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イイね!
2018年12月12日

好きな作曲家ランキングにはまず出てきません

 でも自分は好きです,

  「シューマン」!
 
 少数派ですよね・・・・特にカオデでシューマン聴く人,いないでしょうなぁ~。。。

 でも,ピアノコンチェルトは書いてるし,シンフォニーもある,ピアノ曲はことに有名だし,ドイツ歌曲の詩人と呼ばれるほど,声楽曲でも珠玉の傑作揃いの,

 まあ~そりゃあなかなか凄い「はず」なんです。

 「はず」なんですけど,新譜は少ないですね。
 きっと売れないからなんでしょう・・・・

 派手さはなくて内向的。オーケストレーションは「中間色」と言われます。メランコリックでセンチメンタルでデリケート,というと聞こえはいいですが,要はわかりづらいんでしょう。

 「極彩色」でしたら,例えばマーラー。「一千人の交響曲」と言われる交響曲第8番なんか凄いです。有名ですし,あの規模なのに結構頻繁に演奏されてます。自分でさえ4回も歌わせて頂いたほどです。

  
 後半は,ファウストから詩を取っています。

 

 その部分と同じ歌詞を使って,シューマンも作ってるんです。遺作,「ファウストの情景からの音楽」をご存じの方はいらっしゃるかな・・・・・・多分いないな・・・・・・

 

 「ファウスト」と言えば,ベルリオーズ,グノー,ワーグナー,リストとかで有名です。でも実はシューマンさん,文学好きが嵩じて,これでもかと真正面からファウストの音楽化に取り組み,足かけ10年,死ぬ間際までがんばっちゃいました。そしたらどういうことになったかというと・・・・・

 病んじゃいました。

 いや,もともとそういうフシもあったらしいですが,テーマがテーマだけに(悪魔は出てくるし・・・・),また,作品が巨大すぎて燃え尽きた・・・・・そう言われています。

 こわいなぁ。
 創造者までを病魔へと誘う音楽・・・・

 ただ,作品の価値としては「シューマニズム」に満ちあふれています。中でも最後の「神秘の合唱」はたまりません。
 

 これってほんとにロマン派の音楽なの?というくらい斬新な音楽でもあります。

 で,なんと自分,2枚組CDセット,3つも持ってます。

 もちろん,そうしょっちゅう聴くわけではありません。なにせ長いし・・・・・

 病んじゃうかもしれませんし。


 一番有名(多分?)な定番です。なんと指揮者がかの「ブリテン」さんです。作曲家です。しかも録音年を見ると1976年に亡くなる直前です。なんか意味深・・・・


 

 そして,なんと言ってもディースカウの絶唱がたまりません。変幻自在。こんなふうに音楽を操れる人って,古今東西いるんでしょうか。なんだか,悪魔的にうまくて,ディースカウその人がメフィストフェレスじゃないかと思えるほどです。

  

 合唱団のテノールにちょっと難ありなのが玉に瑕。でも意外と録音はいいです。曲作りは,「王道」って言う感じです。イギリス人が指揮してるのに不思議ですね。

 次はアバドさん。
 
 

 ベルリンフィルのライブ録音らしく,なので当代きってのソリスト・コーラス大集合な感じです。
 
 
 しかも録音がソニーのスーパビットマッピングの技術で,CD素材も金蒸着だかなんだかで,なめらかーな感じ。もうちょっとライブな響きのホールで録ってくれた方が好みなんですが,ベルリンフィルの本拠地だけに,「細部まで明瞭に」を大事にしているんでしょう。

 

 

 最後は,意外と言うか,アーノンクールさんが出してました。どんな尖った演奏かと思いきや,しっかりロマン派の芳香を出してます。コンセルトヘボウも素晴らしく上品。全体的に「美的」な演奏。メルヘンな感じで,病的なイメージは皆無です。 

 

 三枚を聴き比べて気がついたのは,おおがかりな録音のはずなのに,どれも音質に外れがないことです。これはとても珍しい。多分,オケの規模があんまりでかくないこと,あと,曲そのもののダイナミックレンジがほどほどなためじゃないかなと思います。

 モーツァルトのレクイエムやプッチーニのトゥーランドットと同様,最後にして最大の,しかも最高の音楽です。全部聴くのは大変ですが,第3部だけでも十分感動を味わえます。地味ですが滋味に溢れた,内向的なロマンティシズム。「涙の下から微笑む心」と言われるシューマンの音楽性が充ち満ちています。

 クラスに一人いるかいないかの可愛子ちゃんではなく,え?こんなきれいな子いたの?と後から卒業アルバムを見て思い出す,そう言えばいつも静かに読書していた印象しかない,眼鏡の楚々とした美人・・・・・そんな曲も,なかなかいいもんですなぁ~


 Chorus mysticus(終曲:神秘の合唱)

 Alles Vergängliche
 すべて 過ぎ去るものは

 Ist nur ein Gleichnis;
 ただの映像に過ぎず、

 Das Unzulängliche
 及びがたきことが

 Hier wird’s Ereignis;
 ここで成し遂げられた

 Das Unbeschreibliche,
 語り得ぬものが

 Hier ist es getan;
 成し遂げられる

 Das Ewig-Weibliche
 「永遠に女性的なるもの」が
 
 Zieht uns hinan.
 我々を天上の世界へと引き上げるのだ
 

 
ブログ一覧 | 音楽 | 音楽/映画/テレビ
Posted at 2018/12/12 22:01:02

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