前回のブログで、インプレッサスポーツD型(後期型)の外装の変更点についてまとめました。
今回はそれに引き続き、D型インプレッサスポーツの
内装の変更点まとめです。
これから出てくる2つの画像を見て、前期と後期の差、わかりますでしょうか。
●前期型(A~C型)の内装
●後期型(D型)の内装
いや、わからんて・・・
写真だけでは変更点がわからないので、番号つけて紹介していきます。
●内装の変更点
↓番号をふってあります。
では番号順にいきます。
①新デザインのスピードメーター、タコメーター
文字盤の変更で美しいメーターになりました。
●前期型メーター
●後期型メーター
各メーターが白一色の文字版だったものが、白(長い刻み)と灰色(短い刻み)で色分けされたデザインになりました。
強弱がついたので文字盤が見やすくなっていますね。
そしてスピードメーターが5km刻みから2km刻みになったことで、タコメーターとの統一感が出ています。
タコメーターと、スピードメーターの文字盤の刻みが前期型だとそれぞれが別個にデザインされていますが、後期型はデザインが統一されたことで、より美しく見えます。
タコメーターの文字盤も、スピードメーターと同じで短い刻み(灰色刻み)のつけ方が円周から伸びる形となっていますね。
デザインだけでなくメーターのバックライトも変更となり、より明るくなったそうなので、視野性もあがっているそうです。
内装としてはメーター変更が一番目に付くところで、大きな変更かなと思います。
②新デザインのマルチファンクションディスプレイ、マルチインフォーメーションディスプレイ
D型で新しく追加となったアイサイトツーリングアシストの先進装備に対応した画面になりました。
また、少し文字が細くなってすっきりと見やすくなり、文字フォントに変更があったようですね。
③ステアリングスイッチ部が一部変更
サイドビューモニタのボタンがSVMという文字から、VIEWという文字に変更となりました。
これはフロントビューモニタも追加となったからですね。
↓
あと、本革巻きステアリングは、A~B型はウレタンのようなハードな質感の皮だったのですが、どうもC型からソフト系のスムースレザーに変わったようです。
これ地味に嬉しいんですよね。
私が過去乗っていたGP型インプもウレタンのような本革だったのですが、表皮がすぐはがれてしまって、ペラペラだったのです。
これが改善されてしっとりとした触り心地になりました。
④ドアハンドルトリムの色変更、電動シートポジションメモリスイッチ追加
ドアハンドルトリムが、ブラックカーボン調からシルバーカーボン調になりました。
また運転席側は電動シートのポジションメモリがついたため、形状も変わっています。
前期型(ブラックカーボン調つやあり)
後期型(シルバーカーボン調つや消し)
1.6i-Lグレードはブラック調のままです。
1.6i-Sと2L車全車がシルバー調に変わりました。
シルバーカーボン化でつや消しされたことにより、内装のオーナメントパネルとの色のつながりができて、一体感が出たと思います。
ちなみに、電動シートは、運転席側だけでなく助手席側も電動になります。
Sグレードは電動シートが標準装備です。
1.6i-Lと2.0i-Lグレードの方は電動シートはオプションとなりますが、つけることをおすすめします。
その理由は、無段階に調整やリクライニングできたり、ポジションメモリーがつく(運転席側)という機能面だけでなく、
乗り心地の改善が見込めるからです。
基本的に電動シートは重いので、路面からのショックをシート自体が減衰して吸収してくれます。
その分、車重が10kg程度増えてしまいますが、通常の手動シートより電動シートの方が乗り心地が良くなります。
⑤エアコンパネル部分の加飾がピアノブラックに
ヒーターコントロールパネル部がピアノブラックに加飾されたことで、ナビ周りのブラック感との一体感が出てきましたね。
こちらは2L車のみとなります。1.6Lはプラスチック色のままです。
⑥シート材質、シート表皮の変更
見た目はほぼ変わらないのですが、確かに材質や織り方に変更が見受けられました。
表皮が立体的に見えるような素材を採用したとのことです。
ちなみに実車の写真で見るとこんな感じ。滑りにくくなっていそうな感じがします。
⑦センタートレイに照明追加
これは嬉しいですね。ここが暗いと置いたものが夜は探しにくいので。
⑧インパネセンターバイザー素材変更(2Lのみ)
レザー調素材巻と、シルバーステッチが入りました。
プラスチッキーで、カクカクした印象だったのが柔らかくまとまったと思います。
前期型センターバイザー
後期型センターバイザー
変更は2L車のみです。
ステッチが入った皮革で覆うことで、ダッシュボードとのまとまりが良くなりましたね。
しかし、ステッチの縫い目が雑なところだけ残念です。
良くするならもう少しこだわって欲しかったですね。
⑨コンソールボックス内部にUSB電源追加(2個)
前期型にはいかにも後付けできそうな蓋がついていた場所ですね。
そこにUSBがつきました。しかし今時USB Type-Cがないのも微妙な気が・・・
他にも公表されていない細かい変更はあるかもしれませんが、
外見で判断できるものはこのぐらいと思います。
こうしてみると、前期型に残っていたチグハグだった部分が改善されて、まとまりがちゃんと出たのが好印象です。
メーターの文字盤のばらつき、ドアハンドルトリムからインパネまでの色のばらつき、エアコンパネルとナビパネルの加飾のばらつきといった、
前期型で統一感がなかった部分が改善されることで、内装に落ち着きが増しました。
個人的には特に、メーターの文字盤が美しく見やすくなり、見た目だけでなく機能面としても改善されているのが良いと思いました。
以上、内装の変更点まとめになります。
今後改善して欲しいと思う内装を挙げてみます。
・シフト周りのプラスチック感が隠せていないところ。
ヘアライン加工にするだけでもだいぶ違うのになと思います。
・スイッチ類が多すぎて、ごちゃごちゃしているところ。
・明るい内装色が選べないところ。
この他、内装に使われる照明が全部ハロゲン球なのはイマイチな点ですが、後で自分で簡単に変えられるところなのでまあ許せますね。
ここからは、マイナーチェンジとは関係なく内装全体として見た感想です。
内装全体として見ると、インプレッサは無骨でメカメカしいというか、カジュアルな印象を受けます。
↓
フルモデルチェンジがあったのが2016年と3年経ちました。
今時は海外のCセグメント勢がみんなメーターが液晶になっていますので、それと比べると古臭さはどうしても隠せないです。
国産車と比べると、例えばマツダのフォーマルさとは対照的ですね。
こちらマツダ CX-30の内装。モダンでフォーマルですね。ジャケット、スーツで乗るのが似合いそう。
↓
ここまでの上質さを演出できるのは、国産ではマツダとレクサスぐらいしかないのではと思います。
実際にD型インプレッサと、CX-30やマツダ3を見てきましたが、やはり内装からくるイイモノ感は、CX-30やマツダ3の方が圧倒的に上質な印象を受けました。
これは、まとまりからくる差だと思います。
全体のまとまりとして見たら、トヨタやマツダの方が何枚も上手ということです。
例えば、内装のちり合わせ1つとっても、トヨタやマツダは隙間がなくて綺麗です。
インプレッサも1つ1つのパーツで見たら、良い部分もある。
ところが、インプレッサはパネルのつなぎ目が微妙に合っていなかったり、部品同士の隙間の間隔が統一されていなかったり、ステッチが波打っていたりと、雑な部分があったりします。
1つ1つのパーツのチョイスは良くても、組み合わせると雑でダメになってしまう典型です。
まとまりがないせいで、素材の良さを活かしきれず悪く見せてしまうんです。
ほんと、もったいないなぁと思います。
内装全体として古臭いのはもうどうしようもないですね。
私が乗っていた20年前のGG型のインプレッサと驚くほど内装の感じが変わってなくて、内装を見ても何の新鮮味や驚きがないのに、逆にびっくりしたという。
「すごい、20年前とほとんど変わってない!」
ディスってないですよ。スバルはこれでいいんですよ。
無骨なままで良くて、垢抜けちゃったらなんか違う気もする。
決して悪口ではなく、スバル車が好きで良く思っているからこその正直な感想です。
ダサくてもいいから、質だけをちゃんと上げていって欲しい。
次回は機能面でのD型変更点をまとめてみたいと思います。
中でも目玉はアイサイトツーリングアシストの搭載ですね。
それでは!