷かったとか。。やはり何処かでまともな演奏になってしまっていましたね。ヘタに演奏するって難しいんですよ。逆に技術が必要だったりw
その直後に「指導後ver.」を演奏するって戻すのも大変だと思う。順番が逆なら良いのですがね。
どの曲も本当に場面を思い出しますし、3年で進化をしていました。ウルティラも良かったですが、やはりアナログサウンドの温かさ、人の温かさ、空気の温かさが伝わってきます。やはりライブですね。
そしてクライマックスのコンクール曲。
実は気になって1期最終話を観なおしました。
2期では『三日月の舞』はフル尺で映像化するほどの拘りでしたが、そもそも管楽器を描くって難しいのに奏者の息遣いや表情、空気の揺れをあえて映像を揺らしたり、様々な表現をしている本作品。
劇場版は総集編でありながらセリフを取り直しています。それによって様々な出来事、結末を知っているからこその演技に意識してではありませんが自然と変わっているそうです。
当然演奏も3年のうちに進化しています。それを2期の『三日月の舞』で感じたのです。映像は流用しているように見えてかなり新規に切り替わっております。演出が全体的に明るく、表情も豊かで自信を持って演奏しており、これまで様々な困難を乗り越えてきた人物相関図が見えてきて感動すら覚えます。
しっかり「合奏」しており。もはや負ける気がしません。
この後、OP映像が色付きました。
この状態が生で聴けた。感慨無量です。
そして最後の『DREAM SOLISTER Movie Ver.』で登場したTRUEさん。
劇場版で初めて聴いて驚きましたが、ある意味さすがとも言えます。
以前から「声」も「楽器」も同じく空気を震わせて「音」を鳴らして表現するものとして捉えている自分ですが、彼女の声量、技術は管楽器の中で全く負けていないどころか「ひとつのパート」として立派に楽団を率いています。
今回は特に「ワンフレーズごとに歌詞がたつように、とにかく丁寧にうたいました。」とブログに書かれているように歌に込められたメッセージが真っ直ぐに伝わってきました。これまたライブならでは。
終了後は拍手が鳴りやまず、そのままアンコールへ。
当然プログラムに書かれていませんが・・・
EN1:Starting the project
EN2:トゥッティ!(Wind Orchestra Ver.)
EN3:サウンドスケープ(Wind Orchestra Ver.)
これは嬉し過ぎました♪
もちろん『サウンドスケープ』は歌唱アリです!感想はあえて書きません♪
2期はまだ途中ですが既に最終話まで収録が終わっているとの事。『サウンドスケープ』そして『ヴィヴァーチェ!』は最終話まで観るとその本来の意味が解って更に感動するとの事。しかもジャケットに意味があるとか。
今回はOP曲以外2期曲を演奏していないので、第2回定期演奏会もやりそうです。イベントとは違う、こういう真面目な演奏会。また絶対に行きますよ。