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イイね!
2023年03月07日

もしできることならば、とずっと思っていること

もしできることならば、とずっと思っていること  静岡県の大井川鉄道といえば、SLが通年走っていることで全国的にも有名だ。しかもここはSLだけではなく、全国各地で廃線となった鉄道会社からや、古くて捨てられそうな列車を買いとり、再生してここで走らせるという、ローカル線の第二の人生のような場所でもある。レトロな南海電鉄や近鉄電車が元気に走っているさまは、その筋のマニアにとっては感涙物の図であるらしい。

 ところで、自分たち夫婦がこの鉄道に親しんだ理由は、実は「カヌー」なのだった。SLのことは全く知らず、最初は大井川でカヌーをするためここへ来た。千頭(せんづ)というところの河原からカヌーで川下りをした。
 当時の大井川の薄青色の透明な水は、まるでジンのような色あいで、釣り師も多かった。急流を下り、駿河徳山という駅の近くの河原で上陸。そこにカヌーを置き、千頭に置いてきた車にいったん戻るため、駅で列車に乗る。千頭に戻ったら、車に再び乗って駿河徳山まで戻って来て、河原に置いたカヌーを回収し、ツアー終了となる。鉄道を使ってスタート地点に戻れる、便利な川が大井川なのだ。
 で、駿河徳山で戻りの列車を待っていたら、前触れなくSLがやってきたのだった。これにはびっくりした。無人駅なのでアナウンスがないので、誰にも聞くことができず、はたしてこのままSLに乗ってもいいものか一瞬考えたが、逃すと本数がないので乗ってしまった。そしてこれが人生初のSL体験となった。煙の匂いと言い、汽笛と言い、実にいいものだった。

 まだ子供が生まれる前のことだった。

 子供が生まれてからは今度はSL目的でここによく訪れた。くわのき親水公園キャンプ場に泊まった時も、SLがらみだった。息子はSLが大好きになり、親の方も転車台体験をしたり、アプト線に乗ったりと、鉄道マニアになりかけた。九州のSL人吉や山口県のSL山口号、SL北琵琶湖号など、各地のSLに子供を連れてよく出かけていくようになったものだ。
 
 しかし、昨年の秋、台風により大井川線は大被害を受け、線路が流出したりと大変なことになり、全線不通になったと知った。そのニュース映像はショッキングだった。現在はやっとのこと、短い区間のみ開通してはいるものの、資金不足で千頭までの復旧の目途は全く立っていない。ピーク時にはあれだけ賑わった千頭駅が今どうなっているのか、皆目見当がつかない。
 https://www.bing.com/images/search?q=%e5%a4%a7%e4%ba%95%e5%b7%9d%e9%89%84%e9%81%93+%e7%81%bd%e5%ae%b3&qpvt=%e5%a4%a7%e4%ba%95%e5%b7%9d%e9%89%84%e9%81%93%e3%80%80%e7%81%bd%e5%ae%b3&form=IGRE&first=1
 もともと細々とやってきたローカル線で、頼みは観光列車としての収入だった大井川線。リアル機関車トーマスが走り出したころは、大盛況だったらしいが、それもなくなり、現状の経営は本当にきついはずだ。

 それでなのだが、いつかやりたかったことの話だ。それは「みんなで大井川線に行くこと」、ただそれだけなのだ。
 ほんとに他愛のない考えなのだが、例えばのこういう話。

 まず、車のオフ会と称して、大井川沿線の、例えば終点、千頭にある「音戯の里」駐車場を会場として開催することにする。これは日曜日だ。そして、オプションとして、前日の土曜日は、10時ころ新金谷駅(SLの始発駅。大きな駐車場もある)に集合し、11時52分発のSLの切符を買い(運転手以外の家族or友人の分だけ)、駅弁も買って(これは全員分)、家族はSLで家山駅方面へ出発。その出発を見届けたお父さんは、車を飛ばして家山駅へ先回り。その間、SLに乗った家族は駅弁を食べる。お父さんたちは家山駅で家族と合流。その後、みんな揃って中流の「くわのき親水公園キャンプ場」へチェックイン。キャンプ設営を済ませたら近辺を好き好きに探索。川根温泉にいくもよし、吊橋を渡るもよし。季節次第で川遊びもできる。朝日段公園など、ドライブも楽しめる。大きく足を延ばせば寸又峡温泉ツアーもできよう。そんな感じで各々楽しんだ夜は、キャンプ泊を楽しむ。ちなみにこのキャンプ場、隣接した河原に下りれば、直火だろうがキャンプファイヤーだろうが花火だろうが自由にできる。
 そして翌日。サイトをチェックアウトして上流の千頭に向かい、そこでオフ会となる。オフ会の締めは、さらに少し上流へ行ったところの温泉「もりの泉」の日帰り入浴でもいいし、川根温泉でもいい。

 なんだか車のオフなのか鉄道オフなのか温泉オフなのかわかんなくなっているけれど、とにかくあの川沿いにかつてのように人々が集う、そんな感じに「繋がる何か」ができたらいいな、なんていう勝手に妄想だ。

 ああ、思い出してしまった。川根温泉の露天風呂に入っていると、突然目の前の鉄橋にSLが通りかかり、汽笛を鳴らす。すると乗客は、丸見えの露天風呂の男湯になぜだかみんな手を振る。すると、すっぽんぽんのお父さんたちはやおら立ち上がり、SLに向かって大きく手を振り返すのだ。すると、車内は大爆笑となる、というなんとまあ、野趣あふれる光景だったこと・・・

 もしも静岡近辺で何かイベントを構想するようなことがあったら、大井川鉄道のことを、すこーしでいいので忘れずにいて、できれば組み入れてほしいなぁと、1鉄道ファン+αのCO7乗りとして思っていたものだった。







 
 
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Posted at 2023/03/07 22:39:22

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この記事へのコメント

2023年3月7日 23:22
tetsunobuさん、ブログを拝見しました。

tetsunobuさんの思い入れのある場所でのオフ会、とても参考なりました。
前日からのキャンプによる宿泊、道の駅の駐車場利用など、団体利用では課題がありそうですが、素敵なロケーションでのオフ会開催は実現させたいですね😊
コメントへの返答
2023年3月7日 23:33
ありがとうございます!
台数にもよりますが、川根温泉の道の駅の第2駐車場は候補かなとも思いますが、あそこは人気で、結構混んでいるので無理かも。とするとなんと、川根温泉の広大な河川敷に下りていくというのも意外や現実的かもです。砂ではなく小石の河川敷なので、あまり汚れないと思います。もっと下流にある蓬莱橋という日本一長い木造橋のたもとの駐車場や、あとキャンプ場そのものでデイキャンプしながらオフというのもあるかもしれませんね。何十年も通っているので妙に詳しい愛知県民です!

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