まとめ記事(コンテンツ)

2015/09/06

全身、ますます画期的。

今回はトヨタ・カローラバン(E90型)のカタログです。





FF化された先代のE80系登場後も、FRである従来型が継続販売されていたカローラバン。



ライバル達がどんどんFFへと転換していく中、E90系へとフルモデルチェンジを受けたカローラに合わせ、バンも新たなボディへと生まれ変わりました。



フロントマスクはセダンとは異なり、角形シールドビームを奥目に配した顔立ち。
上級グレードでも無塗装のバンパーが標準でした。



室内も基本的にカローラの廉価グレードと同じもの。
現在のプロボックスのように気の利いた装備などはほとんどなく、最上級のGLエクストラでようやくパワステやカップホルダーが標準装備となる程度。
これでも随分立派に見えたものです。



FF化の恩恵でより低床化が図られた荷室。
商用車のカタログではよく「みかん箱が〇個積める」という記述を見かけますが、カローラバンは28箱。
因みに現行プロボックスは38箱だそうですが、それでもカローラバンの荷室は広くて積みやすいと感じましたね。

エンジンは3種類。
カローラⅡなどに搭載される1.5L12バルブの3E(79ps/12.0kgm)をメインに、同1.3Lの2E(73ps/10.3kgm)、1.8Lディーゼルの1C(67ps/12.5kgm)を用意。



一見アンダーパワーのように思うエンジンですが、900kg強という軽量のボディで1300の4MTでも実に活発に走らせることができました。
1800ディーゼルもトルクバンドに乗せてグイグイ走る感覚が印象的でした。

カローラバンのラインナップ。



DXとSTDには、リヤシートを取り払い積載能力をアップさせた「ロングデッキ」も設定。
ドアミラーは最上級のGLエクストラのみ標準装備。
その他のグレードはまだ全てフェンダーミラーが標準でした。

さらには特装車扱いでルーフをかさ上げしたハイルーフバンというのもありましたね。



同じカタログにワゴンも乗っていたので少しご紹介。



ワゴンは廉価グレードでもセダンと同じ異形ハロゲンヘッドランプを採用していたのが特徴。



同クラスにバンを持たないスプリンターカリブが有ったため、最上級のGツーリングでもどことなく商用車臭のするモデルでしたが、エンジンはバンとは違うハイメカツインカムの5A-FE、人気だったツートーンカラーのボディで差別化されていました。

平成元年8月現在の価格表






最も安いバンの1300ロングデッキSTDで本体価格はなんと70万円ジャスト。
逆に高いワゴンの1500Gツーリング(4AT)でも136万円です。

参考までにプロボックス1.3DXが122万円、カローラフィールダー1.8Sが205万円ですから、平成に入ってからいかに世の中が豊かになったのかがよくわかりますね。

90系カローラバンもさすがに見かける機会も少なくなってきましたが、たまに大事にされているクルマに出会うこともあります。



(先日の何シテル?より)

使い込まれる事の多い商用車だけに、このような個体にはぜひ長生きして頂きたいですね。





Posted at 2015/09/06 18:23:11

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