まとめ記事(コンテンツ)

2011/12/29

桐生・足利散歩

新年あけましたが、昨年末の街歩きルアーのお話を、もう少しお付き合いいただきたいと思います。

前橋のホテルで気持ちよく目が覚めます。この日も外は良いお天気。





ホテルの部屋から見る朝日。

まず、向かうのは前橋から東へ車で30分ほどの所にある桐生市。このあたりは、旧くから織物業の街として栄えてきました。
駅前の駐車場に車を停めます。

桐生駅は工事中でした。
よく見ると、震災からの復旧工事と耐震工事を行っている、とのこと。東日本大震災の時には、この駅舎や高架部分も大きな被害があったそうです。

駅を後にして、市街地へ。北口からそのまま北へ向かいます。


北口は、昔からの商店街になっています。

歩道ギリギリまで野菜や果物が並べられている小さい八百屋さんでは、年末の買い物のお客さんで賑わっていました。また、別のお店では、前に停めたトラックに商品を荷台いっぱいに積み込んでいます。この地に住み、生活している人達の息遣いを感じることができて、嬉しくなります。

そんな中を歩いていると、旧い洋風建物が見えてきました。

桐生織物会館。昭和初期の建築だそうです。すでに年末のお休みに入っているらしく、ひっそりとしていました。


桐生といえば象徴的なのが織物工場の「のこぎり屋根」。
私の地元も紡織業が盛んで、以前はこのようなのこぎり屋根の工場もよく見ましたが、最近はあまり見かけることはなくなりました。ここ桐生では、随所にこのようなのこぎり屋根の向上を目にすることができます。


織物参考館。
年末のお休みに入っていましたが、外から少し窺うと、かつての織物工場の雰囲気がよく残っている感じです。できれば入場して見たかったので、ちょっと残念。

私の予習不足で、効果的に回ることができなかったのが残念ですが、小さいながらも活気がある通りがあり、さらには近代化遺産が数多く残っている桐生の街でした。

ここからは、県境を挟んで接している栃木県の足利市に向かいます。

旧く鎌倉時代からの歴史ある町で、中心には渡良瀬川が流れています。
今回は、渡良瀬川の北にある足利学校から西へ、織姫神社あたりまでを中心に散策します。

足利学校近くにある観光駐車場に車を停めます。
無料で、しかも施設は年末の休業に入っているのに駐車場は開けられていたのが嬉しいです。しかし、トイレのある建物は閉鎖されていて、この先の鑁阿寺まで我慢することに冷や汗2。まあ、そこまで贅沢を言ってはいけませんが(笑)


足利学校。日本で最も古い学校です。
やはり、というか、年末の休みで入場することはできませんでした。

このあたりはずっと、石畳の道が続いていて、柔らかい陽光が降り注いでいます。今日は風も無く、穏やかな冬晴れの空が広がっていました。


足利学校から前に延びる小路。突き当たりには昔ながらの医院、ここも雰囲気がよかったです。


鑁阿寺(ばんなじ)への参道。


鑁阿寺境内。鎌倉~室町時代からの由緒あるお寺です。広い敷地に多宝塔や本堂など、壮観です。
本堂でしっかりお参りをすませます。


鑁阿寺の周囲には、このように土塁と濠が。お寺に濠、というのは珍しいなあ、と思って後で調べた所、中世は武士の居館となっていたとのこと。

さらに西に向かいます。


案内板に、孔子の論語の一節が。
孔子を祖とする儒学の学校、足利学校があるだけあって、市内には孔子にちなんだ町名や孔子像、さらにはこのような論語の一節が各所で見られます。

歩くこと約20分、織姫神社の参道下に到着しました。


ここから本殿までは、まだ229段の石段を登らないといけません冷や汗
もちろん、ここまで来たからには行かないわけにはいかないでしょう。以前の金毘羅さんの石段に比べたらまだまし・・・と登りはじめますが、やはり、本殿に着く頃には、足が悲鳴をあげていましたあせあせ(飛び散る汗)


眼下に足利の街並みを見下ろすことができます。
手前ののぼりには、足利の萌えキャラ「ひめちゃん」「たまちゃん」。織姫神社の祭神と、門田稲荷神社の祭神をモデルにしたそうです。


駐車場に戻る途中にある「からくり時計」。街の中にいくつか見ることができます。

こうして、歴史のある足利の街を、グルリと見てきました。
いくつも寺院が集まっている様は、まさに小京都と呼ぶにふさわしい街並みでした。

ここかか車に乗り、開通したばかりの北関東道へ。
このまま一気に次の街へと向かうのでした。

Posted at 2012/01/01 14:30:41

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