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◇画太郎◇のブログ一覧

2025年08月03日 イイね!

夢の木の下で/諸星大二郎

夢の木の下で/諸星大二郎1998年、マガジンハウスより刊行の一連のテーマをもった短編集。
個人的には安部公房の『壁』『砂の女』『箱男』といった作品群がモチーフになっている気がする。
上に挙げた安部公房の作品群は広大で索漠とした世界を拒絶し、自らが規定した狭い世界のなかだけで生きていくことを選択した男たちの話だが、諸星大二郎のこの一連の短編集では、周囲によって当然のこととして規定されている狭い世界からの脱却を試みる人たちが描かれる。

表題作の『夢の木の下で』では周囲から一切隔絶した断崖の下で暮らす人々が、ある巨大な植物との共生関係のなかで生きている。
そこで暮らす人々は眠るとき、その植物の見る夢を見る。
自分の夢を見ない。
断崖の外に世界があるかもしれないということを想像だにしない。
いや、ときおり想像するのだが、断崖の外に出ることなどとても恐ろしい気違い沙汰だと考えている。
しかしあるとき、巨大な植物との夢を拒絶する女が現れる。
そうすると、初めて彼女は眠るとき自分自身の夢を見たのだ。
そして女は断崖の外には未知の新しい世界があると信じ、断崖を越えて今いる世界を出ていく決心をする。
Posted at 2025/08/03 06:58:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2025年07月27日 イイね!

我が名はネロ/安彦良和

我が名はネロ/安彦良和1998年~1999年にかけて文藝春秋より刊行された安彦良和の漫画。
当初、文藝春秋がコミック分野に進出する足がかりとした『月刊コミックビンゴ』に連載されたが、同誌が予想以上の短期間で廃刊になったため、描き下ろしページを加えて全2巻で完結した。

当初の構想よりコンパクトになってしまったと思われるが、ラストシーンへ向かうストーリーは非常にまとまっている。
史実と思われるものを忠実な描写でなぞっていくが、ただの歴史漫画には終わらず、SF畑を歩んできた作者の意表を突いたドラマティックな結末には安彦良和本人の人生観も反映されてるのではないだろうか、心揺さぶられるものがある。

この作品の主人公は紀元50~60年代の暴君として知られるローマ帝国皇帝ネロだが、もうひとりローマ帝国との戦争で捕虜となり、奴隷としてネロの近くに仕えるようになったネロと同年代の青年の視点からもネロが描かれる。
奴隷の青年から見たネロは、冷めたフィルターを通しているように装ってはいるものの、実際は強い憎しみの対象であると同時にどこか愛情を抱かせる人物である。

好きな人物は好きな人物でいいじゃないですか。
嫌いな人物も嫌いな人物で、これもまぁいいじゃないですか。
この奴隷の青年から見たネロのように愛憎相反するものが共存してるのがねー。
でもそういうことがあるのが人間であって、人間の一生を充実させているのかもしれないし辛くさせているのかもしれない。
反乱から逃亡し自殺したとされるネロの最期の場面にいたのは、その青年奴隷である。

安彦良和の活動は漫画だけではなく、アニメーター・キャラクターデザイナー・アニメ監督と多岐にわたるというかアニメ関係のほうが有名だが、安彦良和の出身である北海道・遠軽高校からは他にも湖川友謙、恩田尚之といったアニメーター・キャラクターデザイナーが出ている。
Posted at 2025/07/27 08:25:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2025年07月15日 イイね!

Heaven?/佐々木倫子

Heaven?/佐々木倫子1999年~2003年にかけて『ビッグコミックスピリッツ』に連載されたギャグ漫画。
佐々木倫子の漫画全般そうだが、けっこうヒューマンドラマっぽかったり「あるある」ネタだったり織りまぜてきて、ギャグ漫画って言ってしまうとちょっと違うかなって雰囲気もあるが、フレンチレストランを舞台に展開するややシュールな物語。
ものすごくおもしろいかっていうとそんなこともないし、読んでなにかタメになるかっていうとそんなにタメにもならないんだが、不思議と再読したくなる説明しがたい要素をもっている。
Posted at 2025/07/15 20:44:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2025年07月14日 イイね!

DREAM THEATER

DREAM THEATERドリーム・シアター。
アメリカ・ボストンの音楽学校出身のメンバーを中心に結成され1985年~活動し現在に至る。
プログレッシヴ・ロックとヘヴィメタルの双方の影響を受け、プログレッシヴ・メタルの源流とされるが、メンバーが最も色濃く影響を受けたと公言するのはカナダのラッシュである。
複雑な構成ながらドラマティックに盛り上がっていく曲を特徴とし、従来のプログレッシヴ・ロックにあった晦渋さがなく、高い演奏技術を常に披露しながらもメロディーがストレートに耳に残り、シンプルな志向を好むリスナーにも聴きやすい一面がある。

Posted at 2025/07/14 18:14:20 | コメント(1) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ
2025年07月10日 イイね!

GANG OF FOUR

GANG OF FOURギャング・オブ・フォー。
イングランド出身のポストパンク・バンド。
1976年に結成し1984年に解散したが、その後断続的に再結成され活動し現在に至る。
後年、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ニルヴァーナ、R.E.Mなどにジャンルを超えて影響を与えた。

Posted at 2025/07/10 06:57:38 | コメント(1) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ

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