平成31年初場所4日目

　「桜の花が散るごとく」…横綱の「死に水」を取るつもりで好角家の友人と共に、初場所4日目の観戦へ出かけて来ました。昨年の九州場所での初日からの怒涛の4連敗で引導を渡された様に思いましたが、後援会、協会と折り合いが付かなかったのでしょう。もはや横綱本人の意思で現役続行したとも思えない状況でしたが、今場所も初日から土が付いて昨日まで3連敗。いよいよエックスデーを迎え、今朝引退表明して土俵を去りました。

　ほんの２年ぐらい前、内国産横綱の誕生に世間は湧いていましたが、非常に厳しい結果となってしまいました。こうなるとケガを負ってしまった新横綱の場所で強行出場して2回目の優勝をしておいてホントに良かったナ…と。（若乃花（3代目）の様に横綱での優勝経験なく終わってしまう所でした）確かに横綱としての成績は褒められたものではありませんが、土俵のウィンブルドン現象が進み、モンゴル勢ほか、多くの外国人力士が台頭している中で内国産力士として気を吐き、白鵬の連勝を63、43で止めた時の興奮を覚えています。

　来場所から新米の荒磯親方として出発するワケですが、元横綱と元大関では協会内やメディア等で引退後の扱いも全然違い、優勝5回の魁皇よりも優勝2回の大乃国の方が年寄としての格も上の様だし、現在の所 引退後に角界に残りそうなモンゴル出身の横綱がいない現状では（貴乃花もこんな事になってしまって）いずれは「理事長」のイスに座る事もあるでしょう。そう考えれば「横綱」に昇進出来て良かったなあ…と思うワケです。チヨス、会長の後の時代を支えた功労者として今はお疲れ様でしたと言いたいと思います。

※写真は2回目の優勝額縁。横綱昇進から新横綱場所の12日目までは、間違いなく角界で1番強かったはず・・・