郡山城跡

天正8年(1580)、織田信長の援助で大和国守護となった筒井順慶により郡山城の改修が行われ、天正11年(1583)天守が完成しました。
しかし、天正12年(1584)順慶が死去すると、養子の筒井定次は豊臣秀吉の命で伊賀上野城に移り、代わって秀吉の弟、豊臣秀長が大和国・和泉国・紀伊国三ヶ国100万石余の領主として郡山城に入りました。
秀長は城郭作りや城下町の整備に従事しましたが、天正19年(1591)死去すると、跡を継いだ養子の豊臣秀保も翌年死去し、大和大納言家は断絶しました。

その後、増田長盛や大久保長安ら幾人かの大名が入城しましたが、享保9年(1724)に柳沢吉里(1687-1745)が甲府城から15万石で移封され、城下町の整備に着手しました。柳沢家は明治まで続きましたが、明治6年(1873)郡山城はついに破却されました。
また、柳沢神社創立時に植えられた桜は日本さくら名所100選にも選ばれ、毎年4月1日から行われる「おしろまつり」には多くの花見客でにぎわうそうです。

写真は郡山城追手東隅櫓です。

住所: 奈良県大和郡山市城内町