まとめ記事(コンテンツ)

2015/08/04

長くつき合えるいい友。

今回はトヨタ・カローラ(E70系)のカタログです。




初代から数えて4代目となるカローラは1979年にデビュー。






セダン・クーペ・ハードトップ・リフトバックという4つのラインナップはそのままに、新たな時代の幕開けを感じる直線的なデザインに生まれ変わりました。

セダンは正統派の3ボックス。



従来まで最上級グレードだった「GSL」に代わり、20年あまりにわたって使われることになる「SE」がこの代から登場します。

この頃の「ザ・ファミリーカー」といった出で立ちのGL。



このベージュ色も良く見かけましたし、80年代半ばくらいまでは一般家庭の自家用車といえばこのあたりが相場でした。

カローラ史上初のセダン+DOHCとなる1600GT。



レビンよりひときわ硬派な雰囲気は今見てもカッコよさが有りますね。

クーペはハッチゲートを備えた3ドアに。





イメージリーダーのレビンも他のGTと同じく、通称「GTホイール」に「DOHC EFI」のストライプでインパクト抜群。

今回からノッチバックとなったハードトップ。





シリーズきっての軽快さを感じるこのHT1600GTは、個人的にも70カローラの中で一番好きな1台。

明確な個性があった兄貴分のセリカやコロナに比べ、 クーペが3ドア化されたこともあって存在感が少し薄くなった感のあるリフトバック。





まだワゴンがバンの延長線上にあった時代だけに、どこかスポーツワゴン的な要素を感じるモデルでした。

インテリアもぐっと近代的に。






インパネはボディタイプによって造り分けられ、メーターパネルも透過照明の一体型に進化しました。





ストライプ入りのシートも時代ですね。

エンジンは1300~1800ccの4種類。



KP61スターレット等に搭載する1300の4K-U型、1500で新開発の3A-U型、1600DOHCのお馴染み2T-GEU型、そして1800はマークⅡ系にも搭載される13T-U型という布陣。

やはりメジャーだったのは1300or1500で、特に1800はほとんど売れずに後年になって廃止されます。
DOHCの力強い走りも魅力でしたが、鼻先の軽い4Kの軽快さもまた印象的でした。

リヤサスペンションも先代のリーフリジッドから、4リンクコイルへと進化。
ステアリングもラック&ピニオンの採用で走りの質感がアップ。




各種装備も現代において遜色ない装備が用意されていましたが、エアコンやハロゲンヘッドランプはもちろん、パワステは1800車のみのオプション。
オーディオもレビンやGT、SEでも標準装備はAMラジオのみでした。



まだまだカローラが質実剛健な「大衆車」だった時代をこういった部分にも感じます。

カローラシリーズのラインナップ。

セダン





最廉価のスタンダードとDXには、トヨタ車として最後となる2ドアセダンが用意されます。
2ドアセダンのスタンダードはチューニングベースとして、モータースポーツシーンで見かける機会も多かったモデルでした。
SEにオプションの花柄のようなホイールキャップも懐かしいですね。

クーペ



クーペは他のモデルとは独立したグレード体系となり、専用グレードとしてスポーティなSL・SR・レビンがスタンバイ。

ハードトップ



リフトバック



リフトバックのGTは少なかったですね。
セダン以外のDXなんて見た記憶がありません(笑)

あんなに沢山走っていた70カローラも、もう遠い記憶の彼方の存在になってしまいました。

自分の子供の頃も、世の中で一番走っていたのはこのカローラ。

親父の走り仲間にもトムスの井桁ホイールを履いているような数多くのTE71が居ましたし、自分が骨折し救急病院に運んでくれたのも、今でも忘れないカタログと同じベージュのセダン1300GL(^^;



街で見かける家族全員が乗ったカローラも、今にはない幸せに溢れていました。

いつもどこかにカローラがある。
家族のような親近感のあるクルマ。

近年のカローラも随分立派になりましたが、身近なスタンダードカーとして70カローラはまだまだ魅力あるクルマだと思います。
Posted at 2015/08/05 11:30:00

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