またも撤退・・・

MINIがWRCにおけるワークス活動を今年いっぱいでやめるそうです。
結局わずか２年でのワークス活動撤退となってしまいました。
スズキ以来の新規ワークスであり、しかもMINIという
ブランドネームの復活だっただけにとても期待していたのですが残念です。

元々はプロドライブ側がBMWに話を持ちかけたのですがプロドライブが資金繰りに難航し
BMWはワークスチームを急遽別チームに移行したのですが
そちらはWRカーを制作する技術も無いのでプロドライブはプライベーター扱いながらも
マシン製作するというちぐはぐな事態に陥り、これでは抜本的な解決をしない限り
運営は成り立たないと言われていました。

テスト参戦の段階で表彰台に登るなど素性の良さとプロドライブの技術の健在ぶりを表し
ダニエル・ソルドのカルロス・サインツ以来と言われるドライバーとしての能力も証明されたわけですが
結局実を結ぶ前に木にすら成れずじまいでしたね。

プライベーター用のカスタマーマシン制作は続けるということですが戦力がガタ落ちなのは目に見えていますし来年からはVWがワークス参戦します。
気になるのはダニエル・ソルドの去就ですね
彼はシトロエンワークスに居ながらも王者ローブ打倒のために移籍したわけですが
肝心のチームはガタガタ、ローブはWRC９連覇を決め来年からはスポット参戦するそうで
ライバルが実質的に引退となればモチベーションもだだ下がりというものです。
といってトップ争い出来るチームには空きシートなんて無さそうだし
トヨタはまだまだテスト前の予習段階だからいつになることやら・・・

一強時代が長く続くという事はいわば戦乱が起こっていないも同然なので
平和な状態も同じ、「武」が衰退して行くのも当然かもしれませんが
それしても寒い時代です。