まとめ記事(コンテンツ)

2016/07/27

くつろぎの時、広がる。

今回はトヨタ・マスターエースサーフのカタログです。






1982年にタウンエースの兄弟車として登場したマスターエースは、4ナンバー登録のバンを持たず、タウンエースよりやや上級に位置する小型ワンボックス。
現在で言えば、ノアより高級感を重視したエスクァイアと似たポジションですね。

1989年には内外装を大幅に変更するビッグマイナーチェンジを実施。
今回はその中期型のカタログを紹介します。



それまで80年代車らしい角張ったボディパネルは角が丸められ、新時代に相応しいスタイルに進化。



大型のガーニッシュが新設されたリヤビューはタウンエースと同一ながら、フロント周りは異形4灯のヘッドランプに大型のバンパーという、北米仕様と同じ意匠を採用して差別化。
2トーンのボディカラーも人気でしたね。



インパネもマイナーチェンジで随分とモダンになり、かなり乗用車に近付いた印象に。



高級感が売りのマスターエースだけにシートもルーズクッションのたっぷりとした肉厚のものが奢られ、回転対座やフルフラットといったワンボックスの必須アイテムももちろん備わっていました。



マスターエース最大の売りのひとつと言ってもいいのが、6分割の「スカイライトルーフ」。



フロントはチルトアップ、セカンドはチルトに加えて脱着も可能で、サンシェードを全て開け放てば開放感は相当なもの。

もちろん一般的なツインムーンルーフの設定もありましたが、それ以上にスカイライトルーフの印象は強かった気がしますね。



その他にも、この時代のワンボックスらしいカーテレビや冷温蔵庫など、ドライブが楽しくなるアイテムが満載でした。

エンジンはガソリンとディーゼルの計3種。



2リッターガソリンの3Y-EUは97ps/16.3kgmという控えめなスペックながら、信頼性を重視したタフネスさが売り。
同じく2リッターディーゼルターボの2C-T型は、79psでアンダーパワーな印象が拭えませんでしたね。

サスペンションにはトヨタ車ではお馴染みのTEMSを新採用。
4WDはワンタッチセレクターやトランスファーを備えたパートタイム式の本格派です。

マスターエースサーフのラインナップ。



グランドサルーンは豪華装備の最上級グレード。
セカンドシートはシリーズ唯一のキャプテンシートを採用し、ハイエースにも迫る高級感でした。

売れ筋のスーパーツーリングとともに、街中でもよく見かけましたね。



ツーリング、デラックス、SW系は主にビジネスユースがメインのベーシックモデル。
特にSWは5人乗り仕様のみの設定で、バンの設定がないマスターエースでは商用モデルの代わりと言える存在でした。

ワンボックス界のビッグネームであったタウンエースやライトエースの陰に隠れて地味な役回りのマスターエースでしたが、あの時代ならではのRVの理想像を上手くカタチにしたワンボックスだったと思いますね。

Posted at 2016/07/27 16:46:06

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