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◇画太郎◇のブログ一覧

2026年06月27日 イイね!

肥満体恐怖症/松浦理英子

肥満体恐怖症/松浦理英子1980年、文藝春秋より刊行の単行本『葬儀の日』所収(1993年、河出書房新社により文庫化)。
松浦理英子の作品のなかでは最も初期のものにあたる。

地方から上京して大学入学後、女子寮に入寮した女子大生が4人部屋で3人の先輩と暮らすが、本人は痩せてるのに先輩3人はかなりの肥満体である。
女子大生はこのだらしなく肥満した先輩たちが嫌いでしょうがなく自分もこうなったらどうしようと恐怖なんだが、それを知ってか知らずか先輩たちは女子大生をタバコを買いにパシらせたり、パシリに行かせたらそのまま部屋に鍵をして一晩締めだしてしまったり、屈辱を与える。

女子大生のほうが先輩のからかいにいちいち反応してしまうので、先輩もおもしろがってこうした行為をやめないんだが、寮の周りの人は、いやこれは嫌いでいじめてるとかではなくて、反発するのがかわいくてやってるな、と客観的にその様子を眺めている。

…が、女子大生のほうは憤懣やるかたなく、ふとしたきっかけに気づかれないつもりで先輩たちに意趣返しを始め、それがだんだんエスカレートしていく。
デブの先輩たち、ここまでやられて気づかないんだろうかと思うが、実はとうに女子大生の行為に気づいててある日…。
…そして女子大生はべつに肥満体恐怖症とかではなくて、最初からビアンのマゾヒストであるがために今までの関係をつくっていた自分に初めて気づくのだった。
Posted at 2026/06/27 19:02:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
2026年06月21日 イイね!

フイチン再見!/村上もとか

フイチン再見!/村上もとか『ビッグコミックオリジナル』に2013年~2017年にかけて連載された。

おもに1950年代~1960年代にかけての漫画黎明期に活躍し、2008年に亡くなる前日まで連載を続けていた女流漫画家・上田トシコの生涯を追う内容。

1957年~1962年にかけて『少女クラブ』に連載され、ハルピン(幼少期、また戦時中の本格的に漫画家となる以前を上田トシコはハルピンで過ごした)を舞台に中国人のお転婆少女の活躍を描く『フイチンさん』は少年時代の村上もとかに影響を与え、彼がのちに漫画家となるきっかけとなった。

まず、戦前~戦中~戦後の激動の時代にかけて、当初男性社会だった漫画家という仕事の女性としての先駆者だった上田トシコの、ひとりの人間としての生涯を描いた内容としておもしろい。

次に、戦後に急速に発展していった少年漫画の旗手として、手塚治虫、ちばてつや、赤塚不二夫ら、さらに上田トシコの次世代の少女漫画家として池田理代子、萩尾望都らが実名で登場し、上田トシコをからめた当時の人間模様が描かれ、『戦後漫画史』として価値が高い。

さらに、そのなかで戦前~戦中~戦後の日本の風俗の変遷のありよう、諸外国とのかかわりと、人々の生活の移ろいが描かれ、もっと大きな視点での『昭和史』としてみてもすぐれた出来ばえとなっている。
Posted at 2026/06/21 07:58:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | 漫画 | 趣味
2026年06月13日 イイね!

Kawasaki Z250

Kawasaki Z250Z250をレンタルしてくる。
Ninja250をカウルレスでバーハンドルにしたネイキッドモデル。
あとメーターもNinja250と違っていて、見やすいといえば見やすいが、地味と言えば地味。
2019年~の現行モデルでは、Z250、Z400で車体は同じ。
外観はスタイリッシュで重量は164kgと軽く、取り回しは楽。
シート高795mmだが、足つきはなんとなく少し悪い気がする。
またがるとバーハンドルがややワイドでネイキッドとしては前傾が強く、腕と背中が伸びた乗車姿勢になる。
シートはよくできていて全然ケツが痛くならないんだが、いっぽうで長時間運転してると突っぱった腕と、あと首が痛くなってくる。
タンクはやや細く、形状的にニーグリップは少しやりづらい。
走らせると6000rpm~パーンとパワーが乗ってくる。
「み゛ゅい゛ーん」みたいなメカニカルノイズが常時しており、個人的には疲れる。このノイズ、人によっては好きかもしれない。
ハンドリングは軽くヒラヒラとしており、素直で安心感がある。
ブレーキはフツーに安定して効き、良くも悪くもあまり印象に残らない。
アシスト&スリッパ―クラッチはあると明らかに楽。
あとミラーはスタイリッシュな形状なんだが正直見づらい。
Posted at 2026/06/13 19:46:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | バイク | 趣味
2026年06月07日 イイね!

回想 太宰治/野原一夫

回想 太宰治/野原一夫終戦直後~太宰治が玉川上水で山崎富栄と心中するまで、新潮社~当時新興の角川書店の編集者として太宰治と接していた野原一夫による回想。
1980年、その後さらに筑摩書房に移っており多忙だった野原が筑摩書房が倒産し退社したのを機に新潮社より刊行。

浦和高校在学時には太宰と会い、心酔していた野原だが、当時いちばん近くで太宰と接していたひとりによる証言として、いまだに諸説紛糾する太宰治評価として、やや太宰治擁護に傾きすぎる嫌いはあるが、信頼性は高い。

とりわけ太宰の入水自殺前後は現場の捜索、発見をした当事者としての当時の緊迫した様子が伝わってきて圧巻の描写。
太宰の検死に立ち会うが、生前会うたびいつも険しい表情のとれなかった太宰の安らかな顔を、そのとき初めて見たという。

三島由紀夫は太宰治全盛期には東大の学生で、このとき一度太宰と会っている。
太宰治が嫌いだった三島由紀夫が、この場で「僕は太宰さんの作品が嫌いなんです」と面と向かって発言したのは有名な話だが、このとき三島由紀夫によると、ついニヤニヤしながらそれを言ってしまい、太宰に「そんなこと言って、好きだからここに来てんだろ?」と返されたとあるが、同席していた野原の回想によると、この発言のとき三島は無表情で顔面蒼白だったらしい。そして太宰の返しも「だったら来なけりゃいいじゃねえか」だったという。
「そんなこと言って、好きだからここに来てんだろ?」という太宰の発言は、その後シラケた場をもとに戻すために、太宰がもしかしたらふざけて言ったかもしれないとしている。
Posted at 2026/06/07 07:34:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
2026年06月06日 イイね!

『時をかける少女』

『時をかける少女』2006年公開、細田守監督によるアニメ映画。

細田守は富山在住の高校生のときにはアニメーターとして才能を見い出され、金沢の大学卒業後東映動画に入社、頭角を現す。スタジオジブリに外部招聘され『ハウルの動く城』の監督を任されるが、スタジオジブリのスタッフ(というかたぶん宮崎駿)とやりかたで衝突し製作が頓挫。アニメを捨てて田舎に帰るかと思っていたところ『時をかける少女』の製作を打診され引き受けた。

細田守が東映動画を退社しフリーとなって製作した『時をかける少女』は当初、全国でわずか6館という小規模な興行を予定していたが、インターネットによる口コミで人気拡大、上映館が次々増え大ヒットとなった。

細田版『時をかける少女』は1967年発表の筒井康隆による原作と「全然違う」のが筒井康隆の気に入り、製作にゴーサインが出た。
『時をかける少女』の映像化は1970年代、1980年代、1990年代、2000年代、2010年代にわたって実写映画3本、アニメ映画1本(本作)、TVドラマ5本が製作されたが、この作品はオリジナルの20年後が舞台になっており、原作でのヒロインは脇役として登場している。
ラストのヒロインの記憶にまつわる部分は、オリジナルと大きく異なっている。
Posted at 2026/06/06 22:30:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ

プロフィール

「ツレさん玄関のダルマの起きあがりこぼしを落として砕け散る。
意外とタミヤセメントで修復できたが、なんだか張飛みたいになる。」
何シテル?   07/02 14:46
おもしろきこともなき世をおもしろく-高杉晋作
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