
昨年から開催された
オートモビルカウンシル
いわゆる旧車の展示即売会とも言うべきイベントです。
メーカーやショップが参加してのイベントという点では
一般的なモーターショーと同じですが
販売を目的としているためか手の届きそうな物から値段のつけられない物まで
もちろん自由に見学できるので買わない人にも貴重なクルマが見られるだけでなく
実際に車内に乗ることも可能な場合だってあります。
アルファロメオ・ジュリアTZ
というだけで貴重なクルマなのですがスゴイのはこの車両、当時販売されていたままの姿で一切手を加えられていない個体なのだそうです。
メッキパーツやゴム類も全て当時のもので、購入時からすでに倉庫で保管されていたそうです。
ランボルギーニカウンタックLP400

500や5000をベースにしたのではなく
正真正銘のLP400だそうで、カウンタック本来の
プリミティブな姿に一番近いLP400が一番カッコイイと個人的には思います。
アストンマーチン・ラゴンダ

およそDBシリーズからは想像もつかないほどモダンな姿の4ドアセダン
出る時代が早すぎたとしか思えないこのデジタルインパネ、
尋ねてみたのですが残念ながら点灯させることは出来ませんでした。
フォルクスワーゲンゴルフ・カントリー
これまた時代が早すぎた乗用車ベースのSUV
とはいっても今時の都会派SUVと違ってほんとに悪路を走れそうな見た目は
こちらの方が上ではないでしょうか。
オーテック・ザガートステルビオ

日産レパードをベースに手作りのボディを仮装されたカスタムカーですがれっきとしたメーカー品です。

内装は豪華な革張りですがベース車そのままのパーツが多いせいか
外見ほどの特別感が感じられないのが残念ですね。

フェンダーミラーを上手くボディに溶け込ませたデザインですが
果たして本来のバックミラーとしての機能はどうなのか疑問が残りますね。
今回メーカー系でかなり力の入っていたアウディは
ラリー好きにはたまらない3台を用意してくれました。
アウディ・クワトロ

まさに現在のラリーカーまで受け継がれるターボエンジン+フルタイム4WDの元祖
当時結構な台数が他自動車メーカーに買われていったそうで、自動車の歴史に
確実に名を残す名車だと思います。
アウディ・スポーツクワトロ

加速力とトラクションは優れるが大きく重いボディでは物理特性的に不利であるからと
大幅にボディを短縮化して軽量化を図ったクワトロのエボリューションモデル

真横から見るとまるでチョロQのようなプロポーションは可愛くさえ見えますが
はっきり言って、まったくカッコよくはありません。
しかし勝つために見た目の事などかなぐり捨てたアウディの本気度が伺える
異形の怪物とも言えます。

遮熱板の脇にある巨大なウエイストゲートと今では考えられないくらい大きなターボチャージャー
ボンネット裏にはウエストゲートが当たった跡が着いていました。

オーナー様のご厚意で運転席に座らせてもらいました。
内装は至って普通というか当時のアウディ80と似た実用然としたデザインですが
異常に重いクラッチペダルが只者で無いことを伺わせました。
ちなみにこの車両はCOXの手が入った物だそうですが出自が不明な点が幾つかあり
現在アウディジャパンにて調査中だそうです。
アウディ・スポーツクワトロS1

先程のスポーツクワトロをベースに更に戦闘力アップしたグループBマシン
しかしリアミッドシップ4WDのプジョーの後塵を拝する事が多く
目立った成績は残せませんでしたが後にパイクスピークで大活躍したマシンでした。
今年も大変気合が入っていたのはマツダ
一見只の
コスモスポーツですが昭和40年のモーターショーに展示されたものと同じ仕様で各地の販売店に貸し出され販売までの実地走行試験に使われた車両なのだそうです。
このシルバーのボディカラーと白い屋根、そしてボンネットの赤いマツダマークは
雑誌の写真でしか見たことがなく、まさか現存しているとは夢にも思いませんでした。
なんでも横浜の倉庫に眠っていた車両だそうで、かつてのRX500といい
マツダはとんでもない遺産が放置され過ぎのような気がします。
ハンドメイドボディのシャープなエッジがシルバーだと良く映えますね
市販車にこの色が無かったのが不思議なぐらいです。
現行のマシングレーメタリックも良い色ですがこの明る過ぎないシルバーは
是非現代に復刻すべきヘリテージカラーに感じました。
サバンナRX-7
当時日本からもスーパーカーが出た!とはしゃいだものです。
単にリトラクタブルライト=スーパーカーと刷り込まれていたからですが
何にせよ子供心にとてつもないインパクトを与えたのは間違いありません。
やはりマツダのスポーツカーと言えばこのキャノピー状のリアガラスですね
コスモスポーツから受け継がれてきたデザインだけに
現行のロードスターRFでは継承されなかったのが残念です。
このライムグリーンもRX500やファミリアAPにも似たような色があったので
先代デミオで復活した時は嬉しかったのですがあっという間にラインナップ落ちしてしまいましたね。
今年はロータリー50周年ということもありロータリーエンジン車振る舞いでした
ファミリアロータリークーペ

こちらはスパ・フランコルシャン耐久レースに出場したマシン
今の軽自動車より小さいタイヤに驚きます。
マツダ787B

もはや永遠に語り継がれるであろう日本車唯一のル・マン24時間耐久レース総合優勝車
このマシンが「日本車初の」と言われるようになるのは果たしていつの日か・・・

以前お台場のMEGA WEBで見た車両は妙に塗装が綺麗だったので気になったのですが
やはり展示用のレプリカで、こちらは正真正銘の
「本物」
傷や色あせ方がそれなりの年月を感じさせます

パーツが無いので以前のようにレブリミットまで回せなくなったそうですが
一度でいいから4ローターの咆哮を間近で聴いてみたいものです。

コックピットも今のWECマシンに比べだいぶアナログチックに見えます
シンプルなステアリングと3ペダルMTの方がレーシングカーっぽく見えてしまうのは
世代ゆえでしょうか?
実は今回一番見たかったクルマはこれだったりします
シトロエン・サハラ

一見只の2CVですが、
車体の前後にエンジンを積み4輪を駆動する
ツインエンジン4WDなのです!

子供の頃に「世界の自動車」という年間誌の小さな白黒写真でしか見たことがなく
非力な2CVが砂漠の丘陵地を駆け上がっていく姿に異常なまでに興味をもった
小学生の私でした。
しかしこの車両を詳しく取り扱った自動車専門誌は今まで見たことはなく
当然実車など見たこともありません。
普通の2CVはインパネからシフトレバーが伸びていますがこちらはよくあるフロアシフト
しかしエンジンもギヤボックスも前後に2つあるというのに
シフトレバーは1本しかありません。
いったいどのように回転合わせや駆動力配分、ギヤチェンジが行われているのか
外見からはさっぱり分からない謎のメカニズムがかえって好奇心を煽ります。
アメリカにあったというこの車両はつい最近日本にやってきたそうで普通に走るそうです。
せっかくカーグラフィックブースに展示してあったので
「本誌やテレビの方で特集してください」と頼んでおきました。
他にもたくさん名車に溢れていましたがとても全てを載せることはできないので
興味の沸かれた方は是非、来年足を運んでみてはいかがでしょうか。
最後に去年撮り忘れた、私が生まれた時のカーグラフィック表紙を撮影して家路につきました。
