”Autech命”の お姐さま よりご提供いただいたバッテリーです。
日産純正 55B24L です。
突然エンジンがかからなくなり急遽交換したとのことです。

電圧を測ると　12.27V を示しています。

これでクランキングしなくなるの？
充電すれば、そのまま使えるんじゃないの？
と、いう期待をもちながら・・・

電解液の比重を測ります。
わかりやすくするため、左から番号を振りました。

１番　1.24
２番　1.11
３番　1.28

２番が極端に低いです。

４番　1.29
５番　1.29
６番　1.29

４～６番は極めて健康です。

３番～６番は健康な状態ですが、このままパルスをかけていきます。

パルス式サルフェーション除去装置の設計
http://minkara.carview.co.jp/userid/2460000/car/1987570/3340632/note.aspx

パルス式サルフェーション除去装置の制作
http://minkara.carview.co.jp/userid/2460000/car/1987570/3341126/note.aspx

パルスをかけても、２番は比重が全く変わりません。

比重が変わらないということは充電ができていないということですので、そのセル内の電極に剥落やショート等の不具合があると考えられます。

このように、１つだけ極端に比重が低いセルがあるバッテリーは再生ができないようです。

ちなみにバッテリーの電極の様子です。
このバッテリーの電極はどれもこのような様子でした。
２番もほとんど変わらずです。
見た目では、バッテリーセルの不具合はわかりません。

比重計で測る事って大切ですね。