櫻井よしこという人

久々にＮＨＫの日曜討論をじっくりと見ました。
安保法案が可決成立されて初の識者たちの討論に興味があったからに他なりません。

この法案が審議入りするかしないかの頃だったかと思いますが、自民党の若手議員らがマスコミに対して暴言を吐いてからというもの、今やＮＨＫでさえも政府与党に対しては冷ややかな対応であり、どちらかというと野党側に多くの発言の時間を与えることが顕著になって来ました。

そんな最中の論客・櫻井よしこ氏に対しても露骨に発言は後回し或いは封じ込め。
別に彼女は政治家でもありませんし、与党政府関係者ではありません。　でもこの対応はあまりに酷いだろと思っていたら、櫻井氏は「政府はもちろん、自身も含め論者側や報道各社にももっとわかりやすく説明することが足りなかった」として陳謝しつつも、「報道各社はあからさまに戦争法案や徴兵制といった言葉でこの法案の趣旨をねじまげたこと、ＮＨＫも含めこの責任は大きい」とバッサリ！
司会者が「櫻井さんはＮＨＫの対応にもご不満があるようで．．．」と苦笑する場面もあったほど。(笑)

当初櫻井氏ＶＳ三名の識者といった構図だったのが、中盤以降は櫻井氏の熱弁に負けたのか他の識者たちの発言が揺らいでいたのが滑稽でした。
まあ、ここまであからさまに偏ったコメンテーターを配置するあたり、ＮＨＫも野党や赤い国に買収されたのかもしれません．．．(;´∀｀)

ジャーナリストとしての櫻井氏の発言はずっとぶれていません。
政治家になって欲しいところではありますが、政治家たちの党利党略の道具として利用されるぐらいなら今のままの立ち位置がいいのかもしれません。

ずっと前から日本の未来を憂いていて発言がぶれないのは、私は石原慎太郎氏と櫻井よしこ氏ぐらいしかしりません。

中国の横暴な海洋進出、北朝鮮の不穏な動き、ロシアと韓国の間にくすぶる領土問題。
一触即発の外交の危機だけでもこれだけ転がってることを私たちは認識しなきゃいけないのです。

安倍総理のあまりにきな臭さを感じさせてしまうきれい過ぎる説明よりも、今日日曜討論で語った櫻井氏の具体的な説明はずっと素直に聞き入れることが出来たのですから、政治家の方々には庶民目線のわかりやすく簡潔な言葉で説明なさることを学んでいただきたいものです。

選挙権の引き下げもあることですから、若者に政治をより身近なものにするためにいっそ国会閉会中は一緒に授業を学んでみてはいかがかと？（爆）

櫻井さん、どうか安倍総理にスピーチの極意を指南してあげてくださいまし。
野党の方々も、単に政権を取ることだけのために訳わからんタッグを組まないでくださいね。
大切なのは、政権与党にＮＯを突き付けるだけじゃなく、実効性のある具体的な政策の提示ですから、どうかそこんとこお忘れなきように！

あとね、デモやってる人間は絶対選挙で投票に行ってるなんておっしゃってる識者の方がいらっしゃいましたけど、私はそれはどうかと思いますよ。
もし次回の選挙で投票率が上がらなかったら、やっぱりデモはやらせだったんじゃないかと疑ってしまいます。　
民主主義だから国民が主張する、声を上げて立ち上がることはむしろ歓迎すべきことだとは思いますが、他の意見に流されやすい国民性に加え、今じゃ簡単にスマホで情報を得られる時代。　
本当にそこに自分の主張はあるの？　まずそこからでしょ？
日本の現在を、未来を憂うならば、まず自分自身の思いを言動で表さなきゃ！　まずはそこからではないでしょうか。